第1779号(2003年7月28日)の内容
<1面>
日本のイラク出兵を阻止せよ
米帝によるイラク・中東の植民地化をうち砕け!
<2面>
C130中東派遣阻止に決起(写真へ)
7・10小牧/7・11那覇
イラク特措法衆院採決に抗議7・4
札幌/金沢/関西
米軍ヘリ事故を弾劾6・26沖縄普天間(写真へ)
学生大会で反戦決議(6・12愛大豊橋)
<4面>
郵政公社による「給与制度改革」に反対しよう
<5面>
教基法改悪を阻止するために
中教審答申の「新しい『公共』」論をめぐって
<6面>
リポート労働戦線 りそな破綻のツケ回し
反北朝鮮を煽る「連合」指導部
Topics 全逓委員長・石川の本音は…
<7面>
郵便事業への「トヨタ生産方式」の導入を許すな!
「連合」中央の有事法礼賛に怒り(沖縄)
<8面>
感想 『平和と革命』 『レーベンと為事』 「ダメオロジー」 「ウンコロジー」
<3面>
万華鏡2003――情勢の断層を読む
◆耐ヘカタキヲ耐ヘ
◆「虎の子」
◆老人性ヒステリー
◆亡霊の親
◆第三のベトナム
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
日本のイラク出兵を阻止せよ 米帝によるイラク・中東の植民地化をうち砕け!
われわれは、この暴挙を絶対に許さない! いま、イラク全土で、地下に潜ったサダム親衛隊や武装したムスリム戦士たちの米英占領軍にたいするゲリラ闘争が展開されている。七月十六日には、バグダッド空港で米軍のC130輸送機に向けて地対空ミサイルが発射された。この攻撃を受けて、米中央軍司令官アビザイドは、「軍事用語でいうゲリラ戦だ」と、ベトナムの悪夢を思い浮かべながら、顔面蒼白になって認めた。連日果敢に展開されるゲリラ攻撃によって、米兵の死者は増え続け(すでに九一年の湾岸戦争時の戦死者を越えた)、米英占領軍はいまや、「衝撃と恐怖」に苛(さいな)まれている。 この戦地イラクに、小泉政権は、ブッシュ政権の要請にもとづいて、重武装した自衛隊を派兵しようとしている。「戦って相手を殺す場合もないとは言えない」と、自衛隊が米軍とともに交戦することを、小泉は、公言してもいる。 憲法九条に示されている「不戦」の理念を公然と踏みにじる自衛隊のイラク派兵にたいして、社共既成指導部は反対運動にまったくとりくまず、選挙運動に没入している。もはや一刻の猶予もならない。不屈に反米・反占領闘争をたたかうイラク・中洋人民と連帯し、すべての職場・学園から、いまこそ反戦の闘いを巻き起こせ! すべてのたたかう仲間は、八月三日の国際反戦集会に結集せよ! 第三のベトナム≠ヨの道――イラク占領政策の破綻 「大義なきイラク戦争」の暴露 イラクへの自衛隊派遣に邁進する小泉政権 社共の闘争放棄を弾劾し派兵阻止の闘いに起て |
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耐ヘカタキヲ耐へ 嗚呼、アイマイな国<jッポンの民よ! 「非対称的戦争」とはよく言ったもので、噛めば噛むほど味が出る。まるでスルメのような言葉ですな。 最初は、軍事力がケタ外れに非対称的だ、という意味かと思いました。でも変だ、と思った方も多いでしょう。プラスチックナイフ一丁の「テロリスト」が相手なのに、なぜ戦争なのか、とね。 と思っていたら、「テロリストもテロ支援国家も区別しない」ということになりまして、主権国家に戦争をしかけることも「対テロ戦争」だと。それで腑に落ちました。ははあ、ブッシュの野郎、先制攻撃を正当化する気だな。それでこのヘンテコな言葉を発明しやがったな、と。戦争を起こす権利がアメリカだけにある戦争、これが「非対称」の第二の意味ですな。 ところが、そうやってフセイン政権を力で捻(ね)じ伏せたはよいが、困ったことになりました。ふつうなら、戦争に敗ければ白旗振りますね。それが振ってくれません。宮殿や銅像はひっとらえたんだが、権力はもぬけのカラです。で、サダムは地下から聖戦のメッセージを出した。「アメリカの言いなりになってまで権力にしがみつこうとは思わない」、なあんてシャレたことを言う。さてどうしよう、戦争に勝っても戦争が終わらない。「非対称」の新たな意味が、こうして浮き彫りになりましたね。 この三つ目は予定外だったらしい。降参しない国家なんか国家じゃない、とかなんとか言って八つ当たりしているようです。でも、やるじゃあないの。おまえが「非対称」ならこっちはドロンして「非対象」だ、なんちゃって。 ブッシュは自業自得です。卑怯だ、出て来いったって、そうは問屋がおろさねえ。恥の上塗り、いや、馬鹿の上塗りてなもんだ。 その馬鹿の標本みてえのが、日本にもちゃんといるんだね。「サダムのために死ななかったこと」を恥と思わず、「彼の独裁を許したこと」も恥と思わない、こういう「イラク人」はハレンチだ、野蛮人だとまあ、馬鹿トノ、ご立腹という風情の御仁。山崎正和という右翼なんですが、いや、こう言っちゃあ右翼がかわいそうだ。そう、アメリカ追随ポチ右翼。 なぜケシカランのかって? バカトノいわく、「戦後の日本人が占領を従順に受け入れ、身を慎んで困窮に耐えた」のに、イラク人はそうしないからだ、と。おそれ多くもアメリカに歯向かうとはなんたる不遜、下がりおろう! てな感じなんですな。もう、まるで水戸黄門だよ、このジイサン。 最近、「アメリカ幕府」という言葉が流行(はや)っているそうです。政治学者の藤原帰一さんなんかが流行らせているようですが。でも、幕府にひっかけてアメリカをこきおろすだけでは能が足りません。「御印籠」を振りかざす黄門もいれば、「ははあ」とひれ伏すあわれなニッポン人もいる。こっちにも目を向けるべきではござらぬかな? 「御印籠」はなにも黄門の専売特許じゃない。いつの時代にもくりかえされてきた日本の悲しい負の遺産。そうです、あの「玉音放送」こそ、その最たるものだ。「耐ヘカタキヲ耐ヘ、忍ヒカタキヲ忍ヒ」と、ね。あれを聞いてジーンと来ちゃった。世界一みじめな国民はあのとき誕生したんです。 梅本克己って哲学者、この人は戦後に左翼に転向したんだが、そのきっかけは玉音放送だったそうです。あの、日本語さえまともにしゃべれない変なオッサンを、日本の象徴として崇めろというのか、と。なんてオレは大馬鹿者だったのか、と。こうして筋金入りのコムニストになったんです、彼は。 ですから、今からでも遅くはない。「アイマイなニッポン人」はイラクの「戦後」を見て驚き、恥じるべきなんです。ゴニョゴニョと何言ってんだかワケノワカラナイ日本語にだまされて、六十年間アメリカの言いなりになってきたニッポン人よ。ああ、どこまでお前は腰抜けなのか。こう思ってハラの底から生まれ変わるべきなんです。 |
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航空自衛隊C130H輸送機のヨルダンへの派遣阻止に決起! |
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小牧基地ゲート前で奮闘する全学連の部隊(7・10) | ||
自衛隊那覇基地にむけて抗議する沖縄県学連(7・11) | ||
米軍ヘリの胴体着陸事故弾劾! |
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沖縄の労学が普天間基地前で緊急集会(6・26) | ||
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