第1838号(2004年10月4日)の内容

<1面>
米英のイラク占領継続・日本の加担反対!
在日米軍基地強化・日本軍備増強を許すな!
反戦・反安保の旗高く小泉政権打倒をめざして進撃せよ!

<4〜5面>
「党の革命」の破綻にあえぐブクロ派残党
「憲法改正」の旗をうち振る岡田民主党
<2面>
全学連第74回大会かちとる(9・17〜18)
都教委による9・7「日の丸・君が代」職務命令を弾劾せよ
「日米会談反対!」米大使館に拳(9・21)
<6面>
コミュニケーション・ルール改悪を丸呑みしたJPU本部
大阪タクシー戦争≠ナ労働者に犠牲
Topics うつ℃ゥ殺―労災認定基準の緩和
<7面>
自治労連大会
リストラ反対・イラク反戦・反改憲の闘いを歪曲する本部
日共系ダラ幹の抑圧をはねのけ職場から闘いのうねりを!
<8面>
うた ああチェチェン
古山高麗雄が見つめた戦争
『新世紀』第213号紹介
<3面>
万華鏡2004――情勢の断層を読む
◆先制防衛戦略
◆「嗚呼露国の同志よ」
◆「たかが労働者」の出番だ!
◆カリブ海の沖縄
◆革命的議会敗北℃蜍`

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 
































   


米英のイラク占領継続・日本の加担反対!

在日米軍基地強化・日本軍備増強を許すな!


反戦・反安保の旗高く小泉政権打倒をめざして進撃せよ!

日本の安保理常任理事国入りの画策

 第五十九回国連総会にむけて、米・日両権力者はアメリカのニューヨークにおいて首脳会談(九月二十一日)をもち、イラク軍事占領などの懸案についての腹合わせをおこなった。首相・小泉は、訪米前に独断専行で決定した日本国軍のイラク駐留延長(十二月十四日の期限を延長)を手みやげに携えて馳せ参じた。
 この会談において小泉は、ブッシュにたいしてイラク軍事占領へのさらなる日本の「支援」を誓約した。アラウィ傀儡政権を衝立(ついたて)とした米軍の軍事占領の破産がますます歴然となり「友邦同盟」諸国の大半が撤兵に踏み出しつつある現情勢のもとで、日本国家はあくまでもアメリカにつきしたがうことを誓ったのだ。この小泉にたいしてブッシュは、御褒美(ごほうび)として、日本の国連安保理常任理事国への仲間入りを支援することを明言した。
 米軍の世界的配置の再編計画(トランスフォーメーション)をめぐっては、「対テロ戦」を遂行するための在日米軍基地の全面的な再編・強化を日本が支持し協力する、という合意がかわされた。米軍ヘリの沖縄国際大学への墜落事故については、小泉が「沖縄の県民が不安を感じている」と国内向けに一言ふれただけであり、ブッシュは謝罪すらせず「地域の負担軽減につながるよう努力する」の一言で幕引きをはかった。
 この日米首脳会談の直後に、ブッシュは国連総会において一般演説をおこなった。その骨子は、@「〔戦争は〕世界の要求にもとづいて始めた」「イラクを独裁者から解放した」とイラク戦争を全面的に正当化したうえで、A「イラク復興支援」にたいする国連の協力を訴え、Bアメリカが資金を拠出するかたちで国連のもとに「民主化基金」を創設する、というものであった。
 このブッシュ演説においては、安保理常任理事国の拡大については一言も言及されなかった。とはいえ、国連において政治的に孤立している現状を打破することに躍起になっているブッシュ政権は、イラク戦争非戦組≠フ〈仏独露〉連合や中国の政治的力の拡大を封じるために日本などの親米国家を安保理常任理事国に加えることをめざしての画策を開始している。
 現時点において安保理常任理事国入りを希望している国は、日本以外は、ドイツ、ブラジル、インドであり、ドイツ、ブラジルの両政権はアンチ・ブッシュの旗幟を鮮明にしている。常任理事国のフランスは、ドイツの加入を支持するとともに、「アフリカの一国」(エジプトもしくはナイジェリア)をアフリカ代表として加えるべきことを主張している。安保理レベルでの反米もしくは嫌米国家の増大を画策しているこのフランスに対抗するためにも、ブッシュ政権は、当面は、インドをとりこむことを画策するとともに、日本の常任理事国入りを「無条件で百パーセント支持する」(国務長官パウエル)と表明しているのだ。
 小泉は自身の国連演説において、「新しい時代に向けた新しい国連」を創出するための「国連安保理改革」の必要性を唱え、日本が国連常任理事国になる意志があることを正式に表明した。これまで橋本、小渕ら歴代首相が表明した「武力行使はおこなわないとの基本的な考え方の下で常任理事国入りする」というような、現行日本国憲法との関係を配慮した表現は意図的にとらずに、ただ一言「平和は武力のみを通じて達成できないというのがわれわれの信念だ」といって済ませた。これは、常任理事国となった暁には、国連において武力行使が決議されるならば日本国軍を参加させる、ということを意思表示したものであるといえる。そのためにも憲法第九条を改定することを大前提としているのである。
 ブッシュの一般演説にたいしては、ユニラテラリズムへの反発ないし懸念を抱いている各国権力者の怒りと弾劾の声が渦巻いた。総会冒頭において、国連事務総長アナンは「法の支配」を踏みにじった国(アメリカを指す)を痛烈に批判し「法による支配を強制できる安全保障理事会」の復権を堂々と訴えた。これにたいして、各国権力者から万雷の拍手が送られた。つづいて、「スペインでは圧倒的多数の国民が戦争に反対した。平和を追求するためイラクから撤退した」と首相サパテロが吹きあげ、これを活性剤として、いっせいにブッシュ非難の合唱がまきおこされたのだ。
 小泉の演説にたいしても、中国の国連代表は「常任理事国になるのであれば正しい歴史認識が必要だ」と痛烈な批判をくらわせた。これをはじめとして多くの国ぐにの権力者から、アメリカ追従一辺倒の日本が加わっても「アメリカの一票が増えるだけ」という冷笑を小泉は浴びせられたのだ。

軍事占領破綻・国際的孤立にあえぐブッシュ政権

「対テロ戦争」のための米軍の再編・強化

混迷する既成反対運動をのりこえて闘おう

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「党の革命」の破綻にあえぐブクロ派残党


スパイ通信夏季特別号・天田駄文批判

リード
 スパイ集団ブクロ=中核派の機関紙「前進」第二一六一号(夏季特別号・八月九日付)に、「革共同書記長」を僭称するダメダこと天田三紀夫の駄文が掲載された。この雑文において天田は、笛吹けども踊らぬ残存下部活動家たちを、「労働運動」なるものに駆りたてるために、理論的&イ飾や意味付与をゴテゴテと施すことに必死となっている。だがそれは、無能のダメダにふさわしく、残存ブクロ官僚が「断行した」と称する「党の革命」なるものの惨めな実態とその破産を、満天下にさらけ出すものとなっているのだ。
 わが同盟はこのかん、労働運動・学生運動をはじめとしたあらゆる戦線において、イラク反戦闘争の革命的・戦闘的高揚をかちとるために奮闘してきた。そのただなかで、国家権力の走狗・ブクロ派残党を最後的に一掃するためのイデオロギー的=組織的闘いを、中野洋一派主導の労働運動≠ヨの潜りこみという策動を打ち砕くことを中心環として、強力かつ柔軟におしすすめてきた。
 このわれわれの闘いにたいしてブクロ派残党は、ついに臨終間際の悲鳴をあげ始めたのである。

T 開店休業の「マル青労同」

U ブクロ派のルーツをすら否定する戦後労働運動源泉論

V マルクス・レーニンを労働組合主義者≠ノ仕たてあげる詐術
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全学連第74回大会かちとる(9・17〜18)


新たな中央執行委員会を選出した全学連大会(9月18日)
〈イラク反戦・改憲阻止〉の闘争態勢を構築

 全学連は、九月十七日と十八日の両日、東京都内において全学連第七十四回定期全国大会を開催した。この場において全学連の学生たちは、奥野新委員長を先頭とする新たな中央執行委員会を確立したのだ。春・夏期の激烈な闘いをつうじて隊列をきたえあげてきた全学連の学生たちは、今大会においてそれらの闘いの意義と教訓をガッチリと確認した。これにふまえて、今秋期の∧イラク反戦・反安保・憲法改悪阻止∨の闘いの指針を確立したのだ。
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都教委による9・7「日の丸・君が代」職務命令を弾劾せよ


生徒の「起立・斉唱」指導を強制する新たな職務命令

 九月七日に開かれた都立学校校長連絡会の場で、石原都知事=横山教育長を頭目とする東京都教育委員会は、周年行事や卒業式・入学式にさいして、「学習指導要領に基づいて教員は生徒を指導すること」を明記した「職務命令」を発するように、校長を口頭で強力に指導した。
 生徒が「日の丸」に向かって起立し「君が代」を斉唱するように教職員は指導せよ、というのだ。生徒を指導することは、校長の「職務命令」であり有無をいわせない、というのだ。都教委は、「学習指導要領」を遵守せよと強権的に指導の徹底をはかり、生徒の主体性も「内心の自由」も土足で踏みにじって生徒に国家への忠誠を誓わせようとしている。教職員をがんじがらめに思想統制し、抵抗する教職員を職命違反≠ナ処分することを狙っている。断じて許すことはできない。
 すべての教育労働者諸君! われわれは、いま、のっぴきならない事態に直面している。
 小泉政権は、現に今、アラウィ政権を傀儡とした米英のイラク占領の共犯者としてイラクの多国籍軍に日本国軍を「日の丸」をうちふり参加させている。「お国のために死ねる人間を」と叫んでいる民主党の西村真悟ら右翼ゴロツキのつきあげをもうけて、教育基本法、憲法の改悪に突進している。都教委は、〇五年開校予定の台東区の中高一貫校(都立白鴎高校附属中学)で使う教科書に、侵略戦争を「アジアの民族を欧米列強から解放した大東亜戦争」として賛美する「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書を採択した。都立学校教職員に「日の丸・君が代」の生徒指導を強制するこの石原都教委の攻撃こそは、教え子を戦場に送る°ウ師になることを命ずる以外のなにものでもないではないか。このあらたな都教委・校長による職務命令=「日の丸・君が代」の強制攻撃を徹底的に弾劾し粉砕しよう!
 石原=横山都教委は、かの「6・8都議会答弁」にもとづいて、あらたな「職務命令」を出すための策を弄してきた。〔註1〕
 だが、七月二十三日に東京地裁は、「命令研修差し止め仮処分申請」にかんする「決定」において、「横山6・8答弁」を引きあいに出して、それが実現されるならば「違憲違法の恐れがある」と認定した。〔註2〕
 同じ七月二十三日に開かれた都高教大会において、違憲訴訟の国民的大運動の方針が、本部方針を修正するかたちで可決された。処分撤回・「日の丸・君が代」強制反対の闘いは、被処分者を包み込みつつ社会的に大きく広がっている。
 まさにそうであるがゆえに、反撃を恐れた都教委は、「〇四年10・23通達」のような文書の形式をとることなく、「口頭」で校長を恫喝し、たがをはめたのだ。従わなければ、「校長のリーダーシップの欠如」として処分することを暗にしめして。卑劣にも、都教委は、みずからの手を汚さずに、「職務命令」を校長の自己責任≠ニして下すようにおっぺしこんだのだ。
 すべての教育労働者は、あらゆる分会・支部・諸機関で論議をまきおこし、校長・都教委を追及して、創意工夫して新たな「職務命令」をうち砕こう!

註1 六月八日の都議会における教育長・横山の答弁。卒・入学式で多数の生徒が座った学校の教師・管理職の指導責任について、自民党の古賀議員が「軽微な処分を繰り返すのではなく、職務命令として、学習指導要領規定の順守を出すべき」と質問。これに横山は、「今後、校長の権限に基づいて学習指導要領や通達に基づいて児童生徒を指導することを盛り込んだ職務命令を出し、厳正に対処すべきものと考えております」と弥次喜多で答弁。
註2 都教委による「命令研修」を不服とした被処分者の「差し止めの仮処分申請」への地裁決定。申請は却下。だが、「研修の意義、目的、内容等を理解しつつ、自己の思想、信条に反すると表明するものに対して、何度も繰り返し同一の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度のものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容されている範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」と指摘。

教員の思想転向・組合破壊を狙った校内研修

 被処分者を徹底的に思想改造し転向を強要するために石原=横山当局が八月に強行した「服務事故再発防止研修」は、被処分者・弁護団・支える組合員たちの奮闘によって完全に粉砕された。そうであるがゆえに、都教委は、七月二十日付でうちだした「教育課程の適正な実施に係わる育成計画」なるもの――「戒告処分」が出た学校や、生徒が多数座ったことの責任をとらせて「厳重注意」などの処分をおこなった学校あわせて九十八校の全教職員を対象として校内研修を実施するというもの  ――の実施に全体重をかけているのだ。@地方公務員としての教員、A学習指導要領の理解、B教育課程の理解、C卒業式・入学式等の適正な実施、なるものを「育成目標」のテーマとして掲げ貫徹することによって、教職員にたいして、上司たる校長には絶対に服従すること(@)、「君が代」の斉唱には法的根拠があること(A)、「内心の自由」を教えてはならないこと(B)、「10・23通達」通りに卒業式・入学式を実施すること(C)、を徹底的に刷りこもうとしている。「全体研修」・「グループ研修」・「個別研修」などを組み合わせたこの校内研修を来年二月までの長期にわたって何度もくりかえし実施しようとしている。彼らは、全教職員を対象とすることで、「不起立者がいるからこんな目にあうのだ」という排他的意識を学校全体に醸成し、被処分者を他の教職員から分断し孤立化させることを狙っているのだ。当該校の教職員を思想的に洗脳し統制して労働組合の分会組織を破壊し、当該職場を隣組≠謔しく固め直すためのネオファシズム的攻撃にそれはほかならない。すでに、都教委によって頭を狂わされた校長は、被処分者にたいして「考えを変えよ」と露骨に思想転向を迫っている。

都高教本部の悪質民同による意図的サボタージュを弾劾して闘おう!

 都高教本部の悪質民同幹部は、都高教大会決定を完全に反古にして処分撤回・校内研修阻止・新職務命令反対の闘いをサボタージュし、組合員の追及から逃げ回っている。「文部科学省とのパートナーシップ」の白昼夢にしがみついている日教組本部もまた、支援の闘いをなんら呼びかけることなく被処分者を見殺しにしている。都教組の共産党系本部も、「子供参加、父母との共同の教育改革」をうたい「日の丸・君が代」強制反対の闘いにおよび腰の全教中央の顔色をうかがって処分撤回闘争をなんら組織していない。
 だが、まさに、都教委による「日の丸・君が代」の強制・処分の攻撃は、小泉政権がすすめる国家主義・能力主義的教育の再編・教育基本法改悪のさきどりにほかならない。これを許すか否か、教育労働者の現在と未来がかかっている。
 東京の、そして全国の教育労働者は、決意も固く都教委のこのあらたな「職務命令」に反対して起ちあがろう!
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うた ああチェチェン

血を血で洗ふいくさ場に変貌したり白人種(コーカソイド)生誕の地よ

祖国をもたぬチェチェンの戦士 血涙しぼり決起せり独立めざし

(おぞま)しきロシア支配の二世紀よ、チェチェンの民の怨念おもへ

霞わたる峨々たる岳にこもりて戦ふ民の願ひ知るべし

カフカーズ揺るがし響く銃撃戦 祖国をもたぬ民な忘れそ

過ぎし日〔一九九九年〕武力弾圧せしプーチン、ラスプーチンの智慧あらずやも

傀儡にチェチェン人操られこし恥辱の歴史へ勇猛に挑む

よしゑやし国家独立めざすとて散らであれかしチェチェンの民よ

復讐の魂たぎりたるチェチェン寡婦ロシア航空機もろとも自爆

聖戦のヘジャブ被りしテロリズム 命を賭して闘うも ああ虚仮
(こけ)

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『新世紀』第213号紹介


石油資源争奪戦と世界の四極化―その核心に迫る

イラク反戦闘争の革命的意義を鮮明に


 ◆本号の巻頭論文は「さし迫る第三次石油危機――ヤンキー帝国主義の石油資源制覇戦略の破綻」(立風浩志)である。
 全世界の石油取り引き市場を見舞ったユコス破綻ショックは、イラク・中東情勢の泥沼化と相乗して、原油供給不安を増幅させ国際的な石油投機を加熱させている。いまや第三次石油危機が勃発する危機が切迫している。このユコス解体=準国産化の策動は、プーチン政権の、ヤンキー帝国主義の石油資源支配にたいする挑戦にほかならない。「T 原油高価格時代への突入」でこのことを衝撃的に暴露することを切り口にして、「U 輻輳する石油高騰の諸要因」「V 高まる世界同時景気後退の危機」「W 中洋石油資源争奪戦の激化」へと筆者は分析を掘り下げる。こうしたトータルな展開をつうじて、「激化しつつある米英日と仏独・露そして中国との石油資源争奪戦は、これにたいする中洋ムスリム人民の宗教的=民族的叛逆のいっそうの高揚をも呼び起こしながら、二十一世紀世界の分極化・再編成を促進するインパクトとして作用するであろう」ことが、迫真の筆致で分析されている。
 ◆特集「わが反戦闘争の国際的波及」では、今夏に開催された第四十二回国際反戦集会の基調報告や海外代表の挨拶・メッセージなどを収録した。
 「米占領支配の破綻とイラク反戦闘争の中心環」(坂町徹)は、一年半にわたってくりひろげてきたイラク反戦闘争の地平にたって、その意義と理論的諸教訓を明らかにしている。「一超」軍国主義帝国アメリカのイラク占領支配が破産せざるをえなかった根拠、「対テロ戦争」という名のイラク侵略戦争は二十一世紀における宗教=民族戦争としての特質をもっていること、さらにイラク人民の闘いを「テロ」とみなす既成左翼を弾劾してムスリム人民と連帯してたたかわれてきたわがイラク反戦闘争の革命的意義が、鮮明に提起されている。
 イギリスのレボルーショナリー・マルクシスツの二人のメンバーの連帯挨拶(和文と欧文で掲載)には、日本反スターリン主義運動にたいする思想的共感が、とりわけ前衛党創造の根本に人間変革を位置づけていることへの共感が表明されている。
 海外へのアピールと、海外の諸団体・諸個人からよせられた十五におよぶメッセージをも欧文で掲載した。

石原「教育改革」粉砕の武器

 ◆「東京から日本を変える」と叫びたてながら公教育制度の再編成をおしすすめている東京都知事・石原と都教育委員会。「石原式『教育改革』とは何か?」(宇津宮研)は、この「改革」に貫かれているイデオロギーの核心を「国家主義」「能力主義」「市場主義」の三点としてつきだし、とりわけその市場主義に貫ぬかれているネオ・ファシズム的本質を根幹から批判している。
 「『大国ロシア再生』の夢」(寒田遥)は、大統領選に圧勝≠オたプーチンが、名実ともにFSB(連邦保安局)強権体制を確立したこと、これがロシアの政治経済構造の国家資本主義への転換の結節点として意義をもつことを明確にしている。
 このほか、「兵器国産化をめぐる日米間の暗闘」(菱間富士夫)を掲載した。
 ◆情勢の厳しさのゆえに少し元気をなくしているオルグ対象≠抱えている労働者同志たちにたいして、同志鬼頭龍太郎が熱く語りかけたものが、「自己をみつめオルグすること」である。
 「貧しき時代を体験したことのない……ひ弱な人間として育てられてきた」若者たちをオルグするには「まずもってこの己れ自身がどうなのかを問うことが大切なのです」。こう問いかけながら、筆者は「危機をのりこえた経験こそ、オルグ対象の内在的のりこえの出発点となる」ことを、みずからの経験にふまえて語る。真に共産主義者たらんとする信念がほとばしり出る文章は、苦闘するすべての仲間のカテとなるにちがいない。
 ◆闘いの組織化と自己研鑽のかけがえのない武器となる本誌を、すべての仲間に贈る!
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「日米会談反対!」米大使館に拳(9・21)


 全学連が日米首脳会談阻止に決起

 アメリカ大使館前でシュプレヒコール(9月21日)

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