第1854号(2005年2月7日)の内容

<1面>
日本軍の第五次出兵を阻止せよ
戦乱のイラクから日本軍は撤退せよ

守山・小牧現地闘争に起て


イラク反戦・改憲阻止の炎
労学が国会‐米大使館に進撃 1・23東京写真へ
<4面>
「憲法第九条の改定」を叫びだした自治労本部
ネオ・ファシズム的教育改革を打ち砕け
<5面>
私の職場闘争
第54次全国教研集会で情宣写真へ
11・21教基法改悪反対集会に参加して
<2面>
イラク第5次出兵阻止へ連続決起
  全東海労学統一行動(1・15 名古屋)写真へ
「編成完結式粉砕!」守山現地闘争(1・28)写真へ
自治会活動破壊策動を粉砕(大経大)写真へ
<6面>
郵便年末始業務が大混乱
闇に葬られるタクシー労働者の過労死
<7面>
リポート労働戦線
総務省・沖縄県当局の賃下げ攻撃
公用車運転手を不当解雇
Topics 人材派遣ビジネスのあくどい手口
<8面>
学習 「戦略の二段階化」と「二段階戦略」
ナショナリズムの諸形態 ほか
『はばたけ! わが革命的左翼』学習会の感想
『新世紀』最新号(第215号)紹介
<3面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
◆ヒューミント
◆チャップリンのメッセージ
◆いまこそ きけ わだつみのこえ
NHK番組の検閲・改ざん問題

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 











































   


日本軍の第五次出兵を阻止せよ

戦乱のイラクから日本軍は撤退せよ

守山・小牧現地闘争に起て


 すべての労働者・学生諸君! 高まる労働者・人民の派兵反対の声を傲然とふみにじりながら、防衛庁長官・大野は一月二十七日に日本国軍イラク第五次派兵隊の編成命令を発した(翌二十八日に編成完結式を強行)。占領破綻の泥沼に悶え苦しむ第二期ブッシュ政権の要請に従って、「対テロ・ゲリラ」戦闘訓練を積み重ねた陸上自衛隊第十師団(司令部=名古屋市守山区)を中心とする陸自部隊を、小泉政権は二月五日から三波にわけて戦地イラクに送りこもうとしているのだ。
 日米安保同盟の首輪をつけた忠犬$ュ権によるアメリカのイラク占領支配への加担を許すな! イラク反戦闘争を放棄する日共中央の犯罪性を暴露しつつ、反米反占領をたたかうイラク・ムスリム人民と連帯し、日本軍の第五次出兵を阻止する闘いに今こそたちあがれ。たたかう労学は、守山・小牧現地闘争に勇躍決起せよ!

日共中央による派兵反対運動の歪曲をのりこえて闘おう!

 われわれは、「テロ根絶論」に唱和する日共中央の闘争歪曲をのりこえ、反米反占領をたたかうムスリム人民と連帯して、日本軍の対イラク第五次出兵を労学の実力をもって絶対に阻止しようではないか。<イラク軍事占領反対! 戦乱のイラクより日本軍は撤退せよ!>を掲げてたたかおう。津波被害支援≠フ名による日本三軍の東南アジアへの展開を許すな。ブッシュ政権の先制攻撃戦略に従属した、日本軍の米軍との一体化を許すな! 憲法改悪を阻止せよ! 守山・小牧現地闘争の一大爆発をかちとれ!
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「憲法第九条の改定」を叫びだした自治労本部

日本経団連・自民党の第五列と化した自治労本部の世紀の大裏切りを許すな

 自治労本部は、全国の自治労組合員九八万人のまったくあずかり知らぬところで、憲法第九条の改定=否定を核心とする憲法改定の「政治方針」をまとめあげようとしている。
 日本国軍のイラク派兵期間を強権的に延長し米軍事占領への加担を一段と深めている小泉政権のもとで、政府・支配階級が憲法改悪を一気に成し遂げようと全体重をかけて総攻撃をしかけている。まさにこのときに、自治労本部のダラ幹どもは、憲法改悪の大濁流にみずから身を投じようとしているのだ。政府によるこれ以上の解釈改憲を許さず、憲法の平和主義理念を貫くための「憲法改正」を(!)≠ネどと二重三重に欺瞞的なことをぬかしながら、である。
 「国連決議があれば自衛隊が海外で武力行使できるように憲法を変えるべきだ」という岡田の民主党を、自治労本部は全面的に支持してきた。昨年八月の自治労大会で来賓挨拶にたった「連合」会長・笹森が「憲法第九条第二項は見直すべきだ」とぶちあげたのをうけて、本部ダラ幹どもは、〇三年夏の横浜大会において設置された「国の基本政策検討委員会」での「論議」にいっそう拍車をかけてきた。こうして「他産別に先行して」検討作業をすすめてきたと「自負」している自治労本部は、衆参両院の憲法調査会最終報告が出される今年五月までに「憲法改正についての考え方を整理する」という「連合」指導部レベルでの検討作業に積極的に参加し、「連合」の方針に「積極的に意見反映」をはかるのだ、と息巻いている。「連合」内において主導権をとるために、改憲案づくりのトップランナーになろうとしているわけなのだ。
 政府・支配階級による憲法改悪の総攻撃に呼応し、これに実質上棹さす方向へと組合員たちを引き回そうとしている自治労本部の画歴史的な大犯罪を、たたかう自治体労働者は絶対に許してはならない!

「解釈改憲」を許さないための「改憲」というペテン

 自治労「国の基本政策検討委員会」の「論点整理(案)」と題して発表された文書においては、……「憲法と現実の乖離を埋める」という名目で、第九条そのものの改定に踏み込む意志が表明されている。「第九条改定」の具体案として例示されているのは、「国際貢献」(実は「国際貢献」という名による自衛隊の海外派兵)の明記ということなのである。これは、昨年の自治労大会および自動車総連の大会において「連合」会長・笹森が唱えたものとまったく同一のものにほかならない。(中略)
 すべての自治体労働者諸君! 日教組および全教指導部の抑圧に抗して<「日の丸・君が代」強制・処分反対! 教育基本法改悪反対!>の闘いをくりひろげている教育労働者をはじめとして、公務・民間を問わずあらゆる産別のたたかう労働者と固く連帯しつつ、自治労本部の大犯罪を弾劾し、憲法改悪阻止・イラク反戦の闘いを自治体労働戦線のあらゆる職場・組合深部から、総力をあげて創造しようではないか!
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〔第五十四次全国教研(一月七〜九日)の参加者にわが同盟が配布したビラを掲載します。〕

ネオ・ファシズム的教育改革を打ち砕け

第54次全国教研を創造的に実現しよう

教育労働者委員会

■「日の丸・君が代」強制阻止! 憲法・教基法改悪反対! の一大闘争をつくりだそう!

■「文科省とのパートナーシップ」の護持に狂奔する日教組本部を弾劾してたたかおう!

■米占領軍によるイラク人民大虐殺弾劾!


■日本国軍は戦乱のイラクから撤退せよ!
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郵便年末始業務が大混乱


休日なしの連続超勤・超強度労働を強要される労働者

 郵政公社当局は、今年末始の年賀繁忙業務を推進するにあたって、すでに要員が各局で欠員状態であることが誰の目にも明らかであるにもかかわらず、およそ虫のいい方針をうちだした。トヨタ生産方式の全国実施による対前年度比一〇%以上の経費削減の実施≠ニ客の要望に即した年賀状と小包の安定した配達≠ニいうふたつがそれである。
 だが、全国の多くの郵便職場には、元日から年賀状が昨年をさらに上回って大量に滞留し、また不着や誤配が多発して住民からの苦情が殺到した。このために郵便労働者は、長期間にわたって超長時間・超強度の労働を強いられ、正月早々から、疲労困(こん)憊(ぱい)の状態に突き落とされているのだ。
 われわれは、今年末始の郵便労働者の過酷な労働実態を、公社当局のデタラメきわまりない業務プランと労務管理の実態を、怒りをもって暴きださねばならない。

以下、見出し

年賀大量残留、苦情が殺到

大混乱はなぜうみだされたか?
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新世紀 第215号 最新号紹介


暗黒の世紀を突き破るイラク反戦闘争の意義

労働現場から迫真のレポート

 ▼なんという狂気の沙汰! 史上最凶悪のならず者ブッシュの大統領再選を号砲にして開始されたファルージャ総攻撃は、まさに暗黒の二十一世紀世界への突入を告げ知らせる歴史的大罪なり!「燃えあがるファルージャ」(木本泰次)は、現代版十字軍による殲滅戦とアラファト謀殺という「一超」帝国の悪業に抗して、決死の闘いに起ちあがっているムスリム人民と連帯し、わが日本の地において反戦闘争の奔流をまきおこすことを力強く呼びかけている。
 わが闘いの前進を可能にした思想的=組織的営為とその教訓を明らかにし、さらなる前進の拠点をうち固めているのが「二十一世紀を切り拓くわがイラク反戦闘争」(柳葉真弘)である。わが革命的左翼のみが、既成の平和運動の危機的事態を根底から覆し、イラク反戦闘争の前進をかちとってきたし、現に今かちとりつつある。わが闘いの革命的意義は以下の如し。(1)イラク侵略戦争のイデオロギー的=階級的本質を<現代戦争の新たな形態>という歴史的位相をもつ<宗教=民族戦争>としてとらえ明らかにしたこと。(2)激動する二十一世紀世界が三極(四極)分岐をとげていることをうきぼりにしたこと。(3)米占領軍・CIAによって仕組まれた数多の謀略を的確につかみ暴きだしてきたこと。(4)<ムスリムとの連帯>を鮮明にした闘争=組織戦術を解明し提起したこと。(5)テロリズムについての革命理論的=思想的省察を基礎にしてイラク人民の武装闘争やチェチェン武装勢力の闘いにたいするわれわれの革命的態度を明らかにしてきたこと。
 チェチェン戦士による北オセチア小学校占拠事件、この悲劇的事件の意味をうきぼりにし鎮魂の祈りをうたいあげた「ああチェチェン」(尾瀬千秋)をあわせて掲載した。
 ▼本号は<生き地獄の労働現場から>を特集した。「超長時間・超強度労働―過労死の強制」(吉本龍司)では、長期不況にあえぐ独占資本家がリストラを強行し、人員削減・労働強化、賃金切り下げを無慈悲におしすすめてきたこと、これによって過労死・突然死・過重労働による病死・自殺など労働者に文字通りの死の犠牲が強いられていることが、憤激をこめて暴きだされている。
 諸独占体の生産現場での大規模な労働災害をまえにして独占資本家どもは「現場力の喪失」を声高に叫びはじめている。だが、資本家みずからが大量の人員削減を強行し熟練工・技能労働者を放逐してきたことの結果が、各企業における技術的基盤の劣化・衰退を招いているのではないのか!「『現場力の喪失』とは何か」(蓮見巧)は生産現場からの迫真の報告。
 小泉よ、生田当局よ、お前たちが殺した郵政労働者の数をかぞえよ!「郵政四分社化=民営化――小泉『改革』の総仕上げ」(矢嶋達夫)は、小泉内閣がみずからの命運をかけて突進している郵政民営化の狙いと本質を暴きだすとともに、郵政公社当局が「生産力向上」を呼号しながら強行している殺人的深夜勤や八万人大量首切りの攻撃に反撃する闘いを職場から創造することを訴えている。教育現場でたたかう労働者が、相次ぐ教師の自死やIT教育づけにされた子どもの悲惨への思いをつづったのが「日々の悲憤を詠める」(織部志乃)である。

若き黒田の思想的格闘に迫る

 ▼若き黒田寛一の思想的苦闘の過程を学習した二つの労作を掲載した。
 「若き黒田の主体性論探求」(若葉郁実)は、『戦後主体性論ノート』に収められている黒田の一歩一歩の歩みを追体験している。追体験することは、「黒田の思想を私の思想として私の中で原始創造することである」と確認する筆者は、自分の頭で考え黒田のひとつひとつの主張に価値判断を下していくことをみずからに課している。かの『ノート』の七ヵ月間にわたる「空白」こそ、黒田の飛躍≠フ時期であったことを、想像力を働かせ生き生きとよみがえらせている。
 未定稿「新しい人間の探求」を学習し、若き黒田の思想的格闘を筆者自身のうちに再現しているのが「若き黒田の思索の原点」(卯月達夫)である。「なぜ黒田はマルクス主義者になったのか」という仲間の問いかけをみずからの問いかけとする筆者は、一九五四年的現実と対決した黒田の思想に迫っていく。ソ連の死の灰の降下に直面して「考えなおさなければならない」とノートに刻みこんだ黒田の内面をおしはかり、黒田は「大きな飛躍を期す決断」を下したことが「よーく分かった」と、筆者は感慨をこめて記している。
 「迷宮のスターリン学」(酒田誠一)は、「不条理の学」としてのスターリン学を唱える亀山郁夫へのポレミークの論稿である。「人間が無謀な夢をむさぼった時代」の名のもとにロシア革命とロシアアヴァンギャルドとスターリン崇拝とをひとつの「時代」にくくりあげることによってみずからおちいった「不条理」、これの亀山的の解釈によって現代技術文明におかされている人びとの死せる魂ははたして震撼させられるのだろうかと、筆者は問いかけている。
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NHK番組の検閲・改ざん問題

極反動政治エリートと癒着した反動マスコミの居直りを許すな

 海老沢会長辞任劇に露呈したように、政治家とのゆ着を常態化してきたNHKや読売新聞、産経新聞をはじめとした反動化したマスコミにおいて、今や憲法が禁じる「事前検閲」とこれにもとづく「大本営発表」が当り前のようにまかりとおっている。この「事前検閲」に一石を投じた朝日新聞の暴露の政治的背景・意味をとらえると同時に、「報道の自由・中立」などというイデオロギーの虚偽性をも暴きだしつつ、日本型ネオ・ファシズム体制を支える鉄の六角錐の一角を形成している反動マスコミの跳梁を許さない闘いをおしすすめてゆこうではないか。
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イラク反戦・改憲阻止の炎


労学が国会―米大使館に進撃(1・23東京)

 一月二十三日、冬の首都中枢に反戦の灼熱の炎があがった。反戦青年委員会と全学連の旗の下にたたかう首都圏の労働者・学生は、この日、<イラク反戦・改憲阻止>の旗高く、国会・首相官邸・アメリカ大使館を包囲する戦闘的デモを貫徹した。同日同時に決起した関西・沖縄・北海道の労学と固く連帯して。

「占領反対・改憲阻止」の声高くデモ


  

イラク第5次出兵阻止へ連続決起


名古屋市街を戦闘的デモ  1・15全東海労学統一行動

 一月十五日、全学連東海地方共闘会議の学生と名古屋地区反戦のたたかう労働者は、北信越地方共闘会議の学生とともに「陸自第十師団イラク出兵阻止!」を高だかと掲げて、〇五年の第一波闘争である全東海労学統一行動に決意も固く決起した。

陸自守山駐屯地に向けて進撃する労学(1月15日)

たたかう労学が陸自第十師団に弾劾の拳(一月十五日、守山駐屯地前)


  

「部隊編成完結式粉砕!」


1・28  東海の学生が守山現地で奮闘

 一月二十八日、陸上自衛隊第十師団の第五次イラク派兵にむけた編成完結式を粉砕するために、愛大、名大、岐阜経済大などの東海のたたかう学生たちは、断固として守山現地闘争に決起した。

守山駐屯地正門前で怒りのシュプレヒコール(一月二十八日)


  

自治会オリエンテーション破壊策動を粉砕


大経大生の団結を一段と強化

 たたかう大阪経済大学の学生たちは、対当局交渉において大経大当局・学生部が策していたT部自治会オリエンテーション(自オリ)とU部新入生歓迎会を破壊する攻撃を断固として打ち砕いた。昨年、当局による自治会選挙破壊の攻撃を粉砕したたかう執行部体制を再確立してきた地平を引きつぎ、学生の団結をよりいっそう強化し、新たな自治会破壊の攻撃を完全に粉砕したのである。

「オリエンテーションつぶしを許すな!」(04年12月20日)


  

第54次全国教研集会で情宣(1・7〜8 札幌)


結集した組合員に熱い檄
 一月七日から九日まで、日教組第五十四次全国教研集会が札幌市で開催された。「日の丸・君が代」強制・処分攻撃が吹き荒れ、教基法改悪法案の国会上程がせまるなかで、わが戦闘的・革命的教育労働者はこれらの反動攻撃を打ち砕く一大闘争を創造するとともに、教研運動を創造的にかちとるために奮闘した。わが同盟の情宣部隊は、結集する全国の教育労働者にたいして、七日、八日の両日にわたって「ネオ・ファシズム的教育改革に抗して教研集会を創造的に実現しよう」と呼びかけるわが同盟のビラをくまなく配布し檄を飛ばした。

結集してくる組合員は横断幕に注目(05年1月7日、札幌)

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