第1810号(2004年3月15日)の内容

<1面>
ブッシュ政権による3・2シーア派信徒大量殺戮の謀略を弾劾する!

<4面>
シーア派大虐殺謀略―ブッシュ帝国の破綻
資料 イスラム諸組織の声明・談話

<2面>
3・20世界一斉行動に決起しよう!
全学連第117回中央委呼びかけ

<3面>
ブクロ派「国際連帯」の表看板はCIAのスパイだ!
▼暴かれた米・英の国連盗聴
金沢陸自駐屯地に抗議(2・21)

<6面>
2・8春闘集会発言 地獄のような郵政職場で組織的前進を切り開くぞ
Topics JC版正しい成果主義賃金
◆旭川現地闘争を闘って

<7面>
「産業報国」運動としての電機春闘をのりこえ闘おう

<8面>
教育労働者の憤怒を詠める

週間日誌は3面に掲載
「解放」最新号
 












































    


ブッシュ政権による3・2シーア派信徒大量殺戮の謀略を弾劾する!

 三月二日、イラクのイスラム教シーア派の聖地カルバラと首都バグダッドのカジミヤ地区において、二〇〇万人余の信徒が集まり「アシュラ祭」の行事をおこなっているその真っ只中で複数の爆弾が爆発し、二百数十人もの人びとが無差別に虐殺されるという事件が勃発した。同日、パキスタンのクエッタの「アシュラ祭」においても、銃と爆弾で四十名以上のシーア派信徒が虐殺されるという事件が発生した。
 このイラクにおけるシーア派信徒の同時大量殺戮事件は、ブッシュ政権が、シーア派の権力奪取をなんとしても阻むために、シーア派の力をそぎつつスンナ派との宗派間抗争を引き起こし民族分断をはかることを狙って凶行した、悪辣な一大謀略にほかならない。(パキスタンにおける謀略は、アルカーイダによる「国際テロ」とみせかけるために同時に演出されたと断定しうる。)
 わが革マル派は、イラクにおける占領・軍政の完全な破綻に直面したブッシュ政権がこれをのりきるために仕掛けた世紀の蛮行であることを満天下に暴きだし、満腔の怒りを込めて弾劾する!

(1)

 この事件を、ブッシュ政権は「アルカーイダの犯行」とおしだしふれ回っている。だが、こうしたアメリカ帝国主義権力者どもの対応は、まさしく彼らこそがこの事件の首謀者であることを自己暴露している。
 アメリカ権力者どもは、「私の考えによれば、ザルカウィが指揮した(orchestrated)と思う」(副大統領チェイニー)とか、「アルカーイダが関与している」(駐留米軍准将キミット)とかとまくしたてた。一国の副大統領が何の調査にもとづくこともなく、即日容疑者なるものを特定するとは!
 第一に、アルカーイダは直ちに声明を発表し、事件とは無関係であることを宣言した。「罪のないシーア派人民を……殺したのは米軍にほかならない。……我々は神かけて誓う。我々は、この事件とは無縁である。……我々の目的は、誰の目にも明らかである。我々は、アメリカ十字軍およびその同盟軍を攻撃する。……わがムジャヒディンが望んでいることは、あなた方〔シーア派〕が……米国との戦いに決起することである。」と〔「アブ・ハフス・アルマスリ旅団(アルカーイダ)」署名の三月二日付声明、五面参照〕。
 第二に、二月二十八日に、シーア派とスンナ派の聖職者が合同会議を開いて、「アシュラ(犠牲祭)を全ムスリムの祭典としてやろう」と意志一致していた。まさにその「アシュラ」(シーア派最大の祭り)の最終日に、この大虐殺は引き起こされたのだ。
 聖廟に集まり聖なる儀式をおこなっていた信徒を無差別に殺戮するなどということは、ムスリムの仕業では断じてありえない。イラクのスンナ派ムスリム聖職者協会も、直ちに声明を発してこう宣言したのだ――「我々は、ムスリムがこのような行為をおこなったとは思えない。神聖なる祭典の日に、無辜(むこ)の命を奪うような行為をおこなう者は、イスラームとは無縁のものである」と。
 イラク・シーア派の最高指導者シスターニ師も、「宗派間対立を煽り、イラクを内戦状態に陥れようとする目論見に動揺してはならない」と言明し、同師の報道官は「直接的にも〔!〕間接的にも、責任は米占領軍にある」と明言したのである。
 第三に、この事件は、米軍が「テロ警備」の名のもとに事前から厳戒体制を敷いていたその真っ只中で引き起こされた。このことは、米軍がイラク人を近づけることなくモスク周辺にリモコン付爆弾を仕掛けるためだったと推測しうる。
 しかも米軍は、事件発生の直後に、「自爆、車両の爆発、時限爆弾、遠隔操作による爆発、迫撃砲など、いろいろの手口が組み合わされた」などと発表した。だが、「自爆のようにも見えたが、自爆した人の後ろに仕掛けられていた爆弾が爆発したように見えた」という目撃証言もあるという。米軍が事件後ただちに先のような発表をすること自体が、「ムスリム武装勢力の犯行」に必死に見せかけようとしていることの証左なのである。
ブッシュ政権の3・2大謀略を弾劾
 三月五日、全学連の旗の下に結集する首都圏のたたかう学生は、イラクと
パキスタンにおける3・2シーア派信徒大量殺戮事件がブッシュ政権による
一大謀略にほかならないことを暴きだし、東京・赤坂にあるアメリカ大使館に
たいする弾劾の闘いに起ちあがった。
アメリカ権力者の悪逆に怒りの拳(3月5日、アメリカ大使館前)

(2)

 3・2の「アシュラ」におけるシーア派信徒の大虐殺は、まさに断末魔のブッシュ政権が凶行した血迷った謀略にほかならない。
 傀儡(かいらい)政権づくりを内実とするブッシュ政権の「主権移譲」方針を拒否し「イラク国民の代表を選出するための直接選挙を」というファトワ(宗教令)を発してきたイラク・シーア派最高権威たる大アヤトラのシスターニ師。彼を指導者と仰ぐ、イランからの巡礼者をふくむ二〇〇万人を超えるシーア派信徒が結集した宗教的祭典は、アメリカ権力者にとっては、一九七九年のイランにおける「ホメイニ革命」の悪夢を呼び起こさずにはおかないのである。まさしくこのゆえにブッシュは、アメリカ帝国主義の「主権移譲」の方策を逆手にとってシーア派主導政権の樹立を追求しているシーア派の勢力拡大を阻むために、3・2の大謀略にうってでたのである。
 シーア派信徒を大量虐殺するために、そしてこれをアルカーイダに連なるグループの仕業に見せかけるために、ブッシュ政権は今年初頭以降、周到な準備をしてきた。
 二月五日のシスターニ師への銃撃=暗殺未遂事件。二月十日のイスカンダリアにおける、警察署でのトラックの爆発によって警官志願者約五十名が死亡した事件。翌二月十一日のバグダッドでの、イラク国軍新兵募集センターにおける車輌爆弾による四十六名の死亡事件(この二つの事件とも、米兵のけが人はゼロ。犯行声明も出ていない)。そして、二月二十六日の、スンナ派聖職者アルジャウバエ暗殺事件。まさにこれらはいずれも、アメリカ権力者どもが凶行した謀略なのである。
 そして彼らは卑劣にも、これらの事件があたかも「アルカーイダのテロ計画」にもとづくものであるかのような宣伝に狂奔してきた。イラク駐留米軍はまず、二月九日に、「国際テロリスト=アブ・ムサブ・ザルカウィの、ビンラディンへのテロ支援要請書簡」なるものが存在するとほのめかした。そして2・10と2・11の二つの事件勃発の直後に、その内容なるものを発表した――「米国人、クルド人、イラク人兵士や警官などの占領者への協力者、シーア派が四つの敵である」「シーア派への攻撃は、われわれと異教徒との戦いを長引かせる唯一の手段である」「シーア派を自爆攻撃し車爆弾で殺傷する」と(「読売新聞」。なお「読売」は三度にわたってこの書簡を大々的に報道した)。そしてCPA(連合軍占領当局)の報道官は、ザルカウィに十億円以上の賞金をかけつつ、「この文書は、イラクにおけるテロの詳細な設計書だ」などと大仰に叫びたてたのである。
 アメリカ権力者どもは、今回、この書簡をふりかざして、「3・2の同時テロはアルカーイダが関与したものだ」などとうそぶいているのである。
 だが、この書簡なるものは、明らかにアメリカ権力者どもがでっち上げた作文にほかならない。このことは、今年二〇〇四年の初めにビンラディンが、「現状を憂えるすべての宗教者・為政者・商人が集まって賢人会議を作り、十字軍に立ち向かおう」という主旨の呼びかけを発していたことひとつをとっても明らかなのであって、アルカーイダがシーア派を標的にすることなどありえないのだからである。
 まさにこの書簡こそは、3・2の大虐殺の真犯人がアメリカ権力者にほかならないことの、動かぬ証拠なのである。

(3)

 ブッシュ政権はいま、あらゆる意味で断崖絶壁に追いつめられている。
 イラクにおけるムスリム人民のレジスタンスとアラブ義勇兵の反米反占領闘争は、いまや民衆一斉蜂起の様相さえみせつつある(たとえば、二月十四日ファルージャでの七十名の武装部隊による警察・イラク民間防衛隊攻撃)。そして、破綻した軍政を弥縫するために、CPAからイラク人に主権を移譲するという形をとって傀儡政権をでっち上げようとするブッシュの目論見もまた、いまや完全に挫折している。しかもブッシュは、イラクの大量破壊兵器なるものをでっち上げた事実や、国連事務総長アナンおよびイラク査察団長ブリクスをブレアと共に盗聴していた事実などを、次々と暴かれ、今秋の大統領選における民主党候補ケリーへの敗北が必至となりつつある。
 まさしくこのような四面楚歌のゆえに、ブッシュはいま、シーア派の要求してきたイラクの直接選挙をなんとか大統領選後に引き延ばそうとして、一方では国連のアナンに泣きついて、彼にシーア派の説得をお願いしている。他方では、その裏側で、謀略を駆使してシーア派に打撃を与え、宗派間対立・抗争を煽りたてようとしているのである。そうすることによってブッシュ政権は、米占領軍にたいするイラク人民の闘争の矛先をそらし、破産した軍政をなんとか建て直そうとあがいている。宗派的=部族的抗争を激化させることによって、いわゆる熟柿作戦≠とっているシーア派の権力奪取を阻止し、そこにみずからの管理下の傀儡政権を擁立する道をまさぐっているのだ――イラクを三つないし五つの連邦制にするなどという画餅をも描きながら。
 イラク占領軍政=植民地支配の挫折をつきつけられている断末魔のブッシュ政権は、傀儡政権づくりのために、シーア派を標的とした謀略を今後もさらに続けるに違いない。事実、南アフリカのアパルトヘイト暗殺団をはじめ、世界から集められた傭兵が、米諜報機関と契約を結びつつイラクに潜入し、暗躍しているといわれる。またイスラエルで訓練を受けた約三千人の分子が、イラクで謀略活動を展開しているといわれる(「日刊ベリタ」)。
 昨二〇〇三年八月二十九日、ブッシュ政権がナジャフにおいて凶行した、イラク・イスラム革命最高評議会議長バーキル・ハキム師爆殺の謀略。また、昨二〇〇三年十一月二十九日に、イラク出兵を逡巡する小泉政府の退路を断つために、ムスリム武装勢力の犯行にみせかけて米軍が凶行した、二名の日本人外交官射殺の謀略。――みずからの窮地をなんとか挽回しようとして、「邪魔者は消せ」的な謀略を駆使してきたアメリカ帝国主義権力者どもは、いまやムスリム人民の大量虐殺の蛮行にまで踏みだしているのだ。
 すべての労働者・学生諸君!
 「自由と民主主義とイエス」の名において、今や国連をも利用して、「復興支援」を掲げながら、これをツイタテにしてムスリム大量虐殺の謀略を凶行したブッシュ政権にたいして、階級的怒りを叩きつけよ!
 破綻した米軍政の片棒を担ぐために日本国軍隊をイラクに出兵し、「ゲリラ掃討戦」に踏みだすと同時に憲法を公然と改定しようとたくらんでいる小泉ネオ・ファシスト政府を打倒せよ!
 3・2事件以後「われわれ(シーア派)とスンナ派の人びとは、これまで兄弟であったし、これからも兄弟でありつづける」と叫んで反米デモにたちあがり、反米反占領闘争の最終的勝利に向かって前進しつつあるムスリム人民と連帯し、今こそイラク反戦の闘いを爆発させよ!
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シーア派信徒大虐殺謀略―ブッシュ帝国の破綻

A 大謀略の強行
B シーア派蜂起への恐怖
C 破産した占領軍政
D 国連利用策の限界露呈


 ブッシュ政権は、3・2シーア派信徒大虐殺謀略にうってでたことによって、明らかに墓穴を掘った。この謀略は、イラク侵略戦争開始以降でも最大の誤算となったのである。
 このヤンキー権力者どもの大誤算は、直接的には、イラクにおけるシーア派・スンナ派間の宗派的対立を――「主権移譲」という己れの方策=願望の節穴から――過大にとらえていることに起因する。イラク全土を焦土と化し放射能汚染づけにした侵略戦争と、人民に飢餓・貧困・失業・石油資源略奪を強いている占領軍政=植民地主義的支配とにたいする、ムスリムの憎悪と怒り。これこそがムスリム人民の宗派的対立をも超えての結束とサダム軍残党・ムジャヒディン戦士への支援・参加をうながす根源となっているにもかかわらず、このことを本質的に感覚しえないまま対イラク戦争の「正義性」なるものを盲信しているがゆえに、宗派間抗争を煽りうるなどという画餅を描くことになるのである。
 こうした大誤算は、根本的には、ブッシュ政権の「自由の前進」戦略の破産を意味する。「一超」軍国主義帝国の「国益」を、「自由・民主主義・市場経済」とかのヤンキー製価値観の唯一絶対性という衣につつんで、「イエスの召命」の名のもとに<十字軍>の軍事力を基礎として、「野蛮」とみなしたイスラーム圏(諸国・人民)に直接的に貫徹する、という傲岸不遜なブッシュ流ユニラテラリズム。これにもとづく「自由の前進」戦略、その破産は、イラク侵略戦争と占領軍政の現実的破産とともに、ブッシュの「一超」軍国主義帝国の没落を象徴するシンボルとなるにちがいない。
(三月七日)
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3・20 世界一斉行動に決起せよ

アメリカのイラク軍事占領反対!
日本国軍の出兵・軍政参加粉砕!

イラク出兵阻止闘争の高揚をかちとったわが闘い
シーア派の奪権阻止を狙ったブッシュ政権の大謀略
軍政加担・憲法改悪に突進する小泉政権

イラク反戦闘争の国際的爆発をかちとれ!


 すべてのたたかう労働者・学生は、反米・反占領闘争にたちあがっているイラク人民をはじめとする全世界の良心的な労働者・学生・市民と連帯して、今こそイラク反戦の炎を燃えあがらせるのでなくてはならない。
 かのアメリカ帝国主義のイラク軍事攻撃開始からちょうど一年の三月二十日には、アメリカ・イギリス・ドイツ・イタリアなど世界各地で、「アメリカのイラク占領反対」を掲げての一斉行動が呼びかけられている。
 アメリカでは、キューバ系スターリニストが主導するANSWERが中心となって結成されている「全国連合」と、絶対平和主義者および民主党リベラル系市民団体が主導するUFPJ(平和と正義のための連合)が中心となってつくられている「動員委員会」が、ニューヨークにおいて、統一デモの開催を呼びかけている。彼らは、方針上において、米軍の即時撤退やパレスチナ問題をスローガンに掲げる(前者)か否(後者)かという対立をはらみながらも、さしあたりニューヨーク市においては統一デモを開催することで共同歩調をとった。
 「アメリカのイラク占領反対」を一致点として多くのアメリカの労働者・市民が大同団結し、戦争狂<uッシュ政権の足下から闘いに決起しつつある。だが、現に展開されつつあるこの運動が、なお限界にまとわりつかれていることは否めない。
 ちょうど一年前のイラク開戦前夜に地球を四周した<fモ津波が、開戦にいたるや否や潮が退くように衰退してしまったのはなぜか。「アメリカをテロから守る」などというアメリカン・パトリオチズム(愛国主義)に多くの人びとが呑みこまれてしまったからだ。「占領反対」の良心的叫びは、ブッシュ政権のユニラテラリズムとアメリカン・グローバリズムの虚偽性を暴くものへと発展させられなければならない。そうでないかぎりこの運動は、その内部における、ブッシュを追い落とし民主党大統領候補の勝利をめざす部分によって、総体として民主党の尻押し運動へと収斂されてゆく危険性さえもはらんでいるのだ。
 こうした限界を克服することをもアメリカの労働者・人民に呼びかけつつ、われわれは彼らと連帯し、日本の地において<アメリカのイラク占領支配反対! 日本国軍のイラク出兵阻止!>の闘いをおしすすめよう。
 ここ日本においては、既成のナショナルセンターの枠をこえて「有事法反対」を掲げた諸労組の共同行動を推進してきた「陸・海・空・港湾労組二十団体」をはじめ、市民団体・平和フォーラム・「全労連」などがそれぞれ一斉行動を呼びかけている。
 WORLD PEACE NOWは、「終わらせようイラク占領!撤退させよう自衛隊!」のスローガンのもとに日比谷集会を呼びかけ、これにこたえて多くの良心的市民が結集しようとしている。だが、「自衛隊さん、イラクに行かないで、殺さないで、死なないで」などと現に出動している自衛隊に呼びかけることによっては、出兵を阻止する力をつくりだすことはできない。たとえそれが反戦・非戦・厭戦の良心にもとづくものであったとしても、その即自性にとどまるかぎり限界につきあたらざるをえない。「人道支援のため」だの「復興支援のため」だのという、小泉政権がイラク出兵を正当化するために鼓吹しているイデオロギーの虚偽性を暴きだすことが等閑に付されているからである。
 一部の市民主義者は、「大切なのは市民・個人の意思表示だ」「労働組合は旗を降ろせ」などと労組を主体とした闘いを嫌悪している。これこそ、逆転・倒錯した発想ではないか。直接的に政府の戦争政策に動員されようとしている労働者が、「連合」労働貴族の闘争抑圧のもとで、これを喰い破る闘いを職場生産点で組織化していくことが、決定的に重要なのだ。現に陸・海・空・港湾労組二十団体をはじめ多くの労組の内部で戦闘的・良心的労働者が全国で奮闘している。これと連帯することなくして、いかにイラク派兵を阻止する力をつくることができるのか。
 他方、「全労連」中央は、芝公園で集会とデモを呼びかけている。日共中央は、この「全労連」の集会をもっぱら「国連の枠組みの中でのイラク復興支援」という自党の政策宣伝の場に解消しようとしている。この日共中央の政策じたいが、日米両権力者が唱えている「テロ一掃」なるものを是としているものなのだ。
 3・2シーア派信徒大虐殺事件についても――それがブッシュ政権のしかけた大謀略であることが明白であるにもかかわらず――「客観報道」を装って米軍発表をたれ流しているあり様だ。
 日共中央は、「テロの温床」をなくすためにも「国連の枠組み」にもとづく「イラク復興支援」をおこなうべきという犯罪的な主張をおこなっている。占領軍の暴虐に抗してイラク人民が果敢に展開しているレジスタンスを「テロ」などとレッテルばりするとは! たとえ「復興支援」などと日共中央が口にしたとしても、現に占領軍からのイラク解放をかちとるために命を賭してたたかっているイラク人民と連帯する意志とも立場とも無縁なものでしかないことをそれはしめしている。このような犯罪的言辞を弄するのは、日共中央の価値基準が「自由・民主主義」をイラクに植えつけるという米・欧・日帝国主義権力者と同断のものになり下がっているからである。
 すべての労働者・学生諸君!
 われわれは、このような既成指導部の腐敗を満腔の怒りをこめて弾劾しつつ、きたる3・20一斉行動を、<ブッシュ政権による3・2シーア派大虐殺の謀略弾劾! アメリカのイラク軍事占領反対! 日本国軍の出兵=軍政参加粉砕!>を掲げた一大共同行動として実現するのでなければならない。反米・反占領闘争の最終的勝利にむかって前進しているイラクの同胞たちと固く腕を組み、もって、断末魔のブッシュ政権に労働者・学生・人民の階級的怒りを叩きつけよ!
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ブクロ派の「国際連帯」の表看板はCIAのスパイだ!

 残存ブクロ=中核派の中野一派は昨年の「十一・九労働者集会」なるものを「日韓米の最も戦闘的な労働者の国際共同行動」などと大仰に宣伝した。なかでも、彼らが格別の扱いをして押しだしたのが、アメリカの「タフト・ハートレー、抑圧と民営化反対キャンペーン」の代表を名のるスティーブ・ゼルツァー(54)であった。彼らが、「アメリカで最も戦闘的なILWU(国際港湾倉庫労組)」代表などと天高く≠烽ソあげたゼルツァー。――だが、ほかでもないこの輩こそ、正真正銘のCIAのスパイなのだ。わが同盟によって十年前にCIAのスパイとしての正体を見抜かれ、以来アメリカの戦闘的労働者たちからも日本の反代々木諸雑派からさえもツマはじきされているこのスパイ分子とのあいだで、こともあろうにお互いの素性・正体を知り合ったうえで利用し利用される<hス黒い関係をつくっているのが、末期の走狗集団ブクロ派なのだ。
(以下略)

以下、見出し
走狗かくし≠フために登場した救いの神
わが同盟に正体を暴かれて……
スパイと駄馬労・中野一派との深い関係
再活用される走狗集団の死に水をとれ!
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陸自駐屯地に抗議 2・21金沢
 二月二十一日、陸自本隊主力部隊がイラクへ出撃しようとしていたその時、金沢大学のたたかう学生は北海道千歳現地でたたかっている労働者・学生と連帯して陸自金沢駐屯地にたいする抗議行動にたちあがった。
基地ゲートに怒りの拳
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教育労働者の憤怒を詠める

(前半略)
またひとり職を辞したり
  若き芽を潰してすすむ
    教・育・改・革


 まだ不慣れだった新卒の頃、私は数多(あまた)の先輩教員から教えられ励まされ支えられてきた。退勤時に声をかけてくれた先輩が、飲み屋の片隅で「問題児っていうけどな、ヤツ等、かわいいんだゾォ。もっともっと話しかけてみろよ。」と、しんみりと語った。もう亡くなってしまった彼のあの時の表情や語り口に、大いに力づけられたものだ。
 それが今はどうだ?! ベテラン教員自身が年下の校長から「若返りを」「邪魔だ」と足蹴にされ、異動を強要されているのだ。昨年度、都内で定年を待たずに退職した五十歳台の教員は、例年になく多かったという。
 全都的なこうした事態に加え、いち早くトップ・ダウンの教育改革を断行した品川区などは、他区異動を希望した教員が激増した反面、品川区に転入を希望する教員の数が十指に満たなかった。その結果、大量の新採用教員が配属された。だが、学校選択制導入後「この学校を選んでやった」意識の強まった保護者が、学校公開日に早朝から訪れては授業や教員の指導力を値踏みする厳しい目にさらされては、不慣れな新採用教員などたまったものではない。自身の学級づくりや校務に忙殺される中堅・ベテラン同僚の支えなど得られず、校長からは毎日叱咤され、揚句のはてにノイローゼに追いこまれる人・熱意や理想を砕かれて失意のうちに教壇を去る人……。しかし、彼らの多くは「依願」か「自己都合」の名目で退職手続きをとらされるのだから、何が彼らを退職に追いこんだかは明らかにならぬまま、「泣き寝入り」するほかはないのだ。かくして事態は闇に葬られ、実態は私のような末端の教員には知るべくもない。しかも、こうした事実は学校選択制のもとで選ばれる妨げになるという理由からか、部外秘扱いとされているケースが多いようなのだ。
(以下略)
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