第1835号(2004年9月13日)の内容

<1面>
日米軍事同盟の飛躍的強化反対!
日本軍はイラクから撤退せよ
 改憲阻止の奔流を創造しよう

<4〜5面>
学校現場は現代日本社会の縮図
Topics 「つくる会」教科書の採択を許すな
<2面>
米空母佐世保入港阻止に決起(8・21)写真へ
米軍ヘリ墜落事故弾劾!
写真へ
8・21沖縄県民集会に2200名
金沢大生が「ヘリ墜落弾劾」の情宣(8・21)
<3面>
全学連第74回大会に結集せよ
万華鏡 ◆腹痛の真相
    ◆揺れる「新たな湾岸」
    ◆やがては国内旅券
<6面>
自治労大会へ
 「論憲」の名のもとに9条否定にふみこむ本部弾劾!
 医療労働者への配転・首切り 労働強化の攻撃を許すな!
<7面>
三菱自動車の苦闘する労働者を全力で支援しよう
大迫論文への疑問
<8面>
「学生運動への参加」を読んで
「ダメオロジー」を読んで
うた 燃える姫娑羅
  「解放」最新号
 
































    


日米軍事同盟の飛躍的強化反対!



日本軍はイラクから撤退せよ
 改憲阻止の奔流を創造しよう


チェチェン武装勢力の決起に揺さぶられるプーチン政権

「対テロ戦争」を遂行するための在日米軍の再編

武器輸出の解禁と改憲を叫ぶ政府・支配階級

アラウィ政権の評価に口をつぐむ日共官僚の欺瞞
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学校現場は現代日本社会の縮図

いま教育労働者と自治体労働者が団結してたちあがる

A 学校現場でみえる子どもたちのライフハザード

〈遊び〉ができない子どもたちと社会性のない親たち

 ここ十数年、子ども社会は目に見えて「管理化」されてきた。子どもたちの住む街は、原っぱや路地が消え、本来子どもは自主的に仲間をつくって「遊び」を創造するはずなのだが、この「遊び」が、送迎バスつきの水泳教室や体操教室などのスポーツ産業や、監督つきの野球・サッカーなどにとってかえられた。同時に、「勉強するのが子どもの仕事」とでもいうかのように、子どもの生活は「勉強」によって埋めつくされ、昔あった「子守り」や「家事の手伝い」といった暮らしを支える生活時間も、学習塾通いにとってかえられた。今や塾通いをしていない子どもを探す方がむずかしく、子どもによっては帰宅時間が夜の十一時という場合もある。学校の五日制が施行されて以降、ウィークデーの子どもたちは、三時三十分の帰宅後、時計の針とにらめっこをして塾やお稽古の時間を気にしながらしか遊ぶことができない。遊ぶ体力が残っている子は、まだ元気のある子で、塾に集中するために学校でも遊び場でも寝ている子も少なからずいるのである。
 親たちの現実も昔とは異なる。他の親子との「付き合い方」については、たとえば〇歳児の「公園デビュー」をはたすために、ある親は「公園デビューコーディネーター」なる「専門家」に学ぶとかしている。さらにはわが子のあやし方についても「ベビーサイン」の「教室」にかよって学ぶとかというような現実。今日の社会では親じしんがみずからの社会性の貧困さを金を払って「ハウ・ツー」ものを手に入れて解決≠オているのだ。対他関係づくりを苦手とする親たちは、社会的諸関係についてはほとんど考えることもなしに、家庭での親と子の心のつながりのみを追い求める。父親が長時間労働で深夜まで不在、という家庭が多いことのゆえに、事実上の母子家庭のような家族が増えている。近所との付き合いもままならない母親は、子どもと自分だけの「子育ての密室」をつくり「子育ての恐怖」にさいなまれ、「子育て不安」や「子育ての悩み」の闇の世界に落ちこんでいく。こうした親たちほど、わが子が「他の子と違う」ことを恐れ、理想の子ども像とわが子を比較して疲れ果てているのだ。その極限が、自分にとって唯一の従属物(ペット)≠ナあるわが子への虐待である。
 街=地域社会では、遊ぶ場所がなくなった子どもたち(特に小学校高学年から中学生)が、コンビニや団地の階段下などで「たむろ」する。大人たちは、自分の少年期には存在しなかった「たむろする子どもたち」の姿を、非行の予備軍であるかのように感覚して恐れ、問題視する。そのうえ、最近は、住民が警察に通報することが義務であるかのような風潮さえつくられているので、少しでも「自由」な時間を過ごすために、子どもたちは、大人の目の届かない社会の隙間にどんどん追いやられている。大人たちは、子どもが家にいれば健全であるかのように感覚しているが、子どもが自宅でいる場所は、コンピュータやゲーム機の前なのであって、心は大人の価値観とは別の所にある。

子どもたちへのかかわりの難しさ――〈親〉へのかかわりも…

B〈子育ての現状〉に映し出される日本社会

子どもたちの悲劇的な現状

孤立する子育てに悩む親たちの現実


C 石原の「教育改革」なるもの――「児童教育」の破壊

「心の東京革命」でさらに追いつめられる子どもと母親

習熟度別教育・異動基準の改悪が子どもにもたらすもの

治安問題としてのアプローチ――石原式の子ども問題への対応

児童館・学童保育クラブ職員の削減
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都立白鴎中・高一貫校

侵略戦争賛美の「つくる会」教科書の採択を許すな!


 中国・東南アジアへの日本帝国主義の侵略戦争を、「大東亜戦争」として記述し賛美している歴史教科書――「新しい歴史教科書をつくる会」編集の中学生用(扶桑社版)――がついに、都立の普通校としては初めて採用が決定されてしまった。
 八月二十六日に開かれた東京都教育委員会において、〇五年四月に開校予定の都立中高一貫校・白鴎高校付属中学校(台東区)では扶桑社版の教科書を使うことが、六人の委員のうち五人が推せんして決められてしまった。形式上は八社の教科書が検討された、とされているのだが、北朝鮮による拉致問題の扱いや日本の文化や伝統、神話の扱い方がもっともよい、という理由で「つくる会」教科書が採用された。
 全国的にみて、公立中学校での「つくる会」教科書の採択は、二〇〇〇年の愛媛県立中高一貫校以来二例目である。都教委はすでに二〇〇一年八月に扶桑社の中学校歴史・公民教科書を都立養護学校の一部で採択してきている。
 小泉にも、アメリカの権力者にも「ノー」ということを完全にやめてしまったファシスト知事・石原は、都内の中学校への「つくる会」教科書の全面的採用を視野に入れて、二〇〇五年開校予定の都立白鴎・中高一貫校(現在は白鴎高)の顧問に、都教委の米長邦雄とエリート選別教育の推奨者である三浦朱門とをすえた(二〇〇四年一月)。都立の中学校であることを利用して、都教委が直接のりだすかたちで採択をおこなったのだ。――なお、中高一貫校とされる予定の都立高校は他に小石川、富士など十校が指定されている。これらの中高一貫校でも、「つくる会」教科書の採択がたくらまれるであろう。
 自民党の安倍晋三幹事長は「日本の前途と歴史教科書を考える議員の会」が開いた国会議員・地方議員合同シンポジウムで「歴史教育の問題は憲法改正、教育基本法改正の問題と表裏一体の重要問題」と発言した(六月十四日)。
 「つくる会」教科書の公立校での採用問題は、国家権力者みずからがあけすけに語っているように憲法・教基法改悪問題とひとつながりの問題なのである。まさに風雲急をつげている!
 「つくる会」の副会長――日本共産党からの脱落ファシスト藤岡信勝は昨〇三年五月にすでにのべていた。「白鴎中学校で扶桑社(版)が採用されれば、その与える影響はきわめて大きなものになる。……平成十六(〇四)年の教科書採択で一ヵ所でも成功すれば、二年後のいっせい採択での勝利の展望が開けるだろう」と。(「つくる会」の会報『史』二〇〇三年五月号)。
 稀代の破廉恥漢―藤岡は同『史』紙上で「南京大虐殺や朝鮮人強制連行は日本を糾弾するために捏造された嘘」だと叫びたてている。
 「日本の戦争目的は、自存自衛とアジアを欧米の支配から解放し、……『大東亜共栄圏』を建設することであると宣言した」というように、日本の侵略戦争を全面的に肯定し賛美するかたちで記述される「つくる会」教科書は、執筆者のイデオロギーの直接的表現であることにとどまらない。ネオ国家主義者がこぞって、この教科書の採択にむけて大合唱をおこなっていることにしめされるように、日本の国家権力者たちが、戦争のできる「普通の国」にふさわしい国民の育成をねらい、「二十一世紀の国家像」「国家戦略」のねりあげを急いでいることと不可分なのである。――日本経団連は「国の基本問題検討委員会」を設置(〇四年五月)して、公々然と憲法改正*竭閧ぶちあげた。「連合」の笹森執行部・自治労本部がこれに歩調を合わせて対応しはじめた。
 「つくる会」教科書採択問題は同時に憲法・教基法改正問題でもあるのだ。
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全学連第74回大会に結集せよ


〈イラク反戦・反安保・改憲阻止〉の闘争体制をうち固めよう!

本大会をとりまく情勢

全国各地で闘いぬく全学連

闘いの指針を確立し強固な組織体制を!
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「論憲」の名のもとに9条否定にふみこむ本部弾劾!

イラク反戦・改憲阻止の闘いを創造しよう

改憲案づくりに踏みだした自治労本部を弾劾しよう

国家総動員体制づくりへの組合員の動員を許すな

「自治体版リストラ」に協力する自治労本部を弾劾して闘おう!
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医療労働者への配転・首切り 労働強化の攻撃を許すな!

当局と一体化して民間病院との競争に負けるな≠ニ労働強化を強要する自治労本部を弾劾して闘おう!

自治体病院に吹き荒れる経営形態の改変

一気に進む労働強化

電子カルテ地獄

本部はなぜ闘える方針≠打ち出せないのか?




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沖縄米軍ヘリ墜落弾劾の闘いが高揚


米軍ヘリ沖国大墜落に抗議する8・21県民集会

県民集会に大結集し闘う労働者・学生(8月21日、普天間基地第2ゲート前)

米軍司令部に怒りの拳(8月23日、キャンプ・フォスター第1ゲート前)

   

米空母佐世保入港阻止に決起(8・21)


原子力空母ステニスに向かって突進するわが抗議船(8月21日、佐世保湾)

赤旗林立させ全国から結集した労学(8月21日、佐世保市松浦公園)
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