第1761号(2003年3月24日)の内容
<1面>
米英のイラク侵略阻止!
プロレタリア国際主義の旗高く3・21国際反戦労働者連帯行動に起て
<2面>
ワシントン―東京で反戦の火柱 3・15
全欧州で反戦ストに労働者が決起
<3面>
都心にNO WARの声轟く(3・8日比谷)
大阪市街を反戦デモ(3・1)
自衛隊・警察合同治安訓練阻止闘争 2・10福井/2・12大阪
ウクライナの2・15反戦デモ
<4〜5面>
ブルジョア的精神汚染の祭典―中共16全大会
金属大手労組指導部の裏切り弾劾
<6面>
NTT通信労組指導部の方針批判
全道庁スト支援に決起(1・29札幌)
Topics 金属労協の集中回答
<7面>
日本経団連の経労委報告批判(その2)
「全教」全国教研集会で奮闘
<8面>
万華鏡2003――情勢の断層を読む
子羊たちの反逆
「非合理的拒否権行使」
へっぴり腰の外交
査察から出たサビ
エシュロン効果
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
米英のイラク侵略阻止!
プロレタリア国際主義の旗高く 3・21国際反戦労働者連帯行動に起て すべての労働者・学生諸君! 米・英の帝国主義権力者は、ついに国連新決議の採択を断念し、イラクにたいする新決議なき武力行使にふみきることを宣言した。全世界の労働者・人民の反戦闘争の巨大な高揚に恐怖して大西洋のアゾレス島に寄り集まったブッシュ、ブレアとアスナールは、フランスとドイツの抵抗がなおも頑強であり、新決議が国連安保理の過半数の支持を得る見通しがまったく立たないことを確認して、ついになりふりかまわず最後の手段に訴える意志をむきだしにした。ブッシュは十七日(現地時間)の演説において、四十八時間後にはイラクへの軍事攻撃を開始することをぶちあげた。この武力行使はあくまでも国連決議一四四一にのっとったものであり、残された唯一の解決策は、サダム・フセインがみずから進んで亡命することだ、などとうそぶきながら。
すべての諸君。この米英帝国主義の対イラク開戦にたいして、われわれは持てる一切の力を発揮してたたかうのでなければならない。ブッシュ政権のイラク攻撃を阻止し、この稀代の戦争狂政権を吹き飛ばしてしまうために奮闘しようではないか! ブッシュとブレアの足下では、労働者階級による「反戦」の力強い闘いがつくりだされ、それはいま全世界に波及し拡大している。米・英のたたかう労働者たちは、来る三月二十一日を国際的な「反戦労働者連帯デー(a day of workplace solidarity against war)」として様ざまな行動にたちあがることを、全世界労働者に呼びかけた。これに呼応して日本においては、有事法制に反対してきた「陸・海・空・港湾二〇労組」をはじめとして、「連合」内からも「全労連」内からも多くの諸労組が行動を起こそうとしている。
すべての諸君。いまこそ日本労働者階級の底力を発揮すべきときだ! 血迷ったブッシュ政権のイラク人民皆殺し戦争を阻止し、日本の参戦を阻止するために、すべてのたたかう労働者・学生・市民は、3・21国際連帯行動にたちあがれ! 十二時に日比谷野外音楽堂へ総結集せよ!(三月十八日) 以下、見出し 断末魔のブッシュ政権のイラク侵略を阻止せよ! 国際労働者階級の「反戦」のうねり 3・21日比谷に総結集せよ! |
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3・15ワシントン―東京で反戦の火柱
三月十五日、アメリカ帝国主義のブッシュ政権がいよいよ週明けにも国連新決議なしでの対イラク武力行使に踏み切る決意を宣言しようとしているこの決定的局面において、全学連のたたかう学生と反戦青年委員会の戦闘的・革命的労働者は、満を持して革命的反戦闘争の火柱を赤あかと噴き上げた。
見よ! 海を越えてアメリカ本土における闘いの創造に着手しているわが全学連アメリカ派遣団は、ついに「一超」帝国の最高権力者の象徴=ホワイトハウスの眼前で真紅の全学連旗を翻した! 日本の地においても、戦闘的・革命的労働者と学生八〇〇の白ヘル部隊は、この日世界各国で起ちあがった巨万の労働者・学生とかたく連帯しながら、首都中枢を席巻する大デモンストレーションを断固として打ち抜いたのだ。 以下、見出し ホワイトハウス前に真紅の全学連旗が翻る 労学800名が米大使館―首相官邸に怒濤の進撃 「ブッシュのプードル=小泉政権を打倒せよ!」――総決起集会
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ブルジョア的精神汚染の祭典―中共16全大会 (見出し) イラク人民を見殺しにするヘナチョコ外交 江沢民ひもつき〈胡―温―曽〉への「世代交代」 労働者階級・農民と私営企業家の「代表」? ケ小平猿マネのGDP「翻両番」四倍増への突進 到達目標=「小康社会の全面的建設」 八方美人%I対外政策 「世界の工場」中国の暗部 変質を深める北京官僚を打倒せよ! もはや、いかなる意味においても、江沢民―胡錦濤の率いる北京官僚は、全世界プロレタリアート・人民の敵対者でなくてなんであろう。そもそも、ムスリム戦士の9・11反米ジハード自爆攻撃に驚がくし、彼らもまた「テロリズム反対」を声高に叫びたて、アメリカのアフガン侵略を容認したのだ。帝国主義の暴圧に抗してたたかうイスラム人民への共感が彼らには百パーセントありはしない。ただただ中国の国家的利害の観点から、「一超」軍国主義帝国のイラク侵略に「反対」をヘッピリ腰で唱えているにすぎない。 思い起こすに、六〇年代のように「反米」民族解放闘争を呼びかけることも、七〇年代のように「覇権主義反対」の国際統一戦線の結成を第三世界に呼びかけるほどの気骨も、現在の北京官僚にはまったくない。あるいはまた、「山上から闘虎を眺める」と称して米ソ対立の狭間で漁夫の利を収める、というケ小平式のスターリン主義的ナショナリズムにもとづくマキャベリズム・プラグマチズムの臭いさえもない。現在の北京官僚は、それほどまでにブルジョア的精神汚染に侵されきっているといわなければならない。最後の「社会主義大国・中国」も、市場経済万能主義の前に頭を垂れひれ伏しているではないか。 「改革・開放の促進」の名のもとに資本主義化政策をどしどし推進しておきながら、党員にたいしては毛沢東の「清廉政治」に学べ、「雷鋒の刻苦奮闘精神に学べ」などと、胡錦濤は叫ぶ。彼はまた、今や零落した「労働英雄」たちを慰問して回るなど、労働者階級の「代表」づらをしているのだ。これは、反乱し決起しつつある中国労働者人民をモンピーするための策略以外のなにものでもない。 いま、中国労働者人民は、スターリニスト官僚と、「赤い資本家」や本物の資本家たちの、搾取と収奪という二重の鉄鎖に縛りつけられているのだ。中国労働者階級は、「社会主義国家」のもとで働き口がない、食えない≠ニいう苦悩を胸に起ちあがりつつある。現に、東北部をはじめとして全国津々浦々で、いわゆる「労働争議」がひん発し史上最高に達している。これらは、「総工会」(労働組合)が御用組合化している中で、自然発生的に起き、組織的連携はほとんどないと思われる。 われわれは、この中国労働者階級の悲劇を眼のあたりにするとき、わが反スターリニズム革命的左翼の世界史的使命をわが胸に呼びおこさずにはいられない。今こそ、中国人民との真の連帯を! 反スターリン主義運動の中国大陸への土着化を! スターリニスト官僚専制体制をうち倒せ! |
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一斉「賃金」回答 金属大手労組指導部の妥結=裏切りを弾劾せよ 三月十三日、金属労協に加盟する電機・自動車・鉄鋼・造船重機の大手労組の指導部は、一斉に出された「賃金」回答をただちに受け入れて妥結した。彼らは、資本家のリストラ・解雇攻撃に協力してきたばかりか、今春闘においては初めから賃金引き上げ要求を放棄し、土俵を「定昇制度」の存続をめぐる攻防に設定してきた。そして予定通りの裏切り妥結を平然とやってのけた。彼らは直接的に賃金切り下げの受け入れを労働者に強いるのみならず、資本家・経営者のめざす「成果主義」賃金制度の全面的導入=年功序列型賃金支払形態を最後的に葬ることへの同意を与えたのだ。そうすることによって、従来とも比較できない劣悪な低賃金のもとで、労働者個々人をいっそう苛酷な労働に駆り立てることを、資本家とともに組合員たちに強要しているのだ。われわれは全労働者とともにその先頭に立って、このJC労働貴族の裏切りを弾劾し、〇三春闘を戦闘的に高揚させるために最後までたたかいぬかなければならない。 以下、見出し イカサマの「定昇維持」回答 〇三春闘を最後まで戦闘的に闘いぬこう |
顧みて他を言う 「非合理的拒否権行使」のチャンピオン? 「最後通牒的決議案反対」と息巻くフランス大統領シラクにたいして、「ブッシュのプードル」たるブレアはこう言った。――「非合理的な拒否権行使だ」と。 このようなシラク批判をくりかえすブレアに、英仏の国際法の碩学(せきがく)十六人が連名で「公開書簡」を送りつけた(ブレアの母校オックスフォード大学の教授も名を連ねている)。その内容は、イギリスは安保理で過去三十二回も拒否権を行使しているではないか。そのイギリスが、フランスによる拒否権行使を「非合理的」と決めつけるのはいかがなものか。いやいや、もし国連決議なしでイラク軍事攻撃にふみきるならば、それはまぎれもなく国連憲章違反でアル、と。法文解釈の次元でいえば、これはまったくの正論。 拒否権行使といえば、身勝手傲慢のヤンキー帝国の方がイギリスよりももっと多い。その回数は七十六回。 「一九六〇年代以降、米国は国連安保理での多種多様な争点に関する決議において、最も頻繁に拒否権を発動してきた。拒否権発動件数が二番目に多いのは英国であり、そこからはるかに少ない回数で三番目はフランスである。」(N・チョムスキー『新世代は一線を画す』「日本語版への序文グローバル・テロリストとは誰のことか?」こぶし書房刊) 昨十二月にも、ある決議案がアメリカによってつぶされた。パレスチナに侵攻したイスラエル軍による国連食糧倉庫の爆撃と国連職員の殺害、パレスチナ人むけに設けられた人道援助施設への明らかに意図的なこの攻撃にたいして、国連安保理は非難決議を採択しようとした。ところが、アメリカが十五理事国中、唯一これに反対し非難決議は葬り去られた。 このような例は数えあげればきりがない。パレスチナ現地に国連監視団を派遣するという決議案が、国連安保理においてほぼ毎年採決に付される。この決議案をつねに拒否権を行使してつぶしてきたのがアメリカ。パレスチナ問題をめぐって、イスラエルに不利な決議案をことごとく葬ってきたのがアメリカなのである。 理に合わない≠ニいうのであれば、アメリカの拒否権行使の方がよっぽど理に合わない。ブレアの屁理屈はもうたくさんだ! とイギリスの勤労大衆は怒っている。 ブレアのブッシュ化? 三月十二日のイギリス「ガーディアン」紙によれば、最近の閣議でブレアが次のような「失言」をした。「われわれはサダム・フセインがこれ以上武装解除をつづけることを許さない」??? ブレアもついにブッシュ化したのかしらん?(本紙第一七五〇号六面「大統領の英語教室」参照)。 でも、事はそんなに単純ではなさそう。なぜなら、最近のブレアは、「イラクに大量破壊兵器はありません」とおしだして国際世論を味方につけるサダムの手練手管に翻弄されっぱなしなのだから。もう武装解除しないでくれ≠チていうのは、サダム・ノイローゼを昂じさせたブレアの悲鳴じゃないかしらん? 希代の政治技術家フセインによって、今やブッシュとブレアの方が窮地に立たされている。ノイローゼ化したブレアはもうダウン寸前ってわけ。 |
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自衛隊・警察合同治安訓練阻止闘争 2・10福井/2・12大阪 |
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大阪府警本部に関西共闘がシュプレヒコール (2月12日) |
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福井県警本部前で抗議文を読みあげる学生たち (2月10日) |
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