第1727号( 2002年7月15日)の内容

<1面>
米帝の反テロル局地戦反対!
シャロン政権のパレスチナ軍事制圧弾劾!
有事三法・個人情報不保護法制定を阻止せよ


<4〜5面>
有事法反対方針のなしくずし的転換
日共四中総・志位報告の欺瞞

<2面>
全学連第72回大会に結集せよ
有事立法粉砕へ各地で決起
6・22大阪/6・8沖縄/6・19鹿児島
鹿児島大学のたたかう学生たちは、
「ぶっとばせ! 有事法案 6・19鹿大生
反戦デモ」にたちあがった。

<6面>
都教委の「学校経営体系の再構築」攻撃を許すな
Topics   相次いで民間組合組織が統合

<7面>
侵略の歴史を暴く 盧溝橋事件―対中全面戦争へ
今日版「滅私奉公精神」の説教――「つくる会」公民教科書「序章」批判

<8面>
「The Beginning of the End」に耳を傾けて
絶えざる実践的自己超越をめざして
「今のぼくは27歳」を読んで

<3面>
万華鏡2002――情勢の断層を読む
自己絶対化の鑑
腐ったリンゴ
迷彩服と隈取り
またもスパイの追放?
アメリカの蛮行

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

「解放」最新号

  


























































  

米帝の反テロル局地戦反対!
シャロン政権のパレスチナ軍事制圧弾劾!
有事三法・個人情報不保護法制定を阻止せよ

六月二十二日、全学連関西共闘会議と反戦青年委員会の
たたかう労働者・学生は、「有事法制定阻止! 小泉内閣
打倒!」
を掲げて、労学統一行動に決起した。
写真は、自民
党大阪府連、米総領事館に向けて御堂筋
をつき進む労学
 アメリカ発世界同時株安とドル暴落の暗雲が帝国主義世界を覆っているさなかに、カナダ西部のカナナスキスにおいて、米・欧・日およびロシアの主要八ヵ国首脳会議(カナナスキス・サミット)が開催された(六月二十六日〜二十八日)。一堂に会したG8権力者どもは、ドル支配の終焉に直結する「米国売り」に動揺し、これへの対応をめぐる利害対立を表面上はおしかくしながら、「経済成長は強まっている」(共同声明)とか「米国経済は力強い」(ブッシュ)とかと空叫びしてみせた。「日本の景気低迷が問題だ」というように問題をそらしながら。と同時に彼らは、「テロにたいする持続的・包括的な対応」やブッシュ政権の新中東政策をめぐる「対話と協調」をおしだしたのであった。
 ブッシュ政権の全面的支持をバックとしてイスラエル・シャロン政権は、「テロリスト撲滅」を大義名分としてサミット前の六月二十日にパレスチナ自治区ラマラへの再侵攻を開始した。ミサイル攻撃によるハマス幹部暗殺、自治区ヘブロンへの侵攻につづいて、じつにヨルダン川西岸の八自治区中エリコをのぞく七自治区に侵攻し、それらの自治区を「軍事閉鎖地域」に指定してみずからの占領下においた。これにたいして、パレスチナ人民は決死の戦いを挑んでいるのだ。さらにサミット終了直後の六月二十九日には、韓国軍と北朝鮮軍が黄海上の軍事境界線付近で銃撃戦をおこなうという事件が勃発した。朝鮮半島においてもまた、一触即発の危機が一挙に高まっている。
 「邪悪と戦う」(アメリカ独立記念日でのブッシュ演説)などと傲然と言い放ちつつ、「対テロ戦争」という名の侵略戦争をイラクおよび中洋全域に拡大することを企むブッシュ政権。われわれは、この世界一の邪悪≠ニいうべきブッシュ政権の策動を断固として阻止するとともに、ブッシュの策動に追随して本格的な侵略戦争にのりだすために有事三法の制定に遮二無二突進している小泉政権の打倒をめざして、さらに奮闘しなければならない。すべてのたたかう労働者・学生は8・4第四十回国際反戦集会に結集しよう。

以下、章見出し
ブッシュ「新中東和平構想」に対する欧・露の黙殺
―カナナスキス・サミット

核問題をめぐる米露協調とロシアのG8昇格

「対テロ戦争」拡大の衝動を強めるブッシュ政権

アメリカの核武装強化反対! 有事立法粉砕!
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またもスパイの追放?
三十年あまりも目をつぶってきて

 青解派の山茂派が、ニセ「解放」五月号(雑誌にあらず、月一回しか出ないシンブン。念のため)において、自派のスパイふしだら女・林が公安デカとできちゃったという自己暴露をおこなっていることを先にお話ししたばかり(本紙第一七二〇号参照)ですが、この山茂派、次の六月号(第七二六号)では、今度はなんと自派の痴漢野郎について自己暴露。
 今度の主人公は、松島文雄なる関西の残存分子。山茂派がいうには、大阪市阿倍野区役所勤務の四十八歳のこの男は、「三十年余りにわたって、女性差別行為を常態化させて」きた、と。たとえば「二度にわたって通勤電車の中で女性差別行為を行ない、二度とも駅長室にまで連行されたものの職場の管理職に間に入ってもらい、示談ですましてきた」んだと。そこで、山茂派はこの松島と「討論」したが、「松島が、権力に庇護を求めたので、松島を除名―追放にした」。だから「すべての労働者人民へ」「警告を発するものである」のだそうだ。
 いやはや、林に負けないハレンチ漢! そこでスパイがスパイを追放ってか?!「労働者人民に警告」だって!?解放派の痴漢野郎にご注意≠チてか!? まったく、おまえら少しは恥を知れ!! といっても、走狗の耳に念仏か。
 山茂派はこれまで松島を、部落出身のうえに身障者であることを利用して、分裂前から「被差別」の体現者としておし出してきた。その御当人が「女性差別行為」に励んでいたというのでは、山茂派がいう「被差別」のメッキの最後の一片もはげ落ちたというもの。まぁ、「被差別」なんていっても、これはあくまでもオモテ向きのおし出し。崩壊間ぎわの山茂派にとっては、松島が身障者手帳を持っていることに利用価値を見出していただけのこと。
 たとえば、関西から他府県の闘争に参加するときは、いつも松島の車に全員乗り込み、松島に運転させて高速料金を身障者割引で安くあげる、といった具合。それだけでも松島は山茂派にとって無くてはならない存在。だから今まで山茂派は、松島の「三十年余りにわたる女性差別行為」を見て見ぬふりをしてきたってわけ。もっとも、「感性の無限の解放」をスローガンにしてきた青解派の内部は、昔からどんなハレンチ行為も「感性の発露」として容認される異様な世界。痴漢・万引き・のぞき・下着ドロボウ……彼らはみんな同じようなことをやってる。痴漢をやったからといって「除名―追放」するようなヤワな(?)組織ではない。
 その山茂派がここにきて、「松島の除名―追放を公表する」なんて騒ぎだすのだから、どうやらウラがありそう。となると、スパイ松島が飼い主によって回収されたと見るのが妥当。林につづいて松島が山茂派から離脱したことの裏側に、山茂派を用済みのスパイ集団として千木良派ともども解体するという飼い主の強い意思を山茂こと山田茂樹は、かぎとったにちがいない。だから、山茂派がニセ「解放」で毎号毎号「除名」を「公表」してるってことは、飼い主にたいする哀訴の悲鳴ってわけ。
 こんな変態スパイ集団にトドメを!
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「海外派兵国家づくり反対」への有事法反対方針のなしくずし的転換
「自衛の戦争」是認の犯罪をおし隠す代々木官僚 〈上〉

六月八日、「有事三法案の廃案をめざす県民大会」
(主催=県民大会実行委員会)が沖縄県北谷町
公園屋内運動場で開催された。沖縄県学連
のたたかう学生たちは、集会場中央に陣どり、
集会の戦闘的高揚のために奮闘した
 「私たちは、この法案が米軍の戦争の支援のために、自衛隊が海外で武力行使をおこなうものだと批判してきました」「きっぱり廃案に追い込み、憲法破りの勢力に決定的痛打を与えるところまで、さらにたたかいを広げよう」――六月十六日、有事関連三法の制定を阻止するために首都・代々木公園に結集した数万人の労働者・学生・市民をまえにして、日本共産党委員長・志位和夫はこのように精一杯の戦闘的℃p勢をおしだして挨拶(あいさつ)した。このかんの代々木官僚にしてはいかにも突出≠オたこの志位の挨拶は、不破=志位指導部が彼らの有事法制反対闘争の方針をなしくずし的に転換したことの如実な現われにほかならない。わが同盟は今春の有事法制定阻止闘争のただなかで代々木官僚の方針の犯罪性を暴きだすイデオロギー闘争を断固として推進してきた。このわれわれの闘いに追いつめられた代々木官僚の狼狽ぶりを如実に示したものこそ、この志位の発言にほかならないのである。
 有事法制反対方針の基調をうちだした「4・16アピール」においては、代々木官僚どもは、この有事法案について、「自衛隊が海外で武力を行使するものだ」ととらえていたわけではない。ましてや、「憲法破りの勢力」=「戦争勢力」に「痛打を与える」などという方針は、おくびにも口にしなかった。陸・海・空・港湾二十労組が中心になって呼びかけた「有事法制反対」の共同行動の取り組みにたいしても、彼らは当初はこれを冷ややかに眺め、陰に陽に敵対さえしてきたのである。
 わが同盟とわが同盟に指導された革命的労働者・学生は、自民党政府の有事法(案)は「日本を守るためではない」などというキャンペーンにこれ努めてきた代々木官僚どもの祖国防衛主義にもとづく方針の犯罪性を、労学両戦線において徹底的に暴きだしてきた。「アメリカの戦争」に日本がまきこまれる≠ゥら反対とはいっても、ことこの「アメリカの戦争」じたいにたいしてはハッキリと反対とは言わず、昨年の<9・11>事件以降「テロ根絶」のキャンペーンに唱和してきた日共官僚の犯罪性を大衆的に暴露してきた。まさにこのわれわれの闘いによって下部活動家の内部にわが革命的左翼への共感と日共中央にたいする反発・不信がいよいよ増大するという事態がうみだされたからこそ、不破=志位指導部は、四中総(六月五日〜六日)を区切りにして、有事法制に反対する方針をなしくずし的に転換せざるをえなかったのだ。
 すべての労働者・学生諸君!
 しかしながら日共中央のこの方針転換は、官僚的自己保身を規定的動機として、下部党員の不満のガス抜きをはかりタガをはめ直すための、まさになしくずし的なものでしかない。この彼らの方針転換のなしくずし性・欺瞞性と、このなしくずし的転換をつうじてうちだされた方針そのものの錯誤を大衆的に暴きだすことなくしては、有事法制定阻止闘争の戦列を強化することは決してできないのである。われわれは、今春の反戦・反安保闘争をつうじて切り開いた新たな地平にふまえて、今こそ、日共中央にたいするイデオロギー闘争をさらに強化していこうではないか。

以下、章見出し
T わが同盟の批判に完全屈服

U 犯罪性を露わにした新方針
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