改憲阻止・「日の丸・君が代」強制阻止の一大闘争を創造しよう！

2・11労働者総決起集会基調報告（公務員）

星本瑞樹

　私は、東京の下町の都立高校、いわゆる底辺校で働く一教育労働者です。
　九〇年代に小中学校教育をうけ、��おちこぼれ�≠ﾆ切り捨てられ、荒廃した心を抱えた生徒たちと、日々面々相対して苦闘しています。その生徒たちが、憲法を扱った授業で、��憲法が変わったら、俺ら戦争に行かされるのか？�∞�本当に憲法は変わるのか�≠ﾆ質問してきました。そうだ！　��憲法第九条の改悪を許したら、真っ先に犠牲になるのは底辺のこの子たちだ�≠ﾆ、怒りが湧きます。政府の改憲攻撃に民主党と「連合」指導部が棹さし、その「連合」指導部に日教組本部が屈服しているがゆえに、この動きは現実のものとなっている。「連合」指導部や日教組指導部の闘争放棄、いや文字通りの改憲翼賛運動への歪曲をのりこえ、なんとしても改憲を阻止する一大闘争をつくりださなければならない！　教基法改悪と「日の丸・君が代」強制攻撃をはね返していかなければならない！　そういう決意を込めて、以下提起していきたい。

�T　改憲とネオファシズム的「教育改革」の嵐に抗して

　エスカレートする石原・都教委の「日の丸・君が代」強制攻撃
　石原式「教育改革」の本質は何か
　憲法・教基法改悪への突進
　「連合」指導部に付き従う日教組中央の犯罪性

�U　既成指導部の闘争放棄をのりこえ「日の丸・君が代」強制反対闘争の再構築を

　わが闘いの教訓をうち固めよう
　労働組合を主体とした一大闘争を！

ザルヌケ

「占領正当化のための道具」

　一月三十一日発売の米誌『ニューズウィーク』（日本版二月九日号）はイラク警察による��ザルカウィ取り逃がし事件�≠ﾈるものを報じた。ザルカウィは、昨年十月に米軍包囲下のファルージャでいったん身柄を拘束されたが、イラク警察が、ザルカウィだとは思わずに釈放してしまったのだという。
　一見、イラク暫定政府の無能を暴くかのようなこの記事、実は出所はイラク暫定政府じしん。
　この「ザルカウィ取り逃がし」事件を最初に��暴露�≠ｵたのは、悪名高き米国営謀略放送局「ボイス・オブ・アメリカ」（一月二十四日電子版）。十二月下旬にアラウィ派事務所への自爆攻撃を試みて逮捕された男が、取り調べの最中に、くだんの「取り逃がし」事件について証言したのだ、という。その後、この男の尋問録画テープなるものが、イラク暫定政府内務省から『ニューズウィーク』誌に、なんと丸ごと提供される。この録画テープにもとづいて書かれたのが同誌の記事。本来ならばみずからの大失態であるはずの事件を、米軍じしんが、あるいは傀儡政権じしんが、マスコミを使って意図的に書かせたというワケ。
　この胡散臭い��暴露�′�にはオマケがある。かの証言をした男の自供にもとづいて二人の男が「ザルカウィ側近」として逮捕され、この新たに逮捕された男が、過去の爆弾テロについて自供した、という発表がそれ（一月二十四日）。米軍の謀略であるナジャフのシーア派指導者バーキル・ハキム師爆殺事件をはじめとして過去三十二件の爆弾事件で用いられた爆弾のすべてを、この男が製造したんだとさ。
　しかも、イラク暫定政府ナキーブ内務相は語った――「ザルカウィの居場所を突き止めたのだが、警察官の到着が一時間遅れたので逃げてしまった。この二週間で、二、三度取り逃がした。何と、逃げ足の早い奴だ」と（二月三日）。さすがザルカウィ、��ザルヌケ�≠ﾈーんちゃって。
　これらの報道は、もちろん、「テロリスト・ザルカウィの脅威」という虚構をつくりあげるための嘘八百。高まるイラク人民の反米反占領闘争を圧殺するための、非存在の「ザルカウィ」の名を利用した新たな謀略の下地づくり。
　そもそも、ザルカウィその人は、アフガニスタンでの戦闘で片足を失いイラク北部山中に潜伏していた際に、米軍による空爆に遭遇し、逃げ遅れて死亡したと言われているのだ。
　米軍は、「ザルカウィ」一派の仕業と見せかけて、シーア派信徒虐殺などの謀略を過去に何度もおこなってきた。〇四年三月二日のアシュラ祭を標的とした大謀略に際しては、一ヵ月前に「ザルカウィ」文書なるものをリークし、「シーア派にたいする戦闘」という文言を大宣伝。暫定議会選挙直前の一月十二日にはシスターニ師の代理人が殺害されたばかりか、シスターニ派の圧勝の暫定議会選挙後、シスターニ師代理人への銃撃（二月八日）やシーア派モスクへの自動車を使った爆破事件があいついでいる。
　シーア派の暴れん坊ムクタダ・サドル師は、最近、次のような見解を側近に発表させた。「ザルカウィは、アメリカの占領を正当化するための道具にすぎない。」「シーア派とスンナ派とは、化学式で言えばＨ２Ｏだ。団結すれば恵みの水となるが、分裂すれば爆弾になる。」（「イスラム・オンライン」一月二十九日）
　暴れん坊サドルもなかなか気の利いたことを言う。イラクのムスリム人民は、反米反占領闘争を宗派の違いをこえて組織し、ブッシュとその傀儡の策謀をうち破れ！