第1809号(2004年3月8日)の内容

<1面>
日本軍本隊出兵阻止! 雪原に闘いの炎
2・21千歳現地に労学350が決起

<4〜5面>
2・8労働者総決起集会・報告
賃下げ・首切り攻撃粉砕
日本労働運動の戦闘的再生のために奮闘しよう
中小零細職場で組合組織を下からつくりかえるぞ


<6面>
2・8労働者総決起集会・報告
戦時下、反戦・教育再編反対の闘いをさらに広げよう
組合員同士の連帯感を基礎に電機職場に反戦の炎を

<8面>
「軽空母おおすみ出港阻止!」
室蘭現地で連続闘争(2・17〜20)

《写真特集》2・15―21旭川、千歳の激闘

<2面>
防衛庁に労学が怒濤の進撃(2・21)
在沖米軍海兵隊イラク出撃阻止闘争(2・19)

九州ブロック総決起集会(2・15)

<7面>
リポート労働戦線
福岡県当局による人員削減を許すな
トヨタが整備士国家試験問題を漏洩
Topics  JC労働貴族が反動的号令
うた 出征阻止! 北の軍都どよもす

<3面>
万華鏡2004――情勢の断層を読む
◆サイレント・ベイビー
◆「ケータイ的なるもの」
◆アメリカン・ミドルの零落
◆戦時下の虚砲
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号























































 

    


日本軍本隊出兵阻止! 雪原に闘いの炎


2・21千歳現地に労学350が決起


 全国から結集した全学連と反戦青年委員会の三五〇名の労学派遣団は、二月二十一日に、陸上自衛隊の中核部隊(第二師団・旭川)のイラク出撃を阻止する千歳現地闘争に勇躍決起した。陸自第二陣一四〇名をのせた政府専用機が新千歳空港からクウェートにむけて離陸しようとしていたまさにそのとき、「連合」労働貴族や日共指導部は現地での闘いをいっさい放棄した。この既成指導部の腐敗と闘争歪曲を弾劾しつつ、わが全学連と反戦青年委員会のたたかう仲間たちは、雪に覆われた千歳現地に「派兵阻止!」の灼熱の炎を赤あかと燃えあがらせたのだ。
2・15労学1200が旭川基地を揺るがす大デモ 政府専用機(正面)と派遣部隊壮行会会場(左手)に向けて怒りのシュプレヒコールを叩きつける労学
(2月21日、空自千歳基地)


以下、見出し
空自基地ゲート、政府専用機に肉迫

「連合」中央、日共の闘争放棄を弾劾

派兵反対の大津波をまき起こせ!
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賃下げ・首切り攻撃粉砕!

日本労働運動の戦闘的再生のために奮闘しよう


2・8労働者怒りの総決起集会・基調報告(民間)


日本国軍のイラク出兵を絶対に許すな!

T吹き荒れる賃下げ、リストラ・解雇攻撃
 リストラによる「景気回復」
 小泉「構造改革」による労働者への犠牲転嫁

U賃下げとリストラに協力を誓う「連合」04春闘方針
 「春闘終焉」宣言と賃下げのさらなる強要
 「定期昇給制度」廃止への屈服

V死に瀕する日本労働運動
 日本労働運動の底知れぬ危機

W日本労働運動の戦闘的再生のために
 未組織職場における戦闘的労働者の苦闘
 労働組合づくりの諸教訓
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 「日本海軍のイラク出撃阻止!」  全学連室蘭現地で連続闘争

2・20「おおすみ」「むらさめ」出港阻止に勇躍決起
 全学連のたたかう学生たちは二月二十日、軽空母「おおすみ」のイラクへの出撃を阻止するために、北海道・室蘭港現地闘争に断固として決起した。


出港する軽空母「おおすみ」に弾劾の拳

2・18 入港する鉛色の船体に弾劾の嵐

 二月十八日、全学連北海道地方共闘会議は、イラクに派遣される日本国軍の軽空母「おおすみ」と護衛艦「むらさめ」の室蘭港入港を阻止するために、首都圏の全学連派遣団とともに、室蘭港において闘いに決起した。


「おおすみ」入港に沸きあがる怒り
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 写真特集 2・15―21旭川、千歳の激闘

2・15旭川 出兵阻止の熱き闘志を拳にこめる全国結集の労働者・学生(旭川公会堂)

2・21千歳  陸自本隊をのせた政府専用機にシュプレヒコールを叩きつける(千歳基地前)

基地ゲートに向けて千歳市街を進撃する労学

2・15旭川  「黄色いハンカチ」が飾られたロータリーを赤旗と白ヘルが席巻

旭川駐屯地ゲート前を制圧する労学千二百のデモ
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千歳現地闘争と固く連帯 2・21

「陸自本隊のイラク出兵阻止!」  防衛庁に労学が怒濤の進撃

 二月二十一日夕刻、全学連と反戦青年委員会は、東京・市ヶ谷の防衛庁にたいしてデモンストレーションをおこなった。首都圏でたたかう労働者・学生たちは、千歳現地でたたかう労学と連帯して、日本国軍の総司令部である防衛庁にたいして、怒りの拳を断固として叩きつけたのである。


厳戒体制をつき破って進む白ヘル部隊

2・19沖縄 「在沖米海兵隊のイラク出撃阻止!」 闘う学生が嘉手納基地へ抗議闘争
  沖縄のたたかう労働者と琉球大学、沖縄国際大学のたたかう学生たちは、二月十九日、在沖米海兵隊三〇〇〇人余のイラク出撃を断固として阻止するとともに、民間空港である下地島空港の米軍ヘリの使用強行を阻止するために、勇躍決起した。


嘉手納基地第1ゲート前に翻る琉大、沖国大の自治会旗
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戦時下の虚砲


夕べに「ゲリラ」を聞き 朝(あした)にガサるとは怪なり

 日本国軍イラク派遣部隊の本隊第二陣出撃を目前にしていた二月十七日夜、東京・市ヶ谷の防衛庁近くで、「ゲリラ事件」が引き起こされた。
 マスコミ報道によると、午後十一時ごろ「ドンドンと爆発音がした」との通報をうけて警視庁牛込署が調べたところ、防衛庁から北西約五五〇b離れた寺の境内から発射筒二本(いずれも内部で火薬が爆発した痕跡がある、長さ約六〇a、直径約一〇a)が発見されたという。弾(たま)がどこかに着弾したという報道は無い。つまり「実害」は皆無。〔事件から一週間以上もたってから、「金属弾」の一つが四谷の小学校の校庭にめりこんでいた、という報道が流された。この「金属弾」が何者かによって埋められていた可能性もある。〕
 特異なのは、事件直後からいっせいになされたテレビ報道。事件の第一報から各局いっせいにニュース速報のテロップが流され、その後には事件現場からの実況中継すらなされた。「金属弾」が本当に発射されたのかも定かではない、そもそもが怪しげなこの「ゲリラ」なるものを、あたかも重大事件発生ででもあるかのように騒いだ。
 しかも、「犯行声明」が出ないうちから、早ばやと「発射装置の形状や仕組み」から「革労協反主流派(=山茂派)の犯行……」と、公安筋がリークした情報がそのまま報道された。警察がリークした情報をそのまま報じるマスコミもマスコミだが、露骨なのは、山茂派を「実行犯」として印象づけるための警察による強引な世論誘導。
 その最たるものが、翌朝におこなわれた警視庁による山茂派の「事務所」など全国二十七ヵ所の一斉家宅捜索だ。それは「ゲリラ」発生からわずか七時間後のこと。この全国一斉ガサが、「ゲリラ」のニュースと山茂派への全国一斉ガサのニュースとを同時にテレビ・新聞に流させることを狙ってのものであることはミエミエだ。国家権力内の極悪分子が、オモテの警察に山茂派にたいする大々的な家宅捜索体制をとらせたうえで「ゲリラ事件」を引き起こしたことは明らかだ。
 全国一斉ガサをうけた「拠点」の数よりも活動家の数の方が少ない極小集団の青解・山茂派に、とても今回のような「ゲリラ」など実行できるわけがない。これは社会的常識。当の山茂派じしんが、二月三日に千代田区五番町で発生した「爆発音」――これじたい奇妙な事件であり・真相はうやむやにされた――を口実としたガサをうけて、「解放派のゲリラ戦闘と決めつけての……ガサの強行」と悲鳴をあげていた(ニセ「解放」第七六〇号一〇面)。ゲリラの追認なんてマッピラ御免だ≠ニいう消滅寸前の走狗集団としての本音をモロ出しにしている。
 それゆえ国家権力内の極反動分子どもは、「ゲリラの実行犯は山茂派だ」というイメージを労働者・人民の脳裏に強烈に植えつけるためにこそ、事件直後の全国一斉ガサというパフォーマンスを演じてみせたのだ。
 「ゲリラ」事件が引き起こされた当日の二月十七日に警視庁は、「自衛隊のイラク派遣に伴って国内の主要施設に対するテロが懸念される」(このことを「証明」してみせるために当日に「ゲリラ事件」を引き起こした!)と称して、マスコミを集めて「テロ対策」の公開訓練をおこなった。機動隊、銃器対策部隊や爆発物処理・化学防護部隊など総勢五四〇人を動員した大がかりなかたちで。さらに二十日には、警察庁が国内の重要施設の警備をイラク戦争開戦直後の警戒レベルにひきあげることを決定し、成田空港などの主要空港に初めてサブマシンガンを装備した銃器対策部隊を配置した。しかも、このことについては、アメリカ・ブッシュ政権の報道官が、日本政府から「通告をうけている」と表明した。
 いま小泉政権は、ブッシュ政権からの「対テロ戦争」への協力要請に積極的に応えるかたちで、国内の治安弾圧体制の強化に全体重をかけて突進している。走狗集団=山茂派を追認役とした今回の事件は、そのためのテコとして周到に準備されたものにほかならない。
 戦時下において一挙に強められている治安弾圧体制強化の諸攻撃を、警戒心をとぎすませつつ、断固として打ち砕いていこう。
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