第1713号( 2002年4月8日)の内容


<1面>
労働戦線から有事法粉砕の闘いを!
戦争協力に走る「連合」労働貴族を弾劾して闘おう!

イスラエル軍のラマラ侵攻・議長府占拠弾劾!
3・30全学連が緊急闘争に決起

<4面>
中小労組に「リストラ協力」を強要する「連合」中央

<5面>
全逓本部の「21世紀の郵政事業への提言」の反動性

<6面>
中小労組春闘を闘いぬこう!
Topics 診療報酬引き下げ―勤労人民に負担増
減産に追い込まれる造船重機諸資本

<7面>
出版02春闘の戦闘的高揚を!

<2面>
全学連第71回大会をかちとる(3・21〜22)
東ティモールPKO派兵阻止!
 千歳基地ゲート前で奮闘(3・22)
「連合北海道」集会で大情宣(3・14)
国立大独法化反対!―文科省に抗議(3・22)

<8面>
『黒田寛一のレーベンと為事』を読んで
「日本的思想家」の心臓を射貫く批判/他
「イスラム復興主義運動とは何か」を読んで

<3面>
万華鏡2002――情勢の断層を読む
「解党主義」万歳!
私営企業万歳
大勲位閣下の強運
伴侶の今昔物語

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号

  
















































  


  

労働戦線から有事法粉砕の闘いを!
戦争協力に走る「連合」労働貴族を弾劾して闘おう!

「東ティモールPKO派兵阻止!」道共闘のたたかう学生たちは、
自衛隊の本隊派兵を阻止するために
千歳基地ゲート前でたたかった(3月22日)
有事法案の国会上程に突き進む小泉政権
すべての労働者・学生諸君!
 小泉政権は、四月上旬にも、有事法案を国会に上程しようとしている。事態はまさに風雲急を告げている! 米英両帝国主義のアフガニスタン侵略戦争を支援するかたちですでに戦後初の参戦をなしとげた日本帝国主義の小泉政権は、「対テロ戦争」の中東・アジア全域への拡大を企むブッシュ政権の策動に呼応して、日本国家がさらに本格的かつ全面的に参戦するために、そのために必要な法的整備に狂奔しているのだ。
 時あたかも三月二十七日のハマスによる「自爆テロ」事件を口実にして、血に飢えた極悪シオニスト・シャロン政権は、ヨルダン川西岸のラマラ地区にイスラエル軍を侵攻させ、パレスチナ自治政府議長府を軍事制圧しアラファトを監禁するという暴挙にうって出た(三月二十九日)。このかんアメリカの対アフガン戦争には表面上恭順≠フ意をしめしていたアラブ諸国家権力者たちはこぞってこの暴挙に猛反発し、かくして、ブッシュが対イラクの戦争拡大への支持をとりつけるためにおこなってきた「調停工作」は完全に破産した。いまや第五次中東戦争の危機さえもが日増しに切迫しているのだ。
 他方、アフガニスタンにおいては、「アナコンダ作戦」と銘うってタリバン兵を掃討する大規模な地上作戦を三月上旬いこう強行したアメリカ軍は、タリバンとアルカーイダのこれまでにない頑強な反撃に直面して大敗北を喫した。アメリカ兵は命からがらヘリコプターに分乗して軍事拠点に逃げ帰ったのだ。いまや確実にブッシュのアメリカ侵略軍は、かつてのベトナム戦争と同様の泥沼に引きずりこまれつつある。
 まさにそれゆえにこそブッシュは、「対テロ戦争」の貫徹と称して、とりわけ「悪の枢軸」と烙印したサダム・フセインのイラクにたいする軍事攻撃を五月末の「人道物資買い入れのための石油輸出計画」の更新期限切れをにらみながら、虎視たんたんと狙っているのだ。かのアメリカ―イラク湾岸戦争においては果たせなかった目標、フセイン政権を倒壊させるという目標を、今度こそは達成する決意をむきだしにしながら。
 このようにあらたな中東戦争の危機への軍事的対応を迫られるとともに、「対テロ戦争」完遂を名分として・なりふりかまわぬ戦争拡大に狂奔しているブッシュ政権に、身も心も捧げて忠誠を誓っているのが日本帝国主義のコイズミ政権なのだ。アメリカ帝国主義に全面的に協力しながら、同時に日本帝国主義国家みずからが名実ともに本格的な戦争を遂行できる国家として飛躍するために、まさしくそのために、小泉政権は有事法の制定を強行しようとしているのである。
 「不良債権の処理」をはじめとした「聖域なき構造改革」政策の破綻がますます露わとなりデフレ・スパイラル状況を呈している未曽有の大不況のいっそうの深刻化を招き寄せてしまっているがゆえに、もはや無為無策をきめこまざるをえなくなっているのが小泉政権なのだ。外相・田中真紀子の更迭いらい政権支持率の一挙的急落に見舞われてきた小泉政権は、そのうえさらに鈴木宗男や元自民党幹事長・加藤紘一が関与した種々の疑獄や脱税の社会的暴露によって、政治的にも完全にレイム・ダックと化し倒壊の危機におちいってさえいる。
 かの外務省への圧力°^惑やODA疑惑やロシア外交官スパイ事件への関与の暴露によって、政治的窮地に追い込まれた鈴木宗男およびその後ろ盾になっている野中広務(橋本派)は、みずからの政治的失地を回復するために、別の政治エリートにまつわるスキャンダルの暴露をくわだてたにちがいない。加藤紘一そのひとにまつわる加藤事務所の責任者の脱税および加藤その人による資金の「私的」流用の暴露。国会での宗男追及の急先鋒役を務めた社民党の辻元清美の「秘書給与不正取得」疑惑の暴露。これらの新たな・連続的なスキャンダルの暴露は、鈴木宗男をめぐる疑獄のもみ消しを狙う野中一派の手によってなされたと推論しうる。
 すでに、鈴木と加藤を自民党から離党させることによって幕引きをはかろうとしていた小泉政権ならびに与党三党は、明るみに出された辻元の「秘書給与疑惑」の暴露にのっかって、辻元と社民党を、辻元自身の「釈明記者会見」での嘘の発言をマスコミをつうじて徹底的に問題にし追及し、ついに議員辞職に追い込んだのだ。これによって土井たか子の社民党はビビリあがり完全に縮みあがってしまった。国庫から支給されるとされている国会議員の「政策秘書の給与」を他に流用してきているのは、辻元ひとりではなく、多くの社民党の議員もまた流用しているからだ。(もちろん、自民党を筆頭とする保守系政党の国会議員の公費流用の手口――家族を公設秘書にしている――の方がより悪らつであることはいうまでもない。)
 いやそれだけでなく、辻元に公費流用≠フ手ほどきをした「指南役」が社民党委員長・土井たか子の「筆頭秘書」であることが、さらには、辻元が元日本赤軍メンバー某に指導されていた、などということがセンセーショナルに暴露されている。明らかに、辻元の「秘書給与疑惑」とその後の様ざまな暴露は、社民党党首の土井たか子をもターゲットにしたものであり、社民党の背骨をたたき折ることを狙ってしかけられているのだ。実際、土井の社民党は、党そのものの瓦解の危機へと追いこまれているといってよい。
 有事法の国会上程をまえにして、小泉政権と与党三党は、野党四党の政府・自民党にたいする追及へのまきかえしを狙って、とりわけ有事法制定反対の中心になる社民党を抑え込むために、辻元を血祭りに上げたのだ。「疑惑は本人が釈明すべきこと。出処進退は本人が考えること」(小泉)、「秘書制度の見直しが必要だ」(自民党幹事長・山崎)、「辻元の辞任は早すぎる、加藤はともかく鈴木を辞任の道づれにされてはたまらない」(橋本派・某幹部)などとうそぶきながら。
 辻元辞任問題をめぐって社民党を瓦解の縁においやり、また完全にすくみ上がってしまった野党を蹴散らして、小泉政権は、二〇〇二年度予算案を予定通りに成立させた。この勢いを駆って、四月上旬にも有事法案を国会に上程し、一気に成立させようとしているのだ。

以下、章見出し
日米共同の戦争遂行体制の一挙的強化

有事法制定を尻押しする「連合」指導部を弾劾せよ
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イスラエル軍のラマラ侵攻・議長府占拠弾劾!
3・30全学連が緊急闘争に決起

全学連第71回臨時全国大会をかちとる
(3月21日〜22日)
 三月二十九日、イスラエル・シャロン政権は、パレスチナ自治区ラマラに戦車百数十両で軍事侵攻し、パレスチナ自治政府の議長府を占領するとともにPLOアラファト議長を監禁した。シャロン政権のこの蛮行を断じて許すな! 全学連のたたかう学生たちは、抗議闘争にただちに決起した。
 三月三十日午後七時、全学連の白ヘル部隊は、東京・麹町のイスラエル大使館前に断固として登場した。すぐさま大使館にたいして激しく弾劾のシュプレヒコールを叩きつける。「イスラエル軍のラマラ軍事侵攻弾劾!」「シャロン政権の蛮行を容認するブッシュ政権弾劾!」
 全学連のたたかう学生の登場を恐れてあらかじめ待機していた警察権力・機動隊が、学生たちを暴力的に排除しようとする。だが、怒りに燃えるたたかう学生たちは、警察権力による弾圧を粉砕し、約二十分間にわたって大使館前での弾劾闘争を断固として貫徹したのだ。
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「解党主義」万歳!
もう諸戦線≠フ寄り合い世帯でいい……

 A さて、今日は、清水議長から「解党主義」者と非難されてる諸君におおっぴらに集まってもらった。
 無能な党中央にかわって、われわれは3・17闘争を関西で実現してきた。まあ、たったの二〇〇名しか集まらなかったけども。しかし、流れは決した。われわれの存在に気づいて血迷った議長の清水が「反革命白井=小西連合を粉砕せよ」てなことを言い出したが、あれは最後っ屁てなもんよ。
 B 「前進」第二〇四三号にのった声明やな。「反革命小西を粉砕せよ」言うとるけどな、小西やのうて、清水は、ほんまはワシらを粉砕したいんやで。そやけど、その議長が逃亡≠オたという話もあるで。
 C 俺たち中核派の「反戦自衛官」が、ごっそり小西のほうに逃亡しちまい、ヒステリーが昂じて脳溢血をおこしたんじゃねえのか。
 D たしかに、党中央肝いりの反軍戦線がパンクしちまった。小西の社会批評社が出した『検証内ゲバ』っちゅうつまんねえ本の「出版記念シンポジウム」に、「反戦自衛官」の片岡顕二、佐藤備三、藤尾靖之たちが名前を出したからな。
 A でも、それだけなら、諸君に集まってもらう必要はない。だいたい、いまのご時世に、どこに「3・14復讐戦」を言うやつがおるのか。
 B そうや、ちゅうんで、ワシらが、関西で反戦共同行動委員会の呼びかけで3・17闘争を提起した。これには腰をぬかしたやろな。
 D それに、3・30の、三労組の呼びかけでやった02春闘総行動な。「前進」第二〇四四号には両方の方針がデカデカと載った。ワシらの勝ちだな。中央が屈服した証だ。中野さんも、そう言っておった。東西でやったけど、労働運動のイロハも知らん党中央を無視して、俺たちが仕切ってることに、清水は真っ青だろうなあ。
 C これまで、俺たちに「解党主義」のレッテル貼ってきたけど、てめえの無能、無指導を棚に上げて、ついに俺たちを「粉砕」するって言い出した! ところが誰もなびかない。
 A われわれが、息のかかった労組や反戦共同行動委員会、百万人署名運動を裏で回して、大衆的に運動を組織化しているという体裁を取っているから、党中央は文句のつけようがないし、手の出しようがない。
 D それで、小西をやり玉に挙げて、党内の「解党主義」者が、反革命の小西とつるんで、反党活動をしてるってな具合に、われわれを叩こうとしたわけさ。そう、小西が白井朗や角田富夫、元公調の野田敬生とつるんで、「反革命フラク」を形成してるってんで、議長は目をつりあげたらしいぜ。
 B 3・14集会の基調報告でも、無理矢理、「思想転向や解党主義との新たな次元での闘い」てなことを言わせとるそうやないか。
 C ナーニ言うとるんじゃい。近ごろまで、書記長の天田は、ペコペコ頭下げ、「革共同は自己批判します。獄中同志奪還の闘いの先頭に立ちます」って、ご機嫌とりに必死だったくせにさ……。
 A 議長や、政治局の連中が、金ほしさに、宮崎学から臭い金をもらったり、アジトを世話してもらったことを、カクマルに暴露され、さらにこれを、小西に本にされっちまった。これが、清水のトラウマだ。われわれの背後に、白井=小西の反党フラクが見えるのは、そのためってこともある。
 B スパイに金もろうとるクサい連中が、会議に出席せえ、党費、機関紙代払え言うんやから、言うこと聞くやつ、どこにもおらんのも無理ないわい!
 D カクマルにおちょくられた、「血債を支払う立場」っていうアレも、党財政がパンクして、清水のオツムの中が「カネ・カネ・カネ!」になってしまったからだ!
 B そやそや。こういうのをケッサイならぬケッタイな思想′セうんや!
 D 党中央の無能・無指導は大いにけっこう!
 B ワシら「解党主義」者の勝ちやな。見てみい。中野さんが「前進」に党首気取り≠ナ、しかも顔写真入りで出ているワイ。
 A よし、諸君の気持ちはよくわかった。「金の切れ目が、縁の切れ目」。こんな党中央は、テッテイテキに無視(シカト)する以外にない!
 D 俺は、もう腹を固めてる!中核派は統一戦線党≠ノ改組すべきだ。
 B そうや!
 C うん! でも不安。「カクマル」が許すんだろうか。何かデッカイ暴露が出るかも……。
 一同 (長ーい沈黙)
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中小労組春闘を最後まで闘いぬこう!
大手労使の「賃下げ」合意弾劾!

 すでに大手の「春闘」は「ベア・ゼロ」、軒並み賃金切り下げというかつてない大敗北に終わった。これは、「連合」労働貴族どもの大裏切りのせいだ! われわれはこの屈辱的な現実をなんとしても突破するために、持てる力の一切を発揮して、中小春闘を最後までたたかいぬこうではないか!

以下、章見出し
資本家どもの恫喝に屈せず闘おう

大手労使アベックの「賃下げ」合意を許すな

「利害当事者」の名のもとに独占資本家に奉仕する労働運動反対!

逆流に抗して中小春闘を最後まで闘おう

有事法の制定・憲法改悪を許すな

「国立大の独立行政法人化阻止!」
全国のたたかう学生は、たたかう労組員・教職員と連帯し、
文科省包囲行動にたちあがった(3月22日)
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