第1845号(2004年11月22日)の内容
<1面>
わが同盟の国際アピール
米軍のファルージャ大虐殺弾劾!
11・14東京 労学が米大使館を包囲
闘うムスリム人民と固く連帯
<4面>
〈ブッシュの戦争〉を阻止する国際反戦闘争を!
<2面>
米軍のファルージャ総攻撃を弾劾
全学連が米大使館に緊急闘争 11・9(写真へ)
北大生が米総領事館に抗議 11・9(写真へ)
10・21大阪集会5000名が決起(写真へ)
10・27鹿大生が昼休み集会(写真へ)
日共系「10・21中央集会」の惨状
<5面>
イラク占領加担を正当化する小泉式デマゴギー
<6面>
都当局の成果主義的賃金支払い形態への大改悪を許すな!
Topics 空前の金あまりの裏側で……
<7面>
『革命の簒奪』に学んで
◆投書 「解放」よ、ありがとう!
<8面>
迷宮のスターリン学〔中〕
<3面>
万華鏡2004――情勢の断層を読む
◆フエの再来
◆イラクの「黙示録」
◆漫談 ポチ純一郎vs新かしまし娘
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
わが同盟の国際アピール 米軍のファルージャ大虐殺弾劾! ・日本国軍はイラクから撤退せよ! 自衛隊の米軍との一体化を許すな! ・反米・反占領レジスタンスを不屈に闘うイラク・ムスリム人民と連帯せよ! ・ブッシュ帝国の暴虐を打ち破る国際反戦闘争の嵐を巻き起こせ! 米占領軍は、ファルージャ総攻撃開始以後一週間のいま、市全域を制圧したと発表した(十一月十五日)。大統領再選を辛うじて果たしたブッシュは、イラクにおける「自由と民主主義の促進」を叫びたて、「テロリスト掃討」を名分にして、ファルージャの占拠にとどまらず、スンナ派三角地帯全域の軍事的制圧に米軍をかりたてようとしている。「イラク人への主権移譲」の成功≠ニいう体裁をとり繕うために、一月国民議会選挙をなんとしてもでっちあげることを策しているのだ。 わが同盟は、日本の労働者人民に、そして全世界の労働者人民に訴える。ブッシュ政権の残虐非道なファルージャ人民大虐殺=国家テロリズムを満腔の怒りをこめて弾劾せよ! 今こそ軍国主義帝国アメリカのイラク軍事占領に反対する反戦闘争の国際的な高揚をかちとるために決起せよ! (1) 今回のファルージャ総攻撃は、「イエス」の名のもとに「テロリスト」=サターン(悪魔)掃討のための「最終戦争」と称して強行された。一万二〇〇〇人の米軍が投入され、空と地上からクラスター爆弾やナパーム弾、神経ガス、白燐爆弾などが雨あられと撃ちこまれ、電気・水道・病院・通信の諸施設や多くのモスクが破壊しつくされた。市内に踏みとどまり激しい抵抗戦をくりひろげた一〇万人のムスリムを皆殺しにする世紀の蛮行に手を染めたのが、「現代の十字軍」たる米軍なのである。 この軍事攻撃には、三〇〇〇人のイラク軍・治安部隊が動員された。米軍政下での国営企業の解体=「民営化」によってうみだされた大量の失業者を、高給料≠フエサでかき集め急造されたこの部隊が、アメリカの軍事占領継続のために、アラウィ暫定政権の命令一下にムスリム同胞に銃を向けさせられたのだ。これこそ、アラウィ政権の米傀儡政権としての反人民的正体をこのうえなく醜悪にさらけだしたものにほかならない。 これにたいして、「解放区」ファルージャを守るために残った決死隊は、アラブ各国から駆けつけた義勇兵とともに、果敢な抵抗戦をくりひろげた。それと同時に、スンナ派武装勢力は主力部隊をファルージャから退却させ、イラク各地で米軍を分断しつつ総反攻にうってでる戦術をとっている。 このファルージャ人民とムスリム武装勢力の闘いに呼応して、怒りに燃えたイラク人民は、いまや宗派の違いを超えて連携しつつ全土でいっせいに反米・反アラウィの火柱を噴きあげている。ラマディからは米軍をたたき出し、バグダッド、サマラ、モスルなどの各地で米軍基地や急造イラク軍・警察署にたいする攻撃をくりひろげている。 スンナ派のイスラム聖職者協会は、イラク治安部隊員にたいして断固として呼びかけた。「目覚めよ! 諸君はだまされている。外国から来たテロリストと戦う、などというのは欺瞞だ」と。この呼びかけには、シーア派急進派のムクタダ・サドル師も名を連ねた。これに応じて、ムスリム同胞への攻撃を拒否する者がイラク軍の内から続出している。 「二十一世紀のゲルニカ」と呼ぶべきファルージャ人民ジェノサイドの強行は、まさにイラク・中洋ムスリム人民の怒りの炎に油を注いだ。彼ら人民は「イラク解放」をかちとるために、ますます激しく不屈にたたかいぬくであろう。 (2) キリスト教右派を基盤に、不正選挙によって、ブッシュは辛うじて大統領に再選された。このブッシュの再選に小躍りしたイスラエルのシオニスト・シャロン政権は、カサにかかって、イスラム急進主義組織ハマスのみならず、PLO(パレスチナ解放機構)の解体を狙った策動にうってでた。重病治療のためにフランス政府の庇護下におかれていたPLO議長アラファトの急死(十一月十一日)は、パレスチナ自治政府・PLOを崩壊させるために、米CIAとイスラエル諜報機関モサドとが仕組んだ謀殺であると推断しうる。 だが、ブッシュ政権とシオニストどもが必死であがこうとも、すでにアメリカ帝国主義は、イラクにおいて、ベトナム戦争の末期と同様の敗北局面にたたきこまれている。 多国籍軍のイラク駐留をうたった国連安保理決議一五四六が全会一致で採択されたとはいえ、イラクからの撤兵を表明する国が相次いでいる。それだけではない。ブッシュの「パートナー」を任じるイギリス首相ブレアさえもが、非戦組≠フフランスやドイツとの関係修復をはかり始め、ブッシュに対中東政策の修正≠進言したほどなのだ。 こうした情勢のもとで、いまやブッシュ政権の唯一無二の盟友としてたち現れているのが、日米安保同盟の首輪をつけた忠犬たるわが日本の小泉政権なのである。 この政権は、米軍のファルージャ人民総せん滅戦を公然と支持するほどの反人民性をむきだしにしている。アメリカ「友邦同盟」が根幹から崩れかかっているなかで、米軍のイラク軍事占領を支えるために、小泉政権は期限切れ(十二月十四日)の迫った日本国軍の派遣期間を延長し部隊を増強する意志をうち固めている。日本国憲法を踏みにじって強行したイラク派兵を土台として、憲法そのものの改悪に突進しようとしているのだ。 イラク占領の破産にあえぎながらも、ブッシュ政権は日米軍事同盟にもとづく小泉政権の協力を支えとして、イラクをはじめとする中洋イスラーム圏諸国を軍事的に植民地化し石油資源を略奪するという野望を貫徹する策動にのりだしている。これが「世界のなかの日米同盟」の本質なのだ。二十一世紀を暗黒の世紀にたたきこもうとしているブッシュ政権とその忠犬政権にたいして、われわれはイラク反戦・反安保の闘いを断固として高揚させるのでなければならない! (3) アメリカ大統領選挙において、イラク侵略戦争・軍事占領の評価をめぐって、国論は真っ二つに割れ、アメリカ国民の政治的・イデオロギー的二極分化があらわとなった。ブッシュ再選への危機感のゆえに、アメリカ国内では労働者・人民の「反ブッシュ」の気運が高まっている。しかしながら、「民主党ケリーを支持する選挙運動だけをやればいい」と称して組合員の「イラク戦争反対」の声を抑圧してまわったのが、AFL ―CIO(アメリカ労働総同盟産別会議)指導部なのだ。こうした既成労組指導部の腐敗のゆえにこそ、アメリカ労働者階級の闘いは窒息させられてしまっている。 イギリスでは、米軍のファルージャ総攻撃にたいして、二十五都市で抗議デモがくりひろげられ、ブレア政権を揺るがしている。 こうして世界各国で反ブッシュ・反戦≠フ気運が一定程度は盛りあがりつつある情況のもとで、しかし、わが日本の地では、既成反対運動指導部がアメリカのイラク軍事占領に反対する大衆的な闘いをなんらつくりだしていない。口先では自衛隊のイラク撤退を要求すると言いながらも、「国連決議がある場合には日本の海外における武力行使を可能にする」と称して憲法第九条の「改定」を主張しているのが民主党である。この民主党への支持を組合員に強要しているのが「連合」労働貴族どもなのだ。そして、これらの「改憲」勢力とのちがい≠口にしながらも、日本共産党および社民党は、「自衛隊のイラク撤退」を政府に要求する国会内での共同≠追い求めているという体たらくなのである。 こうした既成反対運動の瓦解をのりこえて、わが同盟とその指導のもとにたたかう戦闘的・革命的な労働者・学生は、反米・反占領闘争をたたかうイラク人民と連帯してイラク反戦・反安保闘争を職場・学園から創造しているのだ。 (4) わが同盟は、日本の、そして全世界の労働者人民に訴える。 わが日本の労働者・人民は、〈アメリカ帝国主義のイラク軍事占領反対! 戦乱のイラクから日本軍は撤退せよ!〉のスローガンを掲げてたたかおうではないか! 日本共産党中央は、「真に国連中心の枠組みのもとで、イラク国民の自主独立の国づくり」を支援するための外交政策をとるべきことを日本政府や各国政府にお願いしている。だが、「自主独立の国づくり」への「応援」などと主張しているとしても、現に反米・反占領闘争をくりひろげているイラク人民と連帯してたたかうという方向を、彼ら党官僚は決して口にしない。イラク人民の反米ゲリラ闘争を腹の底では「テロ」とみなし、民族解放闘争を「暴力」として否定しているからなのだ。わが同盟の批判とこれに共鳴する日共党員の党中央への反逆の拡大を恐れているがゆえに、今日では反米ゲリラ戦=テロと公然とは言わないようにしているだけのことなのである。 そもそも、各国政府にたいして国連中心で「イラク復興」を支援していくなどという代案は、国連安保理決議一五四六の全会一致の採択によって、その観念性をさらけだしているではないか。それにもかかわらず、フランス・ドイツ・ロシア・中国というイラク戦争における「非戦」グループの各国権力者への期待を煽ることほど犯罪的なことはない。 われわれは、今なお国連への幻想にしがみついている日本共産党中央を弾劾してたたかうのでなければならない。 われわれは、米・英をはじめとした全世界各国の労働者・人民に呼びかける。アメリカの労働者・勤労人民は、ブッシュ政権による「反テロ」USA愛国主義の鼓吹に屈服したAFL ―CIO指導部の腐敗を暴きだし、反ブッシュ・反戦の闘いをまき起こせ! 諸君の同胞を、とりわけヒスパニック・黒人などの貧困層を、戦場に送りこんでいるブッシュ政権を今こそみずからの力で打倒せよ! われわれはムスリム人民に声を大にして訴える! 今こそイラク・中洋人民はイスラミック・インター ―ナショナリズムにもとづいて反米闘争を組織せよ! いま占領打破・米傀儡政権打倒をめざしてたたかいぬいているイラク人民のレジスタンスは、まさしく「一超」軍国主義帝国アメリカの暴虐を許してしまっている米・欧・日本などの労働者階級の闘いの弱さを告発する意味をももっている。全世界の労働者・人民は、このイラク・ムスリム人民の闘いを支持し、彼らと連帯して世界各地からイラク反戦闘争の国際的高揚をかちとるために奮闘しようではないか。わが同盟は、その最先頭でたたかいぬく決意である。 二〇〇四年十一月十六日 |
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11・14東京 労学が米大使館を包囲 闘うムスリム人民と固く連帯
ハイテク大量殺戮兵器を駆使しての米軍の総攻撃によって、一〇万人の人民がジェノサイドの危機にさらされている。ファルージャは、いまや二十一世紀のゲルニカと化している。これにたいしてスンナ派武装勢力を中心とするムスリム民衆は、決死の対米軍ゲリラ戦を挑んでいる。 この決定的局面において、米軍のファルージャ攻撃に反対する闘いを放棄し、「和解と協力の政治解決」なるものをほざいているのが日共官僚なのである。それどころか、彼らはゲリラ戦をたたかう人民を「テロリスト」と烙印し敵対しているのだ。この日共翼下の既成反対運動をのりこえ、わが戦闘的・革命的労働者・学生は、〈反米・反アラウィをたたかうムスリム人民と連帯してたたかおう!〉という革命的スローガンのもとに、イラク反戦の巨大な火柱をぶちあげたのである。 |
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米軍のファルージャ大虐殺弾劾! 今こそ〈ブッシュの戦争〉を阻止する国際反戦闘争を! リード おお、ファルージャよ! 爆撃音が耳をつんざき、夜空が赤黒く染めあげられた。奇声を発しながら米軍兵士どもが動くものすべて≠ノ銃弾をあびせかける。民衆の血叫び!――侵攻した米軍を撃退した四月いらいイラク人民の抵抗闘争のシンボルとなってきたこの都市をまるごとせん滅する攻撃が、現にいま強行されている。なんという狂気の沙汰か。下手人=ジョージ・W・ブッシュを断じて許すまじ! アメリカ大統領選挙で数かずの不正の手口を弄して再選をはたしたことに驕りたかぶったこの戦争狂いが、国連事務総長アナンの中止要請を歯牙にもかけることなく強行したファルージャ総攻撃こそは、「一超」軍国主義帝国が全世界を暗黒と戦乱に叩きこもうとしていることを再び三たび鮮明にしたのだ。もはや一刻の猶予もならない。反占領・反米レジスタンスを果敢にたたかいぬいているイラク・ムスリム人民と連帯して、労働者・人民はいまこそ起ちあがれ! 〈ブッシュの戦争〉を阻止する一大闘争の嵐を全世界でまきおこせ! ファルージャ人民総せん滅戦への全面的支持を即座に表明した小泉、この恥しらずの政権の足もとから、〈イラク反戦・反安保・改憲阻止〉の炎を燃えあがらせよ! 見出し ファルージャ人民せん滅戦に狂奔する現代版十字軍 イラク全土での反攻に決起するムスリム人民 アラファト謀殺とパレスチナ分断の策略 孤立化するブッシュ帝国と忠犬ポチ公政権 ムスリム人民と連帯し暗黒の21世紀を突き破る闘いを |
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迷宮のスターリン学〔中〕 亀山郁夫『熱狂とユーフォリア』書評 目 次 1 「不条理学」とは何か 2 「至福」をもたらすもの(第一八四四号) 3 「夢」と「無謀」 4 「全体主義=ユートピア」(本 号) 5 ロシアの民は「千年の奴隷」か 6 「大審問官」 |
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11月9日、全学連の学生たちは米大使館への緊急抗議闘争に決起した | ||
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11月9日、北大生が札幌米総領事館に抗議 | ||
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10・21大阪「米軍基地撤去・自衛隊撤退」を要求する集会に5000名の労・学・市民が決起 | ||
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10月27日、自衛隊の撤兵を拒否する小泉を弾劾して鹿児島大生が集会 | ||
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