第1760号(2003年3月17日)の内容

<1面>
全世界に革命的反戦の炎を!
さし迫る米英のイラク侵略阻止!
国際連帯の旗高く3・15労学統一行動(首都)に起て!


<4〜5面>
職場から反戦闘争の奔流を!
 2・9労働者集会第1基調報告

リストラ・賃下げ甘受のすすめ 日本経団連の経労委報告批判(1)
「連合」中央集会に反戦の炎(3・1)

<2面>
No War on Iraq! 高まる国際連帯のうねり
全学連アメリカ派遣団の闘い

世界各地で学生が反戦スト(3・5)

<3面>
日米雪中演習阻止闘争(2・17上富良野)
全学連第116回中央委に結集せよ

<6面>
資本家と一体で「構造改革」を叫ぶ電機労働貴族
全道庁1・29ストライキ
Topics 正念場を迎えた03春闘

<8面>
若きマルクスの学問的探究に思う
『21世紀の教育と日本的経営』の一論文に学ぶ

<7面>
万華鏡2003――情勢の断層を読む
今様 裸の王様
投げやり人事
ダメダの反セン逃走
「反戦」で本当に大切なのは
鉄面皮な「謝罪」

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号

 

















































    

全世界に革命的反戦の炎を!
さし迫る米英のイラク侵略阻止!
国際連帯の旗高く3・15労学統一行動(首都)に起て!


 ジョージ・W・ブッシュは、三月七日、ついに対イラク開戦にむけた決意を傲然と宣言した。「たとえ新決議案が否決されたとしても、アメリカは行動するであろう」と。三月十七日の期限つきでこの新決議案を採択にもちこむ工作をも強化しながら、である。
 いま、全世界の労働者・人民の「NO WAR ON IRAQ!」を合い言葉にした国際反戦統一行動が、一挙に高揚している。これに焦燥感を募らせながら、戦争狂ブッシュは、全世界の労働者・人民の声を傲然と踏みにじり、イラク軍事侵略開始にむけて「外交努力の最終段階」を宣言したのだ。このブッシュがしかけてきた全世界の労働者・人民にたいする野蛮きわまりない挑戦を渾身の力でうち砕け! 世界から反戦の紅蓮の炎を燃やせ!
全学連派遣団がアメリカ各地で奮闘
「全学連」旗を掲げて反戦集会を共に実現
(3月5日、カリフォルニア大 バークレー校)

 見よ! イラク侵略戦争に突進するヤンキー帝国の地に、いま、日本全学連の真紅の旗がへんぽんと翻っている。追いつめられたヤンキー権力者が「前方への遁走」よろしく進軍ラッパをけたたましく吹き鳴らし<愛国主義>の濁流がアメリカ全土を覆いつくそうとしているなかで、若き全学連の闘士たちは、アメリカの労働者・学生と腕を組んで、いまこのときも今日版のヒトラー=ブッシュに闘いを果敢に挑んでいる!〔二面参照〕
 ヤンキー権力者よ! 心底怯えるがいい! わが反スターリン主義運動はアメリカの大地に深く根を下ろし、いまアメリカの労働者階級と次世代を担う学生たちの魂を大きく揺さぶっている。「The Beginning of the End」(「ヤンキーダム終焉の端初」)がアメリカの労働者・学生たちの手に渡り、彼らの心をつかんでいることは、闘いの前進の一断面をしめすものにほかならない。
日比谷公園を埋めつくす四万の労・学・市民
高揚をかちとった三月八日の「ワールド・ピース・ナウ」集会

 すべての労働者・学生諸君! 今こそ、闘いのときだ!「国際社会と連携して話し合いによる解決」をオタメゴカシにのたまう「連合」指導部や、「国連の枠組みのなかでの平和的解決」を仏、独、露、中などの各国権力者どもに懇願するものへと反対運動を歪曲している日共指導部を弾劾しよう。いまこそ職場・学園から<アメリカのイラク軍事侵略阻止! 日本の参戦阻止!>の闘いに不退転の決意で総決起せよ! 三月十五日には、アメリカ現地で労働者・人民とともにたたかい連帯の絆(きずな)を打ち固めている全学連派遣団と呼応して、日本の地においても労学統一行動の大爆発をかちとろう! 国際反戦統一行動の最先頭でたたかおうではないか! <反戦インターナショナル>の創造をめざして、いざ闘いに起て!
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No War on Iraq! 高まる国際連帯のうねり
戦争狂(ブッシュ)≠フ足もとを揺るがす
全学連派遣団、全米各地で奮闘

CANの全国会議でスタンディング・オベーション 2・22―23シカゴ

 「アメリカ帝国主義のイラク侵略戦争を阻止する闘いを、戦争狂ブッシュの足元から断固として創りだすぞ!」――飯田委員長を先頭とするわが全学連アメリカ現地闘争団は二月二十日、決意も固く成田空港を飛びたった。
 最初の目的地はイリノイ州のシカゴ。到着した現地闘争団は、二月二十一日に現地の学生デモにただちに合流。この場において、飯田全学連委員長が発言にたつ。「日本の政府は、米軍を支援するために自衛隊をアラビア海に派遣した。この策動をとめることが私たち日本の学生の責務だと思っている。太平洋を越える連帯の力で、イラクへの侵略戦争を阻止しよう!」と満身の力を込めて呼びかけた。これを号砲にして、アメリカ現地闘争団の闘いは始まったのだ。
全学連の報告に聞きいる全米から結集したCANの活動家たち
全学連旗を広げて日本での闘いを説明
(以上二月二十日、シカゴ)


「アメリカのイラクへの帝国主義的侵略反対!」の横断幕を掲げデモ
(三月五日、バークレー)

以下、見出し
バークレーの学友と共にデモンストレーション 3・5

深めよ! 全米学生・労働者との団結を
全学連アメリカ派遣団のアピール


 
日本の地でたたかうすべての労働者・学生諸君!
 わがアメリカ現地闘争団は今、ニューヨーク・マンハッタンで、ブッシュ政権のイラクへの侵略戦争を阻止するためにアメリカの労働者・学生たちと交流し闘いを組織化している。
 三月七日、米・英・スペインの三ヵ国は、十七日を期限とする対イラク決議修正案を国連安保理に提出した。彼らは、仏・独・露が三月五日にこの対イラク決議に反対する態度を表明したことに激怒し、新たな国連決議が採択されなくともイラクにたいする戦争に踏みきる意志をむきだしにしたのだ。
 マンハッタンでは高層ビル群の上空を警察ヘリが旋回し、国連本部ビル前では警察が柵を張りめぐらし反対運動を封じこめている。戦争前夜のアメリカの都市は厳戒体制が敷かれ、張りつめた空気に覆われている。
 さる三月五日には全米、全世界で「イラクにたいする戦争を止めろ!」の声が巻き起こった。アメリカ各地で学生ストが決行され、オーストラリアでも三万人の学生がストライキに起ちあがった。わが現地闘争団はこの日、ベトナム反戦運動発祥の地として有名なカリフォルニア大学バークレー校で、「Berkeley Stop the War」の呼びかけでおこなわれたラリーに参加し、様々な顔や髪の色の学生たち(ムスリムの若者たちも数多く結集した)とともにたたかった。
 アメリカでは、来る三月十五日にANSWERの呼びかけのもとにワシントンDCやサンフランシスコを中心に全米各地で大規模な反戦集会が開かれようとしている。Xデーには街頭に出て行動しようといった呼びかけが数多くの反戦団体から発せられてもいる。
 こうした状況下において、わが現地闘争団は、ブッシュ政権のイラク侵略戦争への突進を阻止するアメリカ国内の闘いと呼応し、その革命的高揚を導く決意に燃えて、連日デモやラリーにとりくんでいる。
 これらのデモやラリーをつうじて出会ったアメリカの労働者・学生たちは、われわれがイラク侵略戦争を阻止するために日本からアメリカに来たことを伝えると、「Oh! Great!」と声をあげ、満面の笑みで握手を求めてきた。そして彼らはこう尋ねてきた。「日本やドイツのようにイラクを民主化するのは必要ではないかという意見にたいして、君たちならどう答えるのか」「国連のもとで話し合いによって解決すべきだという意見についてどう考えるか」と。
 われわれは、答えた。「第二次世界大戦後のアメリカによる日本の民主化とは、日本の労働者・人民にとっては何を意味したのか」――史上初の核爆弾による広島・長崎人民のジェノサイド、沖縄の占領支配と核基地化、「反共の砦」としての再軍備、安保同盟にもとづくアメリカのベトナム侵略戦争への協力・加担の強制、これらこそが「日本民主化」の内実ではないか、と。そしてまた、われわれは答えた。「日本の共産党が陥っている国連幻想の誤りをわれわれは批判し克服してきた」と。
 このような真剣な論議をくりひろげつつ、われわれは、彼らアメリカの労働者・学生をオルグし連帯のきずなを強めている。
 日本の地でたたかうすべての労働者・学生諸君! 米英帝国主義のイラク侵略と日本の参戦を阻止するために、今こそ反戦闘争のインターナショナルな高揚を切り拓くために奮闘しようではないか!
   (三月七日)
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職場から反戦闘争の奔流を!
米英のイラク軍事侵略阻止! 日本の参戦反対!
既成指導部の抑圧と歪曲を突き破りたたかおう


 すべての労働者のみなさん!
 イラクをめぐる戦争の危機はますます高まっています。本〇三春闘のただなかにおいて、既成指導部の闘争抑圧と歪曲に抗し、「米英のイラク軍事侵略阻止! 日本の参戦反対!」を掲げて、職場から反戦闘争の奔流を断固としてつくりだしていこうではありませんか。

A民族排外主義の嵐に抗して<イラク反戦>の闘いをまき起こそう

ブッシュ政権のイラク侵略を許すな

 戦争狂ブッシュは一月二十八日に「一般教書演説」で次のように言い放ちました。――「フセインは国連と国際世論を徹底的に侮辱し、だまし続けている」と。そしてそれに続いて、国連の対イラク「大量破壊兵器」査察において「証拠がないことがおかしい」と強弁しつつ、最新鋭の盗聴・盗撮技術を駆使してCIAに作らせた「隠蔽工作の新証拠」なるものを国連安保理の席でパウエルに開陳させました。
 こうして国連査察をめぐって駆け引きをおこなっているあいだにも、ブッシュ政権は、なぐり込み部隊=海兵隊七〇〇〇人を含む二〇万人にものぼる兵力を湾岸地域に集結させ、「Aデー」(エアストライク・デイ)に向けてカウントダウンを始めています。この「Aデー」から四十八時間で投入される巡航ミサイルや衛星誘導爆弾などの精密誘導兵器は三千発にのぼり、その数はあの一九九一年の湾岸戦争時の十倍にも相当するといわれています。また、戦術核兵器や高出力マイクロ波を使った新兵器をも実戦で使おうとしているのです。
 いや、もうすでにアメリカ・イギリス両国家は前哨戦を始めています。米軍は、イラク北部のレーダーや通信施設を連日爆撃し、イラクの眼と耳≠つぶしてまわっています。「神の賜物として、イラクの人々に食料と薬品と物資と自由をもたらす」などという傲慢きわまりない言辞を弄しつつ、戦争中毒のブッシュは、イラクにたいして全面侵略戦争にうってでようとしているのです!
 湾岸戦争から十二年。現地イラクの惨状をつぶさに見て回った一人の写真家は次のようにいっています。――「大統領。攻撃の命令を下す前に是非ともこの写真を見てほしい。劣化ウラン弾による白血病に苦しむ幼児の姿を。……頭部の欠損した無脳症児の閉じられぬ瞳を」、と。
 このような叫びさえもが、イラク人民めがけてピンポイント≠ナ撃ち込まれる精密誘導弾の爆裂音によって、いままさにかき消されようとしているのです。このようなアメリカ帝国主義の蛮行を、われわれは断じて許してはなりません!

以下、見出し
全世界の労働者人民と連帯して国際反戦闘争の炎を

民族排外主義を煽り参戦に突進する小泉政権を許すな

既成指導部の抑圧と歪曲に抗して反戦・反安保の闘いを構築しよう

職場から創意工夫に満ちた闘いを

B「教育基本法改悪反対、憲法改悪阻止」の闘いの大きなうねりを

全労働者の力で教育基本法改悪を阻止しよう

「戦争のできる国」にふさわしい「教育基本法」づくりの策動を粉砕しよう

ネオ・ファシズム的教育再編攻撃に反撃せよ

ネオ・ファシズム的反動化阻止・憲法改悪阻止の戦列を
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嘘でもデモで人集め
ダメダの反セン逃走

 お姉さん/はーい、子供電話相談室の時間でーす。では今日最初のお友達、お名前は?
 マコト/コニシマコトで〜す。
 お姉さん/マコトちゃん、質問は何ですか?
 マコト/あのー、中核派の「三・一四集会」っていうのは「反戦」集会だって聞いたんですけど、どうしてですか。
 お姉さん/マコトちゃん、それって、「本多追悼、カクマルせんめつ」とかじゃなくて、なんで「イラク反戦」なの、っていうことよね。どうしてでしょうね。今日は質問にピッタリのダメダおじいさん、アラ失礼、ダメダおじさんがきていますから答えてもらいましょうね。
 ダメダ/マコトちゃん、中核派のことよく知ってるね、エライ・エライ。
 マコト/うん、中核派のなかにオトモダチがいっぱいいていろんなことを教えてくれるんだモン。
 ダメダ/(ウッ)そ、それでね、エー(アレ、質問は何だったかな、あ、そうゝゝイラク・イラク)今、イラクで戦争が始まりそうでしょ、それでみんな戦争反対だよね。だから中核派でもデモに参加しよーって呼びかければいっぱい人がくっついてくるんじゃないかなぁーなんて期待してるの。ヘルメットなんて被らないし誰れでもデモに入れるんですよ。とりわけ若い人大歓迎。とにかく若者に気に入ってもらおうとハート型のプラカードつくったりね、手づくりデモだって内部では好評なのよ。マコトちゃんもお友達さそってデモにこない?
 マコト/ふーん、でもボクのオトモダチのシライくんとかツノダくんとかが誰かになぐられて大ケガしちゃったのでお見舞いにいかなくっちゃいけないんです。おじさん、何か心当りないですか?
 ダメダ/(ウッ、このクソガキ!)そ、それはねシ、シミ……い、いやナーンニモ知りません、知りません、ゼッタイしゃべりません。
 お姉さん/マコトちゃん、ダメダおじさんが困ってるのでお姉さんがかわってお答えしましょうね。中核派って今すごく大変なの。おウチの中がマトまらなくてバラゝゝ。「細胞性の貫徹」って上の人はいうけど、「細胞」は分裂するけどその後、育たないのよね。分裂しっ放しってわけ。だってシミズおじさんは自分のいうことを聞かない人を追放しちゃうでしょ、口で説得できないのね。
 で、追い出された人たちは「中核派は非民主的だ」っていうので腹イセにいろんな事を暴露するぞって騒ぐわけ。なんでもCIAとか公安調査庁とかのスパイだっていう、ミヤザキガクっていう人と悪い付き合いがあることを、ヨーク知ってるぞとかね。で、シミズおじさんは、とうとうキレちゃって、おいたしちゃったのね。でもそれを公表するとおウチの中からも外からも嫌われるの、前から嫌われてたんだけど、ハート型のプラカードと手づくりゼッケンで「NO WAR」ってやれば中核派だなんて知らずに若い人が近寄ってくるでしょ、だからおいたしたことは、黙って隠しておこうってわけなのよ、わかった?
 マコト/あ、そうなんだ。ボク中核派のこと、その筋の人たちからいろいろ情報もらって何でも知っていると思っていたけど、嘘でも平気で言う人たちなんですね。
 ダメダ/マ、マコトちゃん、そんなこといわないで……。キミもイラク戦争には反対でしょ、ね、ね、デモにぜひきてね。数が勝負だからね。
 お姉さん/ダメダさん、聴取率下がりますからもうおひきとり下さい。
 マコト/イラクも大変だけど、中核派の方も大変なんだ。開戦の前にカイタイだね。
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日米雪中演習阻止闘争に決起(2・17上富良野)
全学連道共闘が日米共同雪中演習に起つ
(2月17日、上富良野演習場ゲート前)
 
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