第1762号(2003年3月31日)の内容
<1面>
米英帝国主義のイラク人民皆殺し戦争を弾劾する!
――日本革命的共産主義者同盟・革マル派の声明(2003年3月20日)
全学連が米大使館前で12時間の激闘(3・20)
<2面>
各地でイラク反戦闘争に決起
3・21日比谷野音に6000労・学・市民が決起
「連合緊急集会」で奮闘(3・18、東京)
日共官僚の国連依存を弾劾(3・15、日比谷)
日米雪中演習阻止に起つ(2・23、上富良野)
<3面>
全学連アメリカ派遣団がワシントンで奮闘
燃え広がる欧米労働者の闘い
◆週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<4〜5面>
3・16革共同政治集会報告特集
植田琢磨議長挨拶
革マル派政治集会に意気高く2100名が結集
◆日本経団連の経労委報告批判 (その3)
<6面>
JAM春闘を戦闘的に創造せよ
Topics 拝啓「連合」会長 笹森ドノ
<7面>
電機産別から反戦・春闘の炎を!
<8面>
『新世紀』最新号(204号)紹介
万華鏡2003――情勢の断層を読む
謀略の臭い
これも「国際主義」
敵性語
「解放」最新号
米英帝国主義のイラク人民皆殺し戦争を弾劾する! | ||||
二〇〇三年三月二十日 日本革命的共産主義者同盟・革マル派 | ||||
米英の戦争狂$ュ権は、国連安保理決議=「国際社会の合意」という体裁すらとりつけられないままに、イラク侵略戦争にうってでた。フセイン政権打倒・イラク植民地化の邪悪な野望をむきだしにしたアングロサクソン帝国主義は、いま、「衝撃と畏怖作戦」の名のもとに、史上空前規模の大空爆を強行しつつ、イラク人民皆殺しの蛮行をくりひろげている。猛り狂った戦争屋どものこのジェノサイド攻撃を断じて許してはならない。
おごりたかぶった「大本営発表」にもかかわらず、米英の侵略軍は早くも「速戦勝利」戦術の破産に直面させられている。首都バグダッド死守戦を構えるサダム・フセインのイラク軍は、南部バスラ、ウムカスル、ナシリアでも頑強に戦闘を続け、米英軍に痛打を与えつつある。侵略者どもは灼熱地獄に引きずりこまれつつある。 戦争屋どもを包囲し打ち倒せ!=\―アラブ・中洋諸国人民は怒りと憎悪をたぎらせて反米の闘いに陸続と決起している。ブッシュとブレアの足もとからも、フランス・ドイツをはじめとした大陸EU諸国でも、そしてわが日本や韓国などのアジア諸国でも、巨万の労働者・人民が反戦の闘いに起ちあがっている。全世界に拡がり燃えさかる反戦・反米の炎は、ウォーモンガー=ブッシュ・ブレアとその追随者どもの政権の屋台骨をグラつかせる大激震を呼び起こしつつある。 だが、警戒せよ! 労働者階級の国際的反戦ストの盛りあがりにおされていったんは戦争不支持≠口にしたアメリカAFL‐CIO、イギリスTUCの両労働組合指導部は、早くも「戦争支持」へと旋回した。口先では「国連決議なき武力行使反対」を叫んだわが日本の「連合」労働貴族どもも、「イラクの武装解除第一」の本音を洩らし、大衆的な闘いの組織化を放棄している。日本共産党指導部も、破産が露わとなったにもかかわらず、なお「国連の枠組みのなかでの解決」という幻想にしがみついている。戦争翼賛勢力たる本性を露呈した帝国主義労働貴族どもと転向スターリニストどもの抑圧・歪曲をのりこえて、今こそ、労働者階級・人民の全世界的な反戦闘争の大爆発をかちとろうではないか! (1) 血迷ったブッシュ政権は、ついに三月二十日未明(イラク時間、日本時間二十日午前十一時すぎ)に、イラクにたいする軍事的総攻撃を開始した。米軍の艦船・攻撃機から発射された巡航ミサイルや精密誘導爆弾は、今このときに、イラク労働者民衆を襲い、何千何万の民衆が爆殺されている。 何が「イラクの自由」作戦だ!これは紛れもなくイラク人民・兵士にたいする皆殺し戦争ではないか。これは、世界史上かつてない凄惨なジェノサイドだ! わが革共同・革マル派は、このような米・英帝国主義のジェノサイド戦争を満腔の怒りをこめて弾劾する! そして開戦直後に「武力行使支持」を表明した小泉政権を弾劾し、その打倒をすべての労働者人民に呼びかける! (2) 米英の戦争には、これっぽっちの「大義」もない。ブッシュ政権は、「イラクの大量破壊兵器開発」をもってイラクへの「先制攻撃」を正当化しようとしてきた。だが、「大量破壊兵器開発の証拠」が国連査察団によって発見されないとみるや、「国連は役割を果たしていない」と傲然(ごうぜん)と宣言し、こんどは「フセイン政権の抑圧からイラク国民を解放する」ことが目的だ、などと叫びはじめた。 これほどデタラメで身勝手な妄言はないではないか。そもそも、世界一大量の核兵器や生物・化学兵器を開発・保有し、「すべての爆弾の母」と言われている皆殺し爆弾「MOAB」を開発して、それを嬉々として実戦使用しようとしているのは、いったい誰なのだ!まさにアメリカこそが、世界最大のならずもの帝国≠ナはないか!そのアメリカが「イラク国民を解放する」だ、と? ふざけるな。イラク民衆を血の海に沈め、イラクの子供たちを劣化ウラン弾で放射能づけにし、人民のライフラインを破壊して、なにが「解放」だ! これこそは、みずからの信奉する「自由・民主主義・市場」を世界に力ずくで拡張することを「神の召命(しょうめい)」「無限の正義」などと妄信している傲岸無比なヤンキー権力者の人非人性の極みではないか! まさにこのような戦争正当化の強弁こそは、ネオ・ヒトラーと呼ぶべきものなのだ。二十一世紀のネオ・ヒトラー=ブッシュによる悪逆無道の戦争を許すな! (3) ブッシュの「先制攻撃戦略」にもとづくイラク攻撃にたいしては、全世界から轟々(ごうごう)たる「反対」の声が沸き立っている。全世界の民衆の歴史的な反戦闘争の高揚に活≠入れられたフランスとドイツの権力者は、――第二次世界大戦の悪夢にさいなまれ、ナチスのホロコーストという歴史を背負う「古い欧州」の権力者としての自負≠ノかけて――「対イラク武力行使」に公然と反対し、ロシア・中国がこれにのっかることによって、武力行使を国連に容認させようとする米英の目論見は破産した。9・11ジハード自爆事件以降に「反テロ」の名においてつくりだされた国連安保理およびNATO諸国の結束≠ヘ完全に崩壊した。この事態は、東西冷戦崩壊以後に、とりわけ一九九九年のユーゴ空爆において頂点に達したアメリカのユニラテラリズムにもとづく一超「帝国」支配が、国際政治の舞台においても完全に風穴をあけられたという画歴史的な意味をもっている。 ブッシュとブレアの暴挙は、全世界における津波のような「反戦」の闘いに包囲され追いつめられた彼ら戦争屋どもの断末魔の悪あがきなのだ。戦争屋どもをさらに追いつめよ! (4) われわれは全世界の労働者人民に訴える! イラク民衆にたいするジェノサイドを絶対に阻止せよ!「イラク国民の解放」「中東の民主化」を叫びたて、イラク・中東をアメリカのネオ植民地とするために強行された一超軍国主義帝国の侵略戦争をうち砕け! 没落帝国主義国アメリカの軍事的新植民地主義への突進を、エシュロン型ネオ・ナチズムの暴走を粉砕せよ! ブッシュとブレアを、労働者人民の轟々たる反戦の声で包囲しうち倒せ! ブッシュの蛮行を支持した自国政府を打倒せよ! 反戦統一ストライキ・抗議行動を呼びかけているヨーロッパ労働者の呼びかけにこたえて、全世界で決起せよ! (5) われわれは日本の労働者・学生・市民に訴える! ブッシュは「この攻撃を世界の三十五ヵ国が支持している」と平然とうそぶいた。「三十五ヵ国」の先頭には、わが日本の小泉政権が立っている。「世論に従っていれば間違う」とほざいた小泉は、いま「武力攻撃を支持する」と開き直った。そして、この日のためにペルシャ湾・インド洋に派遣したイージス艦をスクランブル状態においている。このような公然たる戦争加担を許していることは、わが日本労働者人民のこのうえない恥辱ではないか。 すべての労働者・学生・市民はただちに「イラク侵略戦争阻止」の闘争に決起せよ! 日本の参戦を阻止せよ! 戦争屋ブッシュの忠犬≠ニしてご主人様にシッポをふる小泉政権を打倒せよ! (6) われわれは、このような決定的局面において、日本の反戦平和運動の弱さを根底からのりこえていくべきことを、声を大にしてすべての労働者・学生・市民に訴える。 民主党や「連合」指導部は、「国連決議なし〔国際世論の支持なし〕の武力攻撃」に「反対」してきたにすぎない。彼らはミサイルの標的にされているイラク民衆の側に立って「反対」したのではない。「国際関係」と「日本の国益」を案じて「反対」しているだけなのだ。「国際世論の多数」が賛成したアフガン侵略にもユーゴ空爆にもこぞって賛成したのが、この連中ではないか。 日本共産党指導部の果たしている役割は、とりわけ犯罪的である。この期に及んで「イラクを武装解除する」ために「国連査察の継続を」などという代案≠ブッシュや小泉に対置してきたのが、日共の不破=志位指導部なのだ。「イラクの大量破壊兵器開発」をやり玉にあげる大量破壊兵器保有の大親分=ブッシュの欺瞞と卑劣を暴きだすことなく、その尻馬にのって「イラクは大量破壊兵器開発を即刻やめて武装解除せよ」などと復唱してきたことの犯罪性ははかりしれない。 こうした自称「革新」政党や既成労働運動指導部の腐敗と対決し、これをのりこえてたたかおうではないか! (7) すべての労働者人民は、今こそプロレタリア・インターナショナリズムを存分に発揮し、「イラク侵略戦争阻止!」をかかげて、ただちに一斉に決起せよ! イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづいて「反米・反シオニズム」の闘争を果敢にたたかうムスリム人民と連帯してたたかおう! 全世界の反戦闘争の爆発で、ブッシュとブレアを地獄にたたき込め! イラク民衆を見殺しにするな!
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今こそ全世界労働者人民の〈反戦〉の嵐で戦争屋どもを包囲し打ち倒せ!
「侵略戦争をやめろ!」 3・21戦争に反対する労働者国際連帯の日 労・学・市民六千名が日比谷に結集
血迷ったブッシュ・ブレアは、ついに二十日に総攻撃を開始した。開戦直後に日本の小泉は「武力行使支持」を表明した。この米英帝国主義のイラク人民皆殺し戦争とこれへの小泉の追随に怒りを覚えた労働者・学生・市民数万が、この三月二十一日、首都東京において起ちあがった。とりわけ、既成ナショナルセンターの枠をこえた労働組合の共同行動として「イラク反戦」の闘いをつくりだそうという意気に燃えて労働者・学生・市民六千余名が、日比谷野音に結集したのである。 日比谷野音の入り口では、首都圏のたたかう学生たちが「イラク攻撃弾劾」の横断幕を掲げマイクで参加者に闘いを呼びかけている。わが同盟も、真紅の「革マル派」旗を掲げてわが同盟の声明ビラを参加者に配布した。社共既成左翼指導部がこの決定的局面において弱よわしく「国連憲章違反の攻撃反対」と言うだけで反戦の闘いの組織化を放棄していることを暴きだし、イラク反戦闘争の国際的高揚をつくりだすべきことを訴えたのだ。 |
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日米雪中演習阻止に起つ(2・23、上富良野) | |
「日米共同の雪中演習阻止!」労学千名が上富良野現地闘争。2月23日、寒風をついて闘う労学が全道から結集した。 | |
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今こそ全世界労働者人民の〈反戦〉の嵐で戦争屋どもを包囲し打ち倒せ! ワシントンに全学連旗翻る 「ブッシュを倒せ!」派遣団が奮闘 3・15 わが全学連アメリカ現地闘争団は、ついにヤンキー帝国主義権力者の中枢=ホワイトハウスの眼前で、真紅の全学連旗を翻した! 三月十五日、「インターナショナルANSWER連合」などの呼びかけのもと、「NO WAR ON IRAQ!」を一致点としたホワイトハウス大包囲行動に全米から結集した十万人にのぼるアメリカの労働者・人民が決起した。われわれ闘争団は、彼らと合流し固く団結しつつ、「アメリカ帝国主義のイラク侵略戦争反対!」を掲げて、戦争狂=ブッシュの眼前で革命的反戦闘争の炎を高だかと吹きあげたのだ。
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拝啓 「連合」会長 笹森清 ドノ 「国連決議なき武力行使反対」 ……口先だけじゃないでしょうね 拝啓 笹森清「連合」会長殿 あなたは戦争開始直前の三月十八日に、「連合」が原水禁・核禁会議と共催した「平和のための緊急集会」で声を張りあげました。「安保理の新たな決議がない武力行使は、国連憲章違反だ」「イラクに問題はある。しかし、だからといって武力行使が容認されるわけにはいかない!」と。 これに先立つ三月一日の集会でも、あなたは「不戦憲法をもつ日本は、世界平和に向けて大きなメッセージとシグナルを送る必要がある。連合は世界平和を守る先頭に立つ」と言いました。三月六日の「連合」中央執行委員会でも、「国連決議なき武力行使反対」「日本政府は、平和的解決を求める多くの国民の声に耳を傾けよ」という趣旨の「イラク問題にたいする声明」を確認しました。 もっとも、十八日の集会後のデモであなたの部下は、「連合」の宣伝カーから「イラクのフセインは武装解除せよ!」と叫んで、沿道の市民に「これ、戦争賛成のデモ?」と問いただされていましたけれど……。 この二日後、アメリカ大統領ブッシュは、ついに、「国連決議なき」イラク攻撃を、「イラクの自由」作戦を開始しました。イラク解放のため≠ニ称する傲岸極まりない開戦宣言を発しながら。(日本の天皇制権力の八紘一宇≠ほうふつとさせます。)そして日本の小泉政権も「平和的解決を求める多くの国民の声に耳を傾ける」ことなく、「アメリカ支持」を表明しました。 笹森サマ、あなたの「世界平和を守る」呼びかけは、こうして、ブッシュにも、小泉にも、完全に足蹴にされてしまいました。この決定的な歴史的事実を前にして、あなたは公然と表明したみずからの決意の真偽が、いや失礼、その真価が試されているのではないでしょうか? もちろん、巷では、あなたの「武力攻撃反対」の主張については、批判の声がほうはいとしてまきおこっています。 ――〇三春闘で独占資本によるリストラと賃下げの攻撃を丸のみすることを隠蔽するための単なるポーズにすぎない。世界と日本の反戦の波の高まりに促迫され、なによりも「連合」傘下の多くの労組や地方組織の「連合指導部はイラク攻撃に反対しないのか!」という突き上げと批判に直撃されて、ガス抜き≠フために急きょ掲げたにすぎない。 そもそも、あなたの「国連決議なしの武力攻撃反対」は、「長期にわたり国連決議違反をつづけるイラク政府に強く抗議する」ことを大前提に「大量破壊兵器を完全に廃棄させる」ためには、「国連決議にもとづいて」「国際協調にかなった」武力行使をおこなうべきだというものにすぎないのではないか。アメリカの武力攻撃そのものには決して反対してはいないという欺瞞的なものではないか。―― なぜなら、あなた方「連合」指導部は、九一年の湾岸戦争のさなかに、「日本の青年も血を流すべきだ」などと主張して、「国連決議完全実施」を求める多国籍軍支援¥W会を開催したほどだからです。また有事立法反対闘争がナショナルセンターの枠をこえて♂コから盛り上がった時に、「全労連や関係する団体からの呼びかけを拒否せよ」などという通達を出したりしてこの闘いを抑圧したのだからです。 ま、いずれにしましても、いまあなたは「連合」の会長として「連合」傘下の全労働者にしめした「国連決議なしの武力攻撃反対」の決意と呼びかけが米英と日本の権力者に全面的にふみにじられたというこの一点において、みずからの責任を果たすことが問われています。これに断固として反対するのか、それとも強大な既成事実の前に沈黙し暗黙の支持を与えるのか、と。 労働組合のナショナルセンター≠フトップとして、「米英軍のイラク軍事攻撃弾劾、小泉内閣打倒」のために、すべての「連合」傘下の組合に「職場集会とストライキでたち上がろう」と呼びかけるのか、否か? とすべての労働者は注視しています(決してそのようなことはないだろう、と思いながらですが)。 あなたがみずからの発言を再び三度裏切る態度をしめしたならば、反戦の意識にもえたつ労働者たちは怒りの拳をあなたに叩きつけ、あなたを踏みこえて進むでしょう。合掌、いや敬具。 |
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わが党組織建設の新たな段階を切りひらけ! 革マル派結成四〇周年記念集会に際して |
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日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨 | ||
憎むべき国家権力による、わが党組織の壊滅を狙ったエシュロン型の破壊攻撃にたいして、これを断固としてはね返しながら本集会に結集したすべての労働者・学生の皆さん。 革共同革マル派結成四〇周年・『共産党宣言』一五五周年の現時点において、わが党組織建設の飛躍的な前進をかちとるために、その最先頭でたたかう決意を述べたい。 |
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労学の熱気溢れる―革マル派結成40周年記念3・16政治集会 | ||
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イラク侵略戦争下21世紀世界の危機を突き破る反スタ運動の新たな飛躍へ! 意気高く2100名が日比谷に総結集 わが同盟は、三月十六日に、東京・日比谷公会堂において、「革マル派結成四〇周年・『共産党宣言』一五五周年記念革共同政治集会」を断固として開催した。ときあたかも、「一超」軍国主義帝国アメリカが、国際的孤立化のあげくの果てに対イラク開戦に踏み切ろうとするそのまっただなかにおいて。わが同盟は、国家権力によるエシュロン型大弾圧を粉砕して全国から結集した二一〇〇名の満場の労働者・学生・知識人・市民とともに、パトスあふれる創意を凝集して、二十一世紀のマルクス主義ルネッサンスを開く反スターリン主義運動の新たなる飛躍と前進を確固として刻みこんだ。 現代のヒトラー・ブッシュのイラク侵略戦争を阻止するために、昼夜をわかたず敢然とたたかいぬいているすべての仲間たち。その一人ひとりが、反戦インターナショナルを創造すべきわが反スターリン主義運動の重責をかみしめ、戦乱の二十一世紀現代世界の<いま・ここ>を根底から変革する熱情を燃え上がらせた。そして、わが先輩同志たちが分派闘争のまっただなかで編みだし・党の作風として貫いてきたところの内部思想=理論闘争の推進をバネとした党組織づくり――この革マル派建設の精髄をイメージ豊かに体感した。すべての仲間たちは、万感の思いを胸にひめてわが反スターリン主義運動を、わが革命を、前へ前へときりひらいていく清冽(せいれつ)な意志をうち固めたのだ。 以下、章見出し こぼれる笑顔 革命的マルクス主義の前に戦慄せしめよ! ―同志西條が開会宣言 反スタ魂を発揮しイラク侵略を阻止せよ! 「四〇年の伝統と教訓を命がけで学びつくそう!」 ―植田議長がアピール 「組織は既在のものではない 日々創りだすのだ!」 ウォーモンガーどもの全地球的暴走を阻止せよ |
最新号紹介 新世紀 The Communist 第204号2003年5月 米英の暴虐を許すな! イラク反戦闘争の指針を提起 〈デフレ経済と国家独占資本主義〉を特集 米英帝国主義はついにイラクへの武力行使にふみきった。バグダッドは火の海と化し、イラク人民は阿鼻叫喚の地獄にたたきこまれている。われわれは全世界のたたかう人民と連帯し、この悪逆無道のイラク軍事侵略を阻止するためにたたかうのでなければならない。 米英権力者が国連安保理においても孤立し、国連新決議をも断念して侵略にうって出た今、われわれはイラク反戦闘争をいかにおしすすめるべきか。この問いに答えるものが、本号の第一特集<イラク反戦・春闘の高揚を>だ。 中央学生組織委員会論文「米英のイラク侵略阻止・日本の参戦を許すな!」は、イラク反戦闘争をインターナショナルにおしすすめていく、その方向性を力強くさししめしている。国際的孤立を深めているブッシュ政権が「イラク占領=民主化」を掲げての軍事攻撃に焦っているのはなぜか、国連を舞台にした米・英と仏・独(露)の激突≠ェ<権力政治の論理>の枠内での駆け引きでしかないゆえんは何か、日本の小泉政権はなぜブッシュの策動につき従うことしかできないのか――これらについての先駆的で透徹した分析をおこなっている。これに立脚して、本論文は、「国連」幻想を突き破りムスリム人民と連帯して反戦闘争を断固たたかおう! と全世界人民に呼びかけている。 読者諸氏は、巻頭の風刺小論「戦争狂ブッシュに『反戦』の拳を!」に抱腹絶倒しながらも、反戦の意志を打ち固めていくことまちがいなし。 日本において反戦闘争を創造していくために、小泉政権が「拉致事件」を利用しながらふりまいている「反北朝鮮」の民族排外主義と対決していくことが必須不可欠だ。「民族排外主義に唱和する代代木官僚」(彦根三郎)は、「反北朝鮮」キャンペーンに屈服し腰砕けとなった日共の犯罪性を赤裸々に暴きだしている。また、過去の日本の歴史的犯罪を居直っている小泉政権に怒りの鉄槌を下しているのが「軍国主義日本の大罪―朝鮮人強制連行」(西口俊)である。 中央労働者組織委員会論文「○三春闘の戦闘的高揚をきりひらけ」は、イラク反戦闘争とともに、労働者階級の底力を発揮して春闘をたたかおう、と呼びかけている。「雇用に特化」と称して賃下げを容認する「連合」労働貴族、「地域経済の活性化」の名においてリストラに屈服する「全労連」の日共系ダラ幹、これら既成労組ナショナルセンター指導部の堕落と腐敗をいかにのりこえていくべきか。本論文は、超長時間労働と首切りの嵐にさらされているすべての労働者たちにむけて発せられた怒りの檄である。<資料>も合わせて活用されたい。 本号は、第二特集として<デフレ経済と国家独占資本主義の破綻>を掲載した。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」から一挙に「ニッポネンシス」の奈落に転げ落ちた日本資本主義経済、その実相と根拠があますところなく照射されている。「ニッポネンシス(日本病)の恐怖――破綻した国家独占資本主義の今日的形態」(松代秀樹)は、世界的なデフレ現象に着目し、日本を典型とした今日の国家独占資本主義の末路を――方法論的考察を基礎にして――えぐりだそうとしている意欲作だ。そこでは、「世界の工場」=中国の、そして「一超帝国」=アメリカの労働者(階級)・人民がおかれた悲惨な現実もが、活写されている。 不況と物価下落の蟻地獄に陥った日本経済、その国際的・国内的諸要因と金融危機の根底にあるものに迫っている「デフレ・スパイラルに喘ぐ日本帝国主義」(吉本龍司)、金融システムの機能不全の構造と根拠をえぐりだし小泉政権の不良債権処理策の観念性を暴きだしている「竹中式『金融再生プラン』の悪辣な企み」(川谷建)――この二論文をつうじて、読者諸氏は、政府・独占資本が一切の犠牲を労働者・人民に転嫁して危機ののりきりを図ろうとしている様をつかみとられるであろう。 「ハマスの『パレスチナ革命』戦略」(黒伏洋道)は、日本の商業マスコミでは伝えられていない、イスラム急進主義組織HAMASの闘いとその戦略・戦術に迫った労作である。筆者は、ハマスの戦士たちのみずからの命を張った闘い、その熱い息吹に共感しつつ、彼らの「全パレスチナ解放」の連続的二段階戦略や統一戦線戦術を見事にとらえかえしている。日本の地で反戦闘争をたたかうわれわれが、アラブ・中洋のムスリム人民となぜ、そして、いかにして連帯するのかを問うていくために欠かせない論考だ。 本号では、エッセイスト米原万里が挑んだ本格小説の風格をもつノンフィクション『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の書評「青い夢 赤い嘘 白い祈り」(斜里勝)も掲載した。米原の目を通して描かれた東欧「社会主義」崩壊の真実が、文学的作法を再構成しながら生き生きと紹介されている。 戦雲・戦乱の危機の時代の羅針盤として本号を活用されんことを! |
謀略の臭い 「悪魔の兵器」使用を企んでいるのは? 「フセイン・イラク大統領がイラク軍に生物・化学(BC)兵器の使用許可を与えている」という「情報」なるものを、ラムズフェルド米国防長官率いるペンタゴン(国防総省)はくりかえし流している。――米共和党の宣伝紙≠ニヤユされている「ウォール・ストリート・ジャーナル」(電子版)三月二十日付など。 ブリクスUNMOVIC委員長は「イラクは化学兵器を製造・運搬するノウハウはもっているが、国際世論の反発を招くことから、使わないだろう」と推測している。 元国連兵器査察官スコット・リッターは、「イラクの大量破壊兵器は九〇〜九五%が査察官の検証可能なかたちで廃棄された」(『世界』四月号)という。 ペンタゴンの情報操作にゆさぶられたフランスのドビルパン外相や駐米フランス大使が、相ついで「イラクによる生物・化学兵器の使用の可能性」について言及した。ヤンキー・ジャーナリズムは「フランス軍の参戦を示唆した発言」として報じている。 この種の報道に困惑したフランス政府筋は、「ジュネーブ協定で禁止された生物・化学兵器使用は重要な戦争犯罪であり、イラクが戦闘で使えば、フランス政府も座視しないことは従来の方針」だ。しかし「開戦が近づいたので、突然、参戦の検討を始めたわけではない」などというように、迫力のない弁明もどきの見解を表明している。 かの国連新決議(武力行使容認)を「フランスにつぶされた!」というように米・英権力者はみなしている。 ブッシュやラムズフェルドとしては、シラクとドビルパンに煮え湯≠飲まされた――怒髪天をついているにちがいない。だからこの「古い欧州の代表」に一矢も二矢も報いてやりたい、というように、おごり昂ぶった権力者のハラは固まっていると思われる。 くりかえされる「追いつめられたフセインは生物・化学兵器を使用するだろう」というペンタゴンによる情報操作は、逆に米・英権力者の政治的思惑をうらづけている。CIAとペンタゴンが「フセインがやった」と称して「生物・化学兵器」をなんらかのかたちで現実的に使用する可能性はきわめて高いのではないか?「フセインの悪さとフランスのバカさ加減」を一挙に同時に暴露するのだ、と。 「それみたことか。フセインは大量破壊兵器をかくし持っていたではないか。ついに使用したではないか」!? 「シラクよドビルパンよ。これで査察の無力さが実証されたではないか。古い欧州≠熬シちに参戦せよ。フセイン打倒の戦列に早く参加せよ」!? 生物・化学兵器のCIAによる謀略的使用の可能性について、革命的マルクス主義者は、全世界の人民に警鐘を乱打しなければならない。 〔ちょうどこの時(三月二十一日)、パリ・リヨンの地下鉄駅でガラスビンにつめられた猛毒リシンが発見された、と報じられた。パリの人びとはこの事件の裏側にCIAの影を感じとっているのか……。〕 |
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