第1853号(2005年1月31日)の内容

<1面>
2・11労働者総決起集会に結集せよ
イラク占領反対、改憲・教基法改悪阻止!
既成指導部のリストラ・賃下げ丸のみを弾劾し〇五春闘の高揚を切り拓け!

<4〜5面>
「21世紀の超大国」への爆走
 中国「小康社会全面建設」の幻夢
<2面>
辺野古ボーリング調査阻止連続闘争(12・20〜21)写真へ
もんじゅ運転再開阻止に起つ(12・4〜5敦賀)写真へ
自衛隊の駐留延長弾劾! イラクから撤退せよ!
 福岡集会/愛知自民党県連に抗議写真へ
<3面>
早大当局の社学自治会破壊攻撃を打ち砕け!
インド洋大津波―「被災者支援」を言う前に…
<6〜7面>
イラク国民議会選挙をめぐる角逐と衝突
「日の丸・君が代」強制・処分反対! 12・3日比谷野音全国集会
派兵延長反対「連合」集会(12・17、東京)
<8面>
2005年―年頭の決意 (4)
 重工業/中小企業/神奈川東部地区
Topics 規制緩和促進をガナる『経労委報告』

週間日誌は3面に掲載
  「解放」最新号
 
























   


2・11労働者総決起集会に結集せよ

イラク占領反対、改憲・教基法改悪阻止!

既成指導部のリストラ・賃下げ丸のみを弾劾し〇五春闘の高揚を切り拓け!


イラク反戦、改憲・教基法改悪阻止の闘いを!
全国でイラク反戦・改憲阻止の火柱
(1月23日、写真は首都―詳報次号)
 暫定国民議会選挙を目前にしたイラクでは、スンナ派系反米武装諸組織が「選挙粉砕」を射程に入れて米軍・イラク警察などにたいする武装闘争を連日果敢に展開している。この戦闘によって、全国の多くの投票所を閉鎖に追いこんだ。
 それだけではない。それまでアラウィ傀儡政権に参画していたスンナ派最大政党イスラーム党はイスラム聖職者協会の呼びかけに応えて、選挙ボイコットを宣言した。反米反占領闘争の新たな拠点モスルでは、選管委員と職員全員が辞表を提出し、この動きはモスル南方のバイジにも波及した。他方、選挙参加を決定しているシスターニ師系のシーア派組織「統一イラク同盟」は、選挙後の米軍撤退を公然と主張している。こうした選挙への対応をめぐるムスリム諸勢力間の軋轢もうみだされている。第二期ブッシュ政権の掲げている「イラク民主化」がまったくの画餅にすぎないことは、もはや誰の目にも明らかになっているのだ。
 われわれは、たたかうイラク人民と固く連帯しつつ、イラク人民に部族間・宗派間の確執をのりこえて反米反占領の強大な統一戦線を結成してたたかうべきことを呼びかけるのでなければならない。〇五年春闘において、われわれは、イラク反戦の闘いを推進するのでなければならない。この闘いを放棄し、イラク特措法をタテにして「自衛隊撤退」を細ぼそと掲げるにすぎない「連合」労働貴族。ムスリムの闘いを「テロ」と罵倒して恥じない日共官僚。彼らを弾劾してわれわれは、イラク占領反対! 米軍の共犯者自衛隊は撤退せよ! 米先制攻撃戦略に従属した日本軍の米軍との一体化反対!のイラク反戦・反安保闘争を、各職場・生産点において断固として戦闘的・左翼的に推進するのでなければならない。

以下、見出し

首切り・転籍・雇用形態改編の攻撃をはね返そう

「公務員制度改革」反対! 郵政民営化阻止!

労働組合の戦闘的強化をかちとろう!
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「21世紀の超大国」への爆走


 二〇〇五年元旦、中国共産党機関紙「人民日報」が「小康社会を全面的に建設するために新たな一歩を踏みだそう」と題する社説を掲載した。昨秋九月の中共第十六期四中全会において、江沢民から中央軍事委員会主席の座を奪いとり、もって名実ともに党・国家・軍の三権を掌握した胡錦濤。この胡錦濤の中国の新たな門出にふさわしく、「調和のとれた、持続可能な発展」による「小康社会の全面的建設」=GDPの四倍増による超大国への躍進という二十一世紀戦略の核心を新年の決意≠ニして高だかと掲げたのである。
 このことは、年率九%を超える経済成長の持続によって、中国は今やG8と並ぶ大国にのしあがったことへの自信の発露にほかならない。しかも、昨一年間、米英のイラク占領支配に反対する仏=独枢軸の大陸EU諸国およびロシアと共同歩調をとりながら、同時に、反米・嫌米・忌米の気運が高まっているアジア―アフリカ―中南米の途上諸国を自己の政治的翼下に束ねるための外交を、胡錦濤政権は積極的に展開した。まさに「二十一世紀の超大国」にのしあがるための疾走に拍車をかけているのが胡錦濤中国なのである。
 だが、「調和のとれた発展」を北京官僚が強調するのは、国内の諸矛盾が膨張しているからにほかならない。貧富の格差拡大に怒れる出稼ぎ農民・労働者が全国各地で政府・当局への直訴に起ち暴動まで引き起こしている。石油・電力不足の進行のゆえに増産が続けられている炭鉱では、年間五〇〇〇人もの労働者がガス爆発や落盤事故で死亡し、何の保障もなく使い捨てられているほどなのである。この数は尋常ではない!
 胡錦濤指導部は口を開けば「共同富裕」「人間本位の発展」などと説くけれども、これが資本主義的変態の急坂を転げ落ちている「社会主義中国」のありのままの現実なのだ。現代中国の超大国化への爆走は、日共御用学者の言うような「市場経済をつうじての社会主義への道」(『経済』〇四年十一月号)などと美化しうるものでは断じてないのである。

T 胡錦濤版〈一超多強〉戦略の展開

  A 〈第三極〉形成に向けての積極外交
  B 対米対日依存の貿易=経済構造からの脱却

U 「小康社会全面建設」の幻夢

V 資本主義的発展♂コの諸矛盾の膨張
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早大当局の社学自治会破壊攻撃を打ち砕け!

 全国の学生・労働者諸君!
 たたかう早大生はいま、早大当局による新たな自治破壊攻撃を打ち砕くために奮闘している。
 早大当局・社会科学部当局は、三月の社学教授会で自治会の公認取り消しを強行するために、新たな攻撃にのりだしてきた。小泉政権・公安当局による治安弾圧体制の強化の策動に積極的に呼応して、早大当局は、イラク反戦・改憲阻止の闘いを力強く推進する早大のたたかう自治団体を破壊するために躍起になっているのだ。
 この当局による自治会破壊策動の反動性を暴きだしながら、わがマル学同を先頭とする早大生は、今日、闘いを勝利的におしすすめている。われわれは、早大民青系学生の闘争放棄を弾劾し、自治破壊反対闘争を断固として推進する決意である。この早大の闘いを先頭にして、全国の学園で、「学びがいのある大学づくり」を呼号する日共=民青系学生の闘争歪曲を許さず、自治破壊反対の闘いをまきおこそうではないか!

以下、見出し

追いつめられた当局の新たな自治会破壊策動

イラク反戦・改憲阻止を闘う自治会つぶし

高揚する反撃の闘いと民青系学生の腐敗

社学自治会公認取り消し策動を粉砕せよ!
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燃えあがるイラク人民の反米闘争

一月国民議会選挙をめぐる角逐と衝突

一 断末魔の悲鳴をあげるブッシュ帝国

 ブッシュ帝国による狂気のファルージャ殲滅戦の強行にたいして、われわれはたたかうイラク人民と固く連帯して、「米軍のファルージャ人民大虐殺弾劾」の怒りをブッシュの軍国主義帝国にたたきつけた。「ブッシュのアメリカはファルージャ総攻撃によりて墓穴を掘りたり!」(本紙第一八四五号、木本論文)と喝破しつつ。
 イラクの現実はまさにこの予測どおり。怒りに燃えて、イラク全土でいっせいに反攻に転じたムスリム人民(注1)のゲリラ戦の連続的爆発によって、占領米軍とそれに率いられた傀儡アラウィのイラク軍・警察は火だるまとなっている。
 ファルージャ総攻撃は、その真っ最中に米軍海兵隊指揮官が思わず叫んだとおり、「第二のフエ(注2)」となったのだ。あるいは、ブラヒミの警告(「米国とアラウィは敵と勝手に見なす五十人を殺すことで新たな五〇〇人を抵抗運動に追いやっている」)はただちに現実のものとなった。
 イラク軍事占領支配の北部の最大軍事拠点たるモスルのメレズ米軍前線作戦基地奥深くに潜入したスンナ派反米武装組織、「アンサール・スンナ」(イラク北部を拠点とするアルカーイダ系の武装組織)の戦士による自爆攻撃が、昨〇四年十二月二十一日に炸裂した。もっとも効果的な昼食時を狙って警備兵の交代時間の隙を的確についた、この攻撃はブッシュ帝国を震撼させた。「アンサール・スンナ」は、米軍基地の奥深く潜入したみずからの力を誇示するために、攻撃を写したビデオ映像まで全世界に公表した。何が起きたのかと呆然とする基地司令官の脅え憔悴した表情が、そして、ラムズフェルドをモスルとファルージャに急派し浮き足立つ軍のたがはめに必死になったブッシュのあわてた姿が、衝撃の大きさを雄弁に物語った。
 モスルを筆頭に、北・中部都市がスンナ派部族武装勢力の制圧下におかれ、新たな解放地域となった。ファルージャを退却した民兵の主力部隊がモスルに移動し、広範な住民の支持を得てモスル市街地の一角に強固な軍事拠点を築き、市庁舎や警察署をも支配下におさめた。こうして今や、イラク第三の二〇〇万都市までもが反米の牙城と化した。

以下、見出し

二 総反攻への号砲となったファルージャ死守戦

三 国民議会選挙をめぐるイラク諸政治勢力間の軋轢
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野古ボーリング調査阻止連続闘(12・20〜21)


 昨〇四年十二月二十日、二十一日の両日、琉球大・沖縄国際大のたたかう学生は、平和運動センターのもとでたたかう労働者や市民と固く連帯しつつ、那覇と名護において、辺野古への海兵隊新基地建設阻止の闘いに連続的に決起した。ブッシュ政権の米軍再編(トランスフォーメーション計画)への幻想を労働者・市民に煽り、これに依拠して「普天間基地の閉鎖」を求めるものへと闘いを歪めようとする社共既成指導部によって、危機を深める既成反対運動を下からつくりかえるために奮闘したのだ。

労働者・学生・市民が固く連帯(04年12月21日、名護市「ガジュマル広場」)

デモ船団の先頭で奮闘(04年12月21日、辺野古)


  

もんじゅ運転再開阻止に起つ(12・4〜5敦賀)


 美浜原発3号機事故を弾劾(美浜丹生海岸)〔04年12月5日〕


  

自衛隊の駐留延長弾劾! イラクから撤退せよ!

 愛知自民党県連に抗議


「安倍晋三は出てこい! 抗議文をうけとれ!」
 昨〇四年十二月九日午後、小泉政権は自衛隊のイラク派遣期間を延長することを閣議決定した。許してなるものか! 東海のたたかう学生は午後四時半、名古屋市中区にある自民党愛知県連前に登場した。ただちに横断幕を広げシュプレヒコールをあげた。「イラク派兵期間の延長を許さないぞ!」

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