第1806号(2004年2月16日)の内容

<1面>
日本国軍本隊第二陣のイラク出撃阻止!
2・15旭川現地へ全国から総結集せよ

<4〜5面>
「全労連」式「04国民春闘方針」の犯罪性
「日本経済再興」のための独占資本家への哀願


<2面>
陸自本隊出撃阻止に決起
2・1旭川―2・3千歳現地闘争
沖縄の労学が連日奮闘
1・20 県民大会
1・23 天皇来沖阻止集会・街宣
1・26 C130出撃阻止闘争


<3面>
「自衛隊員は死ぬな」と叫ぶ中核派
11・29事件の真相暴露に屈服した走狗
万華鏡2004――情勢の断層を読む
◆今、ロシアが面白い?
◆漆喰のあらし
◆センカク・トライアングル

<7面>
年金制度の大改悪(下)

<6面>
リポート労働戦線 住基ネット本格運用で自治体労働者はてんてこ舞い
福井県の「コミュニティ・スクール」
Topics 「多立型賃金体系」とは?

<8面>
「哲学と人間と文学の問題」の感想
「新しい人間の探求」を読んで
『黒田寛一のレーベンと為事』を読んで
「解放」最新号
 













































    


  日本国軍本隊第二陣のイラク出撃阻止!


2・15旭川現地へ全国から総結集せよ

米帝の占領支配反対・日本参戦阻止の津波をまき起こせ


米英のゲリラ掃討戦への参

 極反動・小泉政権は、高まる労働者・人民の反対の声と闘いを踏みにじって、ついに陸上自衛隊本隊・第一陣のイラク派遣を強行した。この日本国軍を迎え撃つかのように、いま、イラクにおいて、ムスリム戦士の勇猛果敢な反米・反占領のゲリラ闘争が、そして「占領支配打倒」をかかげたムスリム民衆の大衆的な抗議の闘いが、ますます熱い炎となって燃え広がっている。
 二月一日には、北部アルビルでクルド民主党とクルド愛国同盟両派の事務所を標的とした連続的な自爆攻撃が敢行された。死者六十五人を超えたこの自爆攻撃によって、米英連合軍の占領支配に協力しイラク統治評議会(IIA)に代表を送りこんでいるクルド人の両組織は壊滅的な打撃をうけた。イスラムの祝祭である犠牲祭の初日にあわせて決行されたこの自爆攻撃につづいて、米英占領軍および友邦同盟諸国軍やそれへのイラク人協力者・イラク警察にたいする攻撃が全土で相次いでいる。
熱気あふれる2・8労働者怒りの総決起集会

 サダム・フセインの拘束(昨〇三年十二月十三日)と米軍の「テロ撲滅」宣言にもかかわらず、サダム軍残党やムジャヒディンたちは反米・反占領の闘いを不屈にくりひろげている。イラク全土での連日にわたるゲリラ攻撃によって、一月二十日からわずか十日の間に米兵の死者は二十人をこえ、撃墜された米軍ヘリも一月だけで五機をかぞえた。
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「日本経済再興」のための独占資本家への哀願

「全労連」式「04国民春闘方針」の犯罪性

一「大企業の社会的責任を正すたたかい」なるもの

二「保守層との共同」路線の貫徹

「日本経団連企業行動憲章」への讃歌
「内部留保の一部還元」による「日本経済再興」の夢想
日本諸独占体の海外生産の美化
「中小企業家との共同」の自己目的化
「連合評価委員会」を衝立にする笹森への片想い

三「全労連」労働運動の右翼的純化
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  陸自本隊出撃阻止に決起


2・1旭川―2・3千歳現地闘争

2月3日、たたかう労働者・学生は、北海道新千歳空港からの陸自本隊第1陣の出撃を阻止する闘いに決起した。



2月1日に旭川駐屯地で強行された陸自本隊への「隊旗授与式」に反対して、たたかう労学150名が決起。


沖縄の労学が連日奮闘

「自衛隊のイラク派遣を許さない沖縄県民大会」が高揚。(1・20)

那覇基地を経由したC130輸送機のイラク出撃に抗議。(1・26)

沖縄県学連が天皇来沖阻止に起つ。(1・23)
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公的年金制度の大改悪


労働者・人民への生活破壊の強制
<下>


目  次
T <給付保障>なき公的年金制度への転換
(以上前号)
U 「持続可能な年金制度」という虚構
V 社会保障制度の新自由主義的再編

(本 号)
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派兵翼賛運動の第五列


黄色の旗を振り「自衛隊員は死ぬな」と叫ぶ走狗・中核派



権力に優遇≠ウれた「呼びかけ行動」――2・1旭川
 二月一日、陸自イラク派遣本隊の「隊旗授与式」を粉砕するために全学連・反戦の大部隊が自衛隊旭川駐屯地ゲート前に進撃した、その時に、ビッシリと張られた機動隊の阻止線の向こう側(基地側)に、十人余りの走狗集団=中核派がいた。この一団が手にしていたものは、なんと、出征兵士の無事帰宅を祈るシンボル≠ニされる黄色い布地の横断幕。「自衛隊員はイラクに行くな、殺されるな」という「自衛隊員への呼びかけ行動」なるものを、あらゆる労組・市民団体の抗議団が暴力的に排除されていた基地ゲート前のスペースで、ひとり権力の庇護のもとでおこなっていたのだ。
 旭川においてはいま、地元の自衛隊隊友会および旭川市商工会議所を直接の呼びかけ団体とする形で、政府・自民党によって「黄色いハンカチ運動」なるものが組織されている。「自衛隊派遣の賛否を問わず隊員の無事帰国を祈る」などという欺瞞的なうたい文句のもとに、街頭を黄色の布切れで飾る運動が呼びかけられている。その狙いは、自衛隊員を危険にさらす派兵に反対する≠ニいう基調にもとづいてすすめられている既成の派兵反対運動をほりくずし、イラクに出動している自衛隊員の安全を願う≠ニいう運動へとからめとる、ということにほかならない。まさしく、日本国軍出兵を下から支える国民運動(今日版「千人針」!)をゆるやかに組織することにあるのだ。
 この運動のシンボルとされている黄色の横断幕を喜んで掲げているのが権力の走狗=中核派なのである。ブクロ派系諸団体ホームページの「旭川現地闘争報告」なるものには、旭川の街にたなびく黄色いハンカチの写真が、「隊員の無事を祈る」ものとして肯定的に紹介されているほどだ。警察権力・自衛隊が「隊旗授与式」当日に中核派の基地ゲート前への立ち入りと滞留を許したのは、じつに当然のことではないか!

侵略軍の「無事」を祈る走狗集団
 旭川においてだけではない。ブクロ派ニセ「全学連」のものであるか「ワールド・アクション」のものであるか、あるいは「百万人署名運動実行委員会」のものであるかを問わず、ブクロ派系諸団体が自衛隊員への呼びかけ≠ニ称して掲げている横断幕やプラカードの類いは、すべて黄色に統一されている。彼らのホームページもまた、黄色に塗りたくられている。
 黄色の旗を掲げるブクロ派活動家たちの主張が、これに輪をかけてふるっている。いわく――「自衛隊員は〔まるごと〕、ともに闘う仲間だ」(ニセ「全学連」北海道現地行動隊ビラ)。「反戦運動だけでは派兵をとめる力がないが、自衛官の協力〔「自衛隊の協力」のことだ!〕があれば派兵をとめられる」「派兵が止まるには、派兵拒否が最短確実な道」(「A&U」という名の関西版「ワールド・アクション」)。「自衛官のかけがえのない命を護る」(同)などなど。
 ブクロ派版「派兵反対」運動の担い手たちに、自衛隊が日本帝国主義国家権力の暴力装置にほかならないことさえ没却している≠ネどと言っても豚に真珠、いや走狗(いぬ)にレーニン。イラク現地に出撃して侵略軍の一角を担っている軍隊の無事≠願うということと、隊員個人に派遣拒否を呼びかけることと、自衛隊の出撃を阻止することの区別もつかないほどに、この連中は身も心も侵略軍の一員としての出征兵士の無事を祈る存在へと変質している。
 一九六〇年代はじめの「プロレタリアートによる兵士の獲得」というブクロ官僚の主張、この形骸だけをひきつぐ中野配下のブクロ派残党ども。シミタケの呪縛から解き放たれた彼らは、いまや「レーニン主義」や「革命的祖国敗北主義」の看板もきれいさっぱり投げすてて、「兵士の獲得」ならぬ兵士への迎合≠ノこれ努めている。自衛隊に志願した者たちのあるがままの不安に迎合し、「かけがえのない命を護る」と叫ぶことを「反軍闘争」だと自称しているありさまなのである。
 「黄色いハンカチ運動」という名の派兵翼賛運動の別働隊としてたちあらわれているブクロ派残党・中野一派を今こそ一掃せよ!
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