第1747号(2002年12月9日)の内容

<1面>
12・14革共同政治集会に結集せよ
米英帝国主義のイラク侵攻を絶対に許すな

<4面>
茶番とペテンのブクロ派「イラク反戦闘争」論

<5面>
ブクロ派11・10集会の惨状
住基ネット運用をめぐる日本支配階級内部の抗争

<2面>
「日米共同演習阻止!」
日出生台現地闘争に起つ
―11・9〜11、全学連・九共闘―

神戸大で有事研究反対の闘いが前進


<3面>
全米で学生が反戦デモ(11・20)

<6面>
Topics 賃下げ容認の「連合」03春闘方針
自治労全道庁定期大会 イラク軍事攻撃反対を決議
10・20中央闘争に決起して

<7面>
現状分析と情勢分析について
堀場論文について
アララ大変! 正体を自己暴露
無念にも虐殺された同志を胸に

<8面>
自己を凝視し形成するために
◆うた ああ、エシュロン

<3面>
万華鏡2002――情勢の断層を読む
「善は世界を救う」?
新たな墓碑銘は?
冬の花火

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

  「解放」最新号

 































































  

12・14革共同政治集会に結集せよ
米英帝国主義のイラク侵攻を絶対に許すな

 「フセイン大統領が大量破壊兵器の存在を再び否定すれば、彼自身が終末を迎えるだろう」――「対イラク武力行使」の国際的なお墨付きを手に入れたブッシュ政権は、いよいよ傲りたかぶりながら、サダム・フセイン政権を軍事的に叩き潰すために突進している。この文字どおりの戦争狂≠ヘ、「大量破壊兵器」の「廃棄=武装解除」を大義名分として、飢えと病に苦しむイラク人民を核攻撃による阿鼻叫喚の地獄に叩きこもうとしているのだ。
 シラクのフランスをはじめとする欧州諸国権力者は、NATO首脳会議において、加盟国が「効果的な行動を取る」と約束してブッシュへの支持を表明した。――ドイツのシュレーダーが「自国の軍隊をイラクへは送らない」と弱よわしい抵抗をこころみ、ブッシュとの個別会談を拒否した。だが、彼もイラク攻撃のさいの米英軍の領空通過は容認した。
 ロシアや中国の権力者は、「国益」を優先的に追い求めてアメリカ権力者に屈服し追従している。プーチンのロシアにいたっては、アメリカの「対テロ戦」への協力を宣誓し、ポスト・フセインをにらんでイラクの反体制派代表者との接触を開始している始末なのだ。十二月一日からプーチンは中国とインドを訪問し、胡錦濤指導部とのあいだで、現にイラク攻撃が開始された場合の対応について一致し、結束を確認しようとしている。
 ブッシュ政権に恫喝されタガをはめられた国連査察団は、「即時・無妨害・無条件・無制限の立ち入り」をふりかざしてバグダッドに入った。彼らは、フセインの「大統領宮殿」だけではなく、大学の研究室や民間の医薬品工場や病院などに土足で踏みこんでいる。
 この機に乗じて、イスラエルのシャロン政権は、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区を武装制圧した。シオニストどもは、「テロ掃討戦」と称して、ミサイルを民家にブチこみパレスチナ人民をタンクで轢殺している。ガザで、ジェニンで、ナブルスで、血にうえた無差別のジェノサイドをほしいままにしている。ブッシュ政権はこの国家テロを完全に支えている。これに反逆するかのように、十一月二十八日に、ケニア・モンバサでイスラエル人を標的としたホテルへの自爆テロや航空機へのミサイル攻撃が発生した。
 すべての労働者・学生諸君! アングロ・アメリカン同盟の悪逆無道のイラク攻撃を断じて許してはならない。いま、中洋イスラム圏において、欧州そしてアメリカでも――大学生や高校生たちが徴兵制登録を拒否――「イラク攻撃反対」の声が地鳴りのようにこだましている。アメリカ帝国主義のダブルスタンダード政策とユニラテラリズムのゴリ押しを峻拒し、不屈の闘志を燃やした人民が陸続として決起している。
 諸君! ヤンキー帝国主義の蛮行を不問に付して、ただ「国連の枠組みでの平和的解決」をか細く求めるにすぎない既成平和運動をのりこえ、不退転の決意をもって反戦闘争に起ちあがれ。
 12・14革共同政治集会に結集せよ!

以下、章見出し
アメリカの軍事行動の水先案内人=「国連査察団」

狂気の侵略戦争へ暴走する洋鬼ヒトラー


イラク攻撃への支援・参戦を誓約した小泉政権


国連査察を尻押しする日共を許さず闘おう!
Top

   

茶番とペテンの「イラク反戦闘争」論
断末魔の残存ブクロ派を解体しつくせ

 今日、組織の絶体絶命的な危機に怯える残存ブクロ官僚どもは、「米帝(国際帝)のイラク侵略戦争の切迫、現実化は世界史的事態」などと呼号しながら、「イラク反戦闘争」なるものを当面の運動上の方針としておしだしはじめている。これ自体が、「米日帝の中国・朝鮮侵略戦争を内乱へ」などという迷妄そのもののシンボルを掲げた「総路線」なるものの無残な破産をおし隠すための、小手先細工でしかない。かのムスリム戦士の9・11ジハード自爆事件以降、その評価≠めぐって今日にいたるもなお止揚≠ウれることなく続いているブクロ=中核派残党内部の思想的大動揺と、わが同盟の闘いによって最後的崩壊寸前にまで追いこまれた残党組織そのものの危機をおし隠し、わずかばかりの残存下部活動家をつなぎとめるために、ブクロ官僚どもが必死でひねりだした窮余の一策なのである。
 この「イラク反戦闘争」なるものの内実を一瞥するならば、わが同盟のブクロ派解体のためのイデオロギー闘争への完全屈服の自白であることがただちに見てとれる。まさにそれは、国家権力の走狗=ブクロ派組織の崩壊状況を赤裸々に自己暴露しているものでしかないのだ。
Top

        

アララ大変! 正体をますます自己暴露

 嘘つきは泥棒の始まりというのは、昔の話。昨今では、「嘘つきは警察の始まり」ってことになっている。警察が嘘つきなら警察のお友達も嘘つき。「キツネ目の男」は大嘘つきで、実は警察のお友達だった。この「キツネ目の男」のお友達である荒岱介ことアラタイヘンは、どうかなぁと思ったら、やっぱり大嘘つきだった。
 アラタイヘンは、かつてパクられたとき、勾留もつかずに一泊二日で釈放された。『大逆のゲリラ』という本に本人が書いている、荒は熱弁をふるって公安検事を説得した、公安検事をして納得ずくで釈放させた≠ニ。……ってことは、アラは公安検事を「話せば分かる」個人と見ているんだ。権力の手の中にいるのに、検事と対等に論議していると思いこんでいる。「完全黙秘の原則」なんて全然無い。国家暴力装置の凶暴さを知らない若者ならいざ知らず、一応は「新左翼党派」を自称していた当時から、すでに党首がこの感覚。こりゃ正真正銘のスパイだよ。
 こういうことを、本紙第一七四一〜二号「『大逆』ならぬ大嘘の『ゲリラ』」で暴露した。そしたら「SENKI」第一〇九三号に反論がのった。曰く、「一泊二日で釈放されただけでスパイ呼ばわりしている。言いがかりだ」と。エッ、これが反論かよ?ひでぇスリカエだ。荒派ってのは低劣だね。こんな反論≠ェ通用すると思ってるんだから。問題の核心は、荒がどうやって「一泊二日」で出てきたのか、荒じしんがそこんところをどのように説明しているかってこと。この核心問題をごまかすために、暴露されていることをまるっきりすりかえて、わら人形をつくったうえで混ぜっ返している。

 そもそも『大逆のゲリラ』っていう本は、「実録、過激派ゲリラ」っていう副題が付いているのに、ゲリラそのものをどうやって実行したのかの、実行行為者しか知りえない秘密の暴露≠ェまったく、まったく無い! すべて公安警察の捜査記録(検事側公判記録)の引用。荒派が公判記録を持っていない八五年四月八日のゲリラ事件については、まったく触れていない。てことは、荒派はゲリラの実行者でもなんでもない、ただの追認役だったってことだ。
 こういう核心問題に答えないで、「『権力の厳重な警戒下ではゲリラなんてできっこないから謀略だ』と革マル派は言っている」なんて反論=Bこれも稚拙な詐欺、すりかえ、ごまかし。「大嘘のゲリラ」って言われてるんだから、「自分たちはこれこれこのようにやりました」って書けばいいのだ。だけど、自分たちにはまるっきり資料も、もちろん記憶もない。書けないってことをさらけだすと、「やっぱり『大嘘』だったんだ」てことになる。そこで、問題をすりかえたうえで反論≠フ格好をつけたってこと。あらイヤダ。

 で、荒派が権力の謀略を否認する理由は次のことにつきる。
 「もし戦旗派のゲリラが『権力の謀略』なら、二人の指名手配者が……共謀で全国指名手配されたこと自体、つじつまが合わない。」――警察が指名手配までしたんだから謀略じゃない=B
 「もし七十八名もの労働者・学生・市民が国家権力に殺されていたのなら、国をあげての大問題になる。そうなってない。だから権力の謀略ではない。」――世間の大勢は謀略があるなんて思ってないのだから謀略ではない=B
 こういう俗見≠ノすがりついて権力の謀略を否定しようなどと試みているところに、荒派という集団の幼児性が端的にしめされているのだ。語るに落ちるとはこのこと。「完全黙秘」もできないで、スパイ宮崎学とお友達になった荒。彼をオーナーとする「党派」の反権力♀エ覚なんてこんなもの。
 こういう俗見≠アそ、権力の謀略やあまたの冤罪事件の横行をゆるす社会的土壌になってきた。それは実のところ権力の情報操作によって醸し出されてきた。情報操作こそぬえ的ファシズム≠フ最大の武器。
 一人でも多くの人が、こういう俗見≠疑い、恐るべき権力犯罪に目を向けるようにと、革マル派メンバーではない一作家が編集したのが『内ゲバにみる警備公安警察の犯罪』上下二巻。編著者は、「まえがきに代えて」に書いている。
「……謀略説をあくまで否定するのならば、まず謀略事件とされている一事件をとりあげて、ちゃんと自分の足で調べてからそう言って欲しいものである。そうすれば、自分の肉体で人間の組織(社会)というものの真の構成がきっと分かるであろう。」
Top
 
                      

  

ああ、エシュロン


エシュロンの「神の手」かりて支配せむとすネオ・ナチよ、洋鬼(ヤンキー)帝国

煽りたるナショナリズムに「逆卍(ハーケンクロイツ)」の印おしたればブッシュ=ヒトラーに

反米の「見えざる敵」を四六時中追跡するや、ああエシュロン

エシュロンに操られたる大統領、「敵」をつくりつ「内憂」〔不正決算暴露による株暴落〕に蓋す

米帝を敵視する「ならず者」には<先制攻撃>!おお傲岸
Top
  

   

  

「有事立法粉砕!」労・学・市民2万5千が決起
 代々木公園で開催された「STOP! 有事法制 12・1大集会」において、闘う学生たちは、「アメリカのイラク侵略阻止! 反北朝鮮の民族排外主義に抗してたたかおう!」と呼びかけつつ闘いぬいた〔詳報次号〕











「日米共同演習阻止!」日出生台に反戦の声轟く
―11・9〜11、全学連・九共闘が連続闘争

 全学連の学生たちは、十一月中旬からの日米共同統合演習に反対する闘いに決起した。大分県の日出生台・十文字原両演習場では、十一月十一日から二十一日までの十一日間、沖縄駐留のアメリカ海兵隊と陸上自衛隊との合同演習が強行されようとしていた。たたかう学生たちは、イラク軍事攻撃にむけたこの演習の強行に反対して、九日と十一日には日出生台・大分港現地闘争に、十日には在福岡アメリカ領事館への抗議闘争に、断固として起ちあがった。
 写真は、(左)九共闘が演習開始式粉砕に決起(11・11、日出生台演習場第二ゲート前)
       (中)米軍車輌に抗議の声をあげる労組員と全学連(11・11、大分港大在公共埠頭)
       (右)九州ブロック総決起集会で労組員と連帯し闘う全学連(11・9、大分県九重町)


神戸大で軍学共同有事研究反対の闘いが前進
 11月10日には多くの労働者・学生・市民が参加して集会を開催し た。
Top