第1851号(2005年1月17日)の内容

<1面〜3面>
イラク反戦の革命的高揚を!
1・23労学統一行動に決起せよ

中央学生組織委員会
<3面>
陸自第十師団のイラク出兵阻止!
1・15全東海労学統一行動に起て

<4面〜5面>
<企業・産業・国家に奉仕する労働運動>を突き破る闘いの炎を!
労働運動の組織化と労働者組織建設上の教訓

中央労働者組織委員会
<6面〜7面>
2005年 年頭の決意(2)
北海道・九州・北陸地方委
自治体・電機・交通運輸・金属
<8面>
プーチン式ロシア大国主義の無残(下)
ウクライナからの手紙


週間日誌は3面に掲載します
  「解放」最新号
 



























   


イラク反戦の革命的高揚を!


米軍のファルージャ人民大虐殺弾劾! 日本国軍はイラクから撤退せよ!

1・23労学統一行動に決起せよ

中央学生組織委員会

リード
 全世界の民衆の反対にもかかわらず、再びアメリカ大統領の座についたG・W・ブッシュは、イラクのファルージャ人民を血の海に沈めた。二十一世紀のヒトラーとしての本性をむき出しにしたこのブッシュの憎むべき蛮行は、「一超」軍国主義帝国の国家テロリズムによって二十一世紀世界が歴史上かつてない暗黒の世紀に叩きこまれつつあることをしめした。
 だが見よ! ムスリム人民たちは、虐殺された同胞の無念を胸に、「十字軍を倒せ」という宗教的情熱をいよいよ燃えたたせ、反米・反占領レジスタンスの怒濤のごとき前進を開始している。
 この不屈にたたかうムスリム人民と連帯し、スターリン主義の自己崩壊を淵源とする国際階級闘争の荒廃をのりこえ、「一超」軍国主義帝国の暴虐をうち砕くイラク反戦闘争の赤い炎を全世界に燃えあがらせるために、われわれは、今こそこの日本の地において、全力を傾注してたたかうのでなければならない。これが二〇〇五年の劈頭(へきとう)に立つわれわれの決意でなければならない。
 すべての学生は、労働戦線の深部において奮闘する革命的・戦闘的労働者たちと連帯し、イラク反戦・改憲阻止の闘争に決起せよ!
 新年第一波の1・23首都圏労学統一行動を、反戦・反安保闘争の前進の巨大な烽火とせよ!

見出し
T イラク情勢の泥沼化と世界的戦乱の危機

A ムスリムの総反攻――破産必至の一月国民議会選挙
B「ツナミ外交」と激動する現代世界
Cネオ・ファシズム反動下の反対運動の危機

U ブッシュ帝国の暴虐を打ち砕く反戦・反安保闘争の爆発をかちとれ

A「自主独立の国づくり」を夢想する日共中央の犯罪性
B 反戦・反安保・改憲阻止の戦闘的奔流を創出せよ


本文抜粋
 (一)まず第一に、われわれは、こうした既成左翼指導部、とりわけ日共官僚どものイラク反戦闘争の放棄を弾劾し、「自主独立の国づくり」への「国連中心の枠組みでの応援」なる代案の犯罪性を完膚無きまでに暴きだし、今こそこの日本の地において、イラク反戦闘争の革命的高揚をめざしてたたかうのでなければならない。

 (二)第二に、われわれは、このイラク反戦・反安保闘争と結びつけて憲法改悪阻止の闘いを創造しなければならない。
 われわれは、既成指導部の「護憲」運動をのりこえ憲法改悪阻止の闘いを創造するとともに、この闘争に教育基本法の改悪反対・郵政民営化反対などの一切のネオ・ファシズム的反動攻撃を粉砕する闘争を結びつけ集約してたたかわねばならない。それと同時にわれわれは、この憲法改悪阻止闘争とイラク反戦・反安保の闘争を固く結合して推進しなければならない。まさにこうした諸闘争を結合し、この厚み≠基礎として、われわれは、「憲法改悪反対!」の旗を掲げつつ小泉日本型ネオ・ファシズム権力の打倒をめざしてゆくのでなければならないのだ。
 すべてのたたかう学生は、全学連に結集し、イラク反戦・反安保、改憲阻止の闘いに起ちあがれ! 1・23労学統一行動を爆発させよ!
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1・15全東海労学統一行動に起て


陸自第十師団(名古屋市守山駐屯地)のイラク出兵を阻止せよ

マル学同革マル派東海地方委員会

以下抜粋
 小泉政権は、高まる労働者人民の反対の声を踏みにじり、イラクへの自衛隊派遣期間の延長を閣議決定した(昨年十二月九日)。そして二月にも、守山駐屯地(愛知県)に司令部を置く陸自第十師団をイラクに派遣しようとしているのだ(第五次派兵)。われわれは陸自第十師団のイラク出兵を絶対に阻止するために、「イラク軍事占領反対! 戦乱のイラクから自衛隊は撤退せよ!」のスローガンを掲げてたたかおう! そして新「防衛計画の大綱」にもとづく「対テロ戦」の実働部隊としての自衛隊の増強に反対しよう! 米先制攻撃戦略に従属した、日本国軍の米軍への一体化を許すな! 二〇〇六年度からの小牧基地への空中給油・輸送機の配備、小牧基地機能の飛躍的強化を許すな! すべてのたたかう労働者・学生は1・15全東海労学統一行動に決意も固く結集せよ!
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〈企業・産業・国家に奉仕する労働運動〉を突き破る闘いの炎を!

労働運動の組織化と労働者組織建設上の教訓<上>

中央労働者組織委員会

本文
 二十一世紀のヒトラー=ジョージ・W・ブッシュ。神がかり的な政治的デマゴギーをふりまき、電脳的手段を駆使した不正選挙によって第二期大統領の座をかろうじて射とめた暗愚のテキサス男。この人物に率いられた一超軍国主義帝国アメリカは、今イラク軍事占領の完全な破綻に直面している。本年一月末に予定されているイラク国民議会選挙を前にして、ムスリム人民の反米・反占領闘争の拠点を叩き潰すことを目的として遂行されたところのファルージャへの空と地上の両方向からの総攻撃。十数万人もの人民を殺害したこの世紀の蛮行は、イラク・中洋ムスリムの反逆の炎をかきたてた。ブッシュ政権のものどもが、この戦闘に「勝利した」などと豪語しようとも、それが軍事占領の破産をいっそう決定的なものにしたという歴史的現実は決して蔽い隠すことはできない。
 反米・反占領・反傀儡政権の闘いに決起したイラク人民・ムスリム戦士の怒りと戦闘意欲は燃えさかるばかりである。彼らの怒りと総反攻への決起は、ファルージャ戦闘直後のモスルなど全国主要都市での一斉同時蜂起として実現された。
 すでにイラク占領軍・ヤンキー司令部周辺から断末魔の声がもれはじめているではないか。
 「(イラクは)戦略的に壊滅的事態だ」(NSA〔国家安全保障局〕元局長ウィリアム・オドム)。
 「国防総省とホワイトハウスをコントロールしている連中は、幻想の世界に住んでいる」(メリル・マックピック元空軍司令官)。
 ブッシュ政権内の足並みの乱れ(情報諸機関の統合=情報長官の新設をめぐるチェイニー副大統領とラムズフェルド国防長官の対立)のみならず、イラク占領軍の上層部と国防総省(とりわけラムズフェルド)との対立・軋轢はのっぴきならぬところにまできている。
 断末魔の戦争狂・ブッシュとこの政権は、破綻したイラク軍事侵略・占領を軍事的・政治的にのりきるために新たな侵略戦争にふみきるべきか否かと協議しはじめた。「核兵器の脅威を除去するため」という口実のもとでの対イラン軍事攻撃についてである〔イギリス「オブザーバー」紙、〇四年十一月二十二日〕。情勢はまさしく風雲急を告げている。現代のヒトラーの狂気じみた戦争拡大の策謀をゆるすのか否か。それは全世界の労働者・人民の反戦の闘いの前進いかんにかかっている。
 すでにイラク軍事侵略のための友邦同盟なるものも完全に瓦解した。占領地イラクから早ばやと撤退したり(スペイン、ドミニカ、フィリピン、ハンガリーなど)、撤退を決定したり(オランダ、ポーランド、ウクライナなど)している。沈みゆくブッシュのドロ舟にしっかりと乗っているのはアングロ・サクソン同盟の盟友ブレアと日米軍事同盟の首輪でしめあげられている小泉のみなのである。しかしブレアのイギリスは、イランの核開発問題にかんしてはイラン政府との政治的・外交的交渉を基軸に対応するという仏・独と同一歩調をとり、大陸EUとの協調を重視する方向への政策的軌道修正を図っている。
 ファルージャ総攻撃にたいしてはプーチンのロシアと足並みをそろえて遺憾の意を表明した胡錦濤の中国は、経済的にもブッシュのアメリカとの軋轢を惹き起こしている。イラク軍事占領の破綻のゆえに政治的に苦境に追いこまれているだけでなく、一兆ドルにもなる双子の赤字に悩むアメリカ帝国主義は、対中輸入が貿易赤字の最大の原因となっているがゆえに「人民元の切り上げ」を中国政府に執拗に迫り、かつ中国の軍事力の強化・拡大にいよいよ警戒心を高めている。これにたいして中国は、対米・対日依存の貿易構造からの脱却をめざして、みずからの覇権のもとに東アジア経済圏をつくりだす策動に拍車をかけつつある。今や米中新対決の時代に突入した。
 東アジアでの経済圏づくりをめぐって中国に後れをとっている日本の小泉政権は、独占ブルジョアジー主流の意向をうけながら、軍事力の増強を背景に、東南アジアに築いてきた経済的進出の地歩を再確保することに焦っている。だが、足元の自民党内部において、小泉式「構造改革」をめぐって、とりわけ郵政民営化をめぐって政治的角逐が強まり、もはや小泉内閣はダッチロール寸前にたちいたっている。
 もたついているとはいえ小泉政権がなお延命しているのは、既成野党勢力と今日版産業報国会としての〈連合〉が支配秩序を下からしっかりと支えているからにほかならない。日本の「国益」実現のために安保・外交政策や経済諸政策上の対米自立≠追求すると称している第二保守党たる民主党は、改憲勢力としては自民党と足並みを基本的にはそろえている。消滅寸前の社民党、そして共産党はもはや無力な体制内野党たるの存在に成りさがってしまっている。
 暗黒の二十一世紀世界のただなかで、ネオ・ファシズム支配体制が一段と強化されつつあるこの日本の階級情勢下において、わが革命的・戦闘的労働者は、この一年間、あらゆる産別・単組・地域において、イラク反戦、改憲阻止・教基法改悪粉砕、リストラ諸施策反対・IT合理化反対、そして賃金切り下げ反対・大幅賃上げ獲得などの指針を、みずからのおいてある場の分析にふまえて具体的に解明しつつ、各々の場で、創意工夫ある闘いを組織化し創造してきた。既成労働組合幹部の指導する労働組合運動に実践的に対決しつつ組合運動の左翼的推進をめざして、わが革命的・戦闘的労働者は組織的に奮闘した。彼我の力関係を具体的に分析しつつ革命的労働者たちは組合員たるの資格での諸活動をも緻密化しつつ展開した。
 こうした苦闘をつうじて、わが革命的・戦闘的労働者たちは、みずからのたたかう場での大衆的基盤を強化・拡大してきた。それだけではなく、わが労働者組織の質的な強化確立を確実にかちとってきたのである。
 ここではこれらの闘いをつうじてかちとった理論的・組織的諸教訓をごく簡潔にまとめておきたい。(以下略)

目次
T 〈連合〉労働貴族・日共系幹部の腐敗に抗して
 A 既成指導部の抑圧を突き破ったイラク反戦闘争の組織化
 B 改憲阻止・教基法改悪反対の闘いの推進
 C 資本家の手先=既成指導部に対決しリストラ諸施策に反撃

(本号)
U 革命的労働者組織建設の教訓
 A 視野狭窄の打破・こじあけ精神の発揮
 B 「フラクションとしての労働運動」的傾向の克服
 C 革命的労働者組織の質的強化

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プーチン式ロシア大国主義の無残(下)


目次
T ウクライナでの大破綻
U 「CIS統合」の夢
  (第一八五〇号)
V FSB強権体制の根底的脆弱性

  (本号)
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ウクライナからの手紙


ユーシェンコもヤヌコビッチもともに成金財閥(オリガルヒ)の代弁人だ!

ウラジーミル・プローニン

 プローニン氏から送られてきた、ウクライナ情勢にかんする十二月十四日付の氏の論文を紹介する。マルクス主義再興を掲げるプローニン氏は、ウクライナ共産党に属しつつ、現代ウクライナ左翼を代表する評論家・ジャーナリストとして独自の活動を展開している。国際反戦集会には毎年、熱い連帯のメッセージを寄せている。
(本文は省略)
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