第1828号(2004年7月19日)の内容

<1面>
8・1第42回国際反戦集会に結集せよ
既成指導部の腐敗を弾劾しイラク反戦闘争の高揚を!

<4面>
「真の主権移譲」を夢想する代々木官僚

<5面>
シャロンの人民大虐殺とパレスチナ急進派の闘い
<2面>
「学術院」への移行に乗じた早大当局の自治会破壊阻止
愛大学大で「イラク反戦」決議(6月10日)写真へ
<6面>
Topics トヨタでメンタル疾患が多発
沖縄で吹き荒れるリストラ攻撃に反対する闘いを!
シリーズ 郵政生き地獄=@(11)
「速達」と「通常」の併配を強制
<7面>
三菱自動車 経営危機のりきりのための大量首切りを許すな
松下電器が3000人の人員削減
<8面>
◆「作る」ことからはじめないとダメだ!
・憤激するマルクスを初めて感じた
・ひからびた感性をつくりかえるぞ
・自己変革に仲間の力を借りて
<3面>
万華鏡2004――情勢の断層を読む
おやじの復権?
◆終りの終り
◆ギリシャ政府が隠したいものとは……

「アルカイダ幹部の潜伏」??

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 

































    


8・1第42回国際反戦集会に結集せよ


既成指導部の腐敗を弾劾しイラク反戦闘争の高揚を


以下リード

 七月十一日投票の参院選において小泉自民党は敗北を喫した(改選五十一議席から四十九議席へ)。イラク派兵の強行につづく「多国籍軍」への参加の独断専行的決定、年金制度の大改悪などにたいする労働者人民の不信と批判は、自民党離れ――第二保守党たる民主党への支持票となってあらわれた(改選三十八から五十一)。こうして、二大政党制ともいうべき情況がうみだされた。党綱領を全面改定し延命の道をまさぐった日本共産党は、労働者人民に見放され、大凋落をとげた(改選十五から四へ)。
 公明党に助けられて延命した小泉政権は、「逆風だったが国民の支持は得た」とうそぶきつつ、「戦争のできる国」への道を突進し、「構造改革」の名のもとに大リストラを促進する政策をとりつづけることを言明している。民主党中央、既成左翼や既成労働運動指導部の腐敗と没落に助けられて、小泉政権は、日米安保同盟を基礎として、アジアの強国として躍り出るための軍事力強化と憲法改悪、教育基本法の改悪を一気呵成に成しとげようとしているのだ。
 われわれは、既成指導部の腐敗を弾劾し、イラク反戦・改憲阻止の闘いを労学両戦線において戦闘的大衆的に創造し、小泉政権の打倒をめざしてたたかわなければならない。われわれがこの一年間切りひらいてきたイラク反戦闘争の地平にふまえて、新たな闘いの指針をうちかため戦線を強化するために、すべての労学は8・1第四十二回国際反戦集会に結集せよ。

見だし

燃え広がる反占領・アラウィ傀儡政権打倒の闘い

断末魔に喘ぐブッシュとブレア

「戦争のできる国」への突進

民主党中央の反動性と日共中央の腐敗を暴きだせ

革命的反戦闘争の奔流を

 いまこそわれわれは、民主党中央のイラク問題や改憲問題への対応の反動性を暴きだし、日共・不破=志位指導部の「護憲平和」運動をのりこえて、イラク反戦闘争の高揚をかちとるために奮闘しよう。
 全国の労働者・学生諸君! 来たる八月一日に全国七会場で開催する第四十二回国際反戦集会に総結集せよ。
 われわれが先頭にたって全国津々浦々でたたかいぬいた自衛隊のイラク派遣阻止闘争をはじめとする諸闘争の教訓をうち固めよう。米・ソ核実験に反対できない原水禁・平和擁護運動に死を宣告して、広島の地で第一回集会をかちとったわが反戦集会の革命的伝統を現在的にうけつぎ発展させて、日本におけるイラク反戦闘争を全世界に波及させてゆくための指針を確固としてうち固めようではないか。
 米英主導の多国籍軍によるイラク占領の永続化に反対せよ!
 占領軍の共犯者=日本軍は撤兵せよ!
 アメリカ帝国主義の傀儡アラウィ政権の打倒をめざしてイラク人民は決起せよ!
 イラクの、そして中洋のムスリム人民と連帯し、全世界から反戦の炎を!
 多国籍軍参加を強行した小泉政権の打倒めざしてたたかおう!
 すべてのたたかう仲間は、8・1国際反戦集会に結集せよ!
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「真の主権移譲」を夢想する代々木官僚

以下リード

 「今度の新しい国連安保理決議は、国際社会の願いを反映していると思うんですよ。ただ、それがその通り実行されるかどうかが問題で……」――日本共産党の不破=志位指導部は、こう語っている。一見、能天気なこの言は、実は内心の動揺をおし隠すためのゴマカシ以外のなにものでもない。
 国連安保理決議第一五四六号は、米占領軍および「友邦同盟」諸国軍(計一六万人)を「多国籍軍」と看板を付け換えて駐留させつづけるというブッシュ政権の企みに、お墨つきを与えたものにほかならない。この歴然たる国連の犯罪に内心では大いに動揺しながらも、安保理決議にイラク人への「完全な主権の返還」という「原則」が形ばかり謳われたことにワラをもつかむ心境ですがりついているのが、日共中央なのである。それというのも、「イラク国民の自主独立の国づくり」への「国連中心の枠組みでの応援」という代案の紛れもない破産を、この代案の根幹をなす国連依存主義(平和運動路線)の全的破産を、おし隠したいからなのだ。
 米英のイラク侵略戦争・軍事占領支配と日本国家の加担。これに反対する労働者・人民の闘いを、国連への期待と尻押しに流しこみネジ曲げてきたのが代々木官僚なのである。いま、この己れの犯罪性を隠蔽するために彼らが弄している詐術を、われわれは断固として暴きださなければならない。
 〔以下、引用は、六月二日発表の参議院選挙政策、六月九日の志位談話「イラクに関する国連安保理新決議と、多国籍軍への自衛隊の参加について」、六月十八日の志位談話「イラク多国籍軍への自衛隊参加の決定について」より〕

見だし

A 国連依存主義の完全破産
  破産をおし隠すための詐術
  代案のなしくずし的修正

B 「自主独立の国づくり」という茶番
  イラク人民の闘いへの敵対
  「イラク民主化」の妄想
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「学術院」への移行に乗じた早大当局の自治会破壊阻止

マル学同革マル派・早稲田大学支部

白井=奥島専決体制を確立するための「学術院」設置反対!

以下リード

早大で社会科学部自治会の公認取り消し
策動を打ち砕く闘いが高揚
怒りに燃えて社学当局へ要請行動
(6月17日) 
 
知識人をも迎え14号館前で集会
(7月1日)
 全国の労働者・学生諸君! わが早稲田大学のたたかう学生たちは、早大当局による「自治会規約違反」を口実としての社会科学部自治会にたいする公認取り消し策動を断固として打ち砕いた。
 白井=奥島式「早大改革」なるものが、早実三五〇万円寄付金強要問題に象徴的にしめされているように、腐敗と悪徳を凝縮したようなしろものでしかないことを、先進的学生たちは暴きだし反対の声を広げてきた。同時に、イラク人民とあい固く連帯してイラク反戦闘争を推進してきた。この早大生たちの闘いを、「早大改革」を実現するうえでの最大の桎梏とみなして憎悪する当局は、社学自治会を破壊する攻撃にのりだしてきたのだ。この自治破壊攻撃は、米英軍のイラク侵略戦争への協力加担を区切りにして、「テロ対策」の名のもとに治安弾圧体制の強化に狂奔している小泉政権の意をも受けたものにほかならない。
 これにたいして、わが革命的学生を先頭とするたたかう早大生は、革命的学生運動の担い手たるの矜持に燃えて、総力をあげて社学自治会の公認取り消しを阻止する闘いを創意的にくりひろげ、この自治破壊攻撃を打ち砕いたのである。
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6・10愛知大学生大会で「イラク占領反対」を決議

1000名の参加で反戦・自治破壊粉砕の拠点を固めた
 

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おやじの復権?

草の根からの非行防止・防犯

 四年連続最下位だった阪神タイガースをリーグ優勝に導いた星野前監督が総監督≠ノ就任! え? 今度はどこの監督かって? 驚いちゃいけません、それは「おやじ日本」なる団体の「総監督」であります。「日本のおやじよ、出番だ」「(子供は)手を挙げてでも善悪を叩き込まないとだめなんだ」と、六月二十七日に東京都総合技術教育センターで開催された「おやじ日本設立総会」で五〇〇名の参加者にむかって、星野は熱弁≠ふるった。
 「おやじ日本」ってナーニ? ファシスト都知事・石原慎太郎に副知事に抜擢(ばってき)された元警察官僚・竹花豊の肝いりでつくられたもの。全都二二〇〇の学校のうち一〇〇〇校に「おやじ東京」の会を作り、それを基礎に「おやじ日本」という全国ネットワークをつくるのだという。
 星野仙一「総監督」の基調講演のあとに、竹花のコーディネイトのもとにパネルディスカッションがおこなわれた。「性モラルの低下、フリーター化、自立心と社会性の希薄化」の状況のなかで「子供を犯罪に巻き込まない」ためには、「大人としてどのような対処をすべきか」を竹花がリードして討議。竹花の言いたいことは、大人は子供に向き合って子供を犯罪から守るための担い手たれとうながすことにある。
 竹花は、「親父よ! もっと元気をだせ、子供が、地域が父親を待っている」とみずから作詞した「おやじ日本」のテーマソングを歌手とデュエット。会のテーマカラーは白で、「おやじ、出番だ!」のロゴマークを染めた白地のTシャツを揃えるほどの熱のいれよう。
 「設立総会」には小泉まで激励のメッセージをよこしたという。
 かつてはどこの職場にも、伝統の技をもち、若手の労働者から尊敬され、ときには怖がられる「おやじ」がいた。業績重視の風潮でこうした「おやじ」の権威もないがしろにされてきた。家庭においても、父親像には「優しさ」だけが求められて古い「おやじ」の影は薄くなっている。――あらゆる場所で軽視されている「おやじ」たちの不満を吸い上げ、組織しよう、というのが竹花や石原の思惑だろう。
 だが、それは勤労者としての「おやじ」の復権とは縁もゆかりもない。戦後民主主義、男女平等社会≠アそが非行や性モラル低下の原因だととらえ、家父長的権威を復活し、「おやじ」を国家の治安強化を草の根からつくりだす主体として動員することをこそ狙っている。
 「おやじ日本」は、「子供の安全を守れ」「学校を犯罪から守れ」を合い言葉にしている。石原都当局が警察庁肝いりの「地域に開かれた安全・安心な学校づくり」の非行防止や防犯運動を地域の運動として根づかせるための担い手として動員する、というわけだ。都内足立区の「親父の会」は自転車パトロール隊をつくって走り回り、午後五時すぎに公園でたむろしている中学生がいればすぐ声をかけるという。
 学校を軸とした「安心・安全まちづくり」と称する新たな非行防止・防犯運動へ、地域・父兄の決起をうながし治安体制の一環に組みこんでいくこと、それが「おやじ日本」をつくるネオファシスト石原=竹花の魂胆なのだ。新たなファシズム運動に要警戒。
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三菱自動車 

経営危機のりきりのための大量首切りを許すな


欠陥隠しの露呈・事故頻発

工場閉鎖と一万一千人首切り

計画を発表

何が三菱自動車の危機をもたらしたのか

驚くべき欠陥隠し

ダイムラークライスラーの離反

経営施策の失敗

労働者への犠牲転嫁を許すな
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