第1706号 (2002年2月18日)の内容


<1面>
戦争放火者ブッシュ来日を阻止せよ

<4面>
路線的破産に喘ぐ
残存ブクロ派を追撃せよ!


<5面>
「解党主義」の噴出に
気息奄々のブクロ派


<2面>
全学連 日出生台米軍演習阻止に起つ (1・31〜2・1、1・23、1・27)

<3面>
2・3怒りの労働者集会が高揚
02春闘の爆発へ 1200名が大結集

「2・3労働者怒りの総決起集会」を1200名を結集して
戦闘
的に実現(2月3日、東京練馬文化センター

<6面>
変質を画した自治労臨時大会
裏金問題で向坂派系が大裏切り
Topics 「連合」がワークシェアリングを容認

<7面>
泥沼的危機に喘ぐ日本経済
国際競争力の衰退と金融破綻の切迫

<8面>
「組織実践主体の倫理と論理」を学び考えたこと (下)
『黒田寛一のレーベンと為事』を読んで
うた 獄中にて

「万華鏡」は休載し「週間日誌」は6面に掲載します

「解放」最新号


  


  

戦争放火者ブッシュ来日を阻止せよ
米帝のイラク攻撃阻止! 日本の参戦・有事立法粉砕!
「テロ制裁」キャンペーンに唱和する社共を許さず闘おう

全学連の学生は大分県玖珠町で
「米軍砲撃演習阻止!」の雄叫びをあげる(1月27日)
 アフガニスタン人民にハイテク殺傷兵器を雨あられのごとくぶちこみ暴虐のかぎりをつくし、さらにアルカーイダの掃討を掲げてフィリピンやソマリア、イエメン、スーダンへの軍事介入をすでに開始するのみならず、今やイラクへの戦争放火にのりだそうとしているアメリカ帝国主義の大統領ブッシュ。この正真正銘のウォーモンガー(戦争挑発者)が、二月十七日にも、わが日本の地を踏もうとしている。イスラム諸国人民をはじめとする全世界人民の怒りの的であるこのブッシュが、二月十七日から十九日の日程で日本を訪問し、首相・小泉と首脳会談をおこなおうとしているのだ。われわれは、これを断じて許すわけにはいかない! わが同盟とたたかう労働者・学生は、反スターリン主義革命的左翼の矜持にかけて、今こそブッシュ来日・日米首脳会談を阻止するために総力をふりしぼってたたかうのでなければならない。
 ジョージ・W・ブッシュと小泉純一郎は、日米首脳会談において、何を語り・何を誓い合おうとしているのか? ブッシュと小泉は「テロ根絶」の名において強行した対アフガニスタン侵略戦争の「勝利」をアフガン復興支援会議の「成功」とともに確認し勝ちどきをあげようとしている。「悪の枢軸との戦い」を傲然と宣言し∧悪の枢軸∨と勝手に烙印したイラク、イラン、北朝鮮への戦争放火にうってでるための準備を着々とおしすすめているブッシュ。この戦争放火者にたいして、小泉は全面的協力とさらなる軍事的支援を誓約するにちがいない。とりわけ、ブッシュが「悪の枢軸」の一角と烙印した北朝鮮にたいしては、核開発や弾道ミサイルなどの大量破壊兵器の開発・輸出を断念しないならば日米両国家が共同して戦争放火にうってでる用意があることを、日米両国家権力者は突きつけるであろう。しかも、世界的不況の深刻化という状況のもとで、国際金融恐慌勃発を回避するための日米両国家の結束の強化を謳いあげようとしてもいる。
 対アフガン戦争の「勝利」に驕り高ぶり「悪の枢軸にたいする戦い」を絶叫しているブッシュ政権にたいして、フランスをはじめとした大陸EU諸国家の権力者のなかからすら猛反発がまきおこり帝国主義諸国内の足並みが乱れているなかで、米英同盟並みの一体性をもつものとして日米同盟を強固なものとして打ち固め、ことさらに誇示しようとしているのが日米両権力者なのだ。
 すべての諸君! 事態は風雲急を告げている。戦争パラノイア・ブッシュによる「対テロ戦争」の拡大とこれへの小泉政権による協力・加担を阻止する闘いに、労働者・学生・人民はただちに起ちあがらなければならない。そしてこの反戦闘争の炎を中洋諸国、いや全世界に波及させることをもって、アフガニスタンを焼きつくし・人民を阿鼻叫喚の生き地獄に突き落とし、中東さらにはアジアを燃やしつくそうとしているアメリカ帝国主義の侵略戦争の業火をうち破らなければならない。
 われわれは強く訴える! 今こそ反戦闘争の炎を燃やせ! 戦争放火者=ブッシュの来日を阻止せよ! 日米首脳会談の開催を断じて許すな! 「テロ制裁」キャンペーンに膝を屈し・みずからそれに唱和している社・共既成指導部による議会主義的歪曲をのりこえてたたかおう! すべての労働者・学生は、2・17ブッシュ来日阻止・日米首脳会談粉砕闘争に決意も固く総決起せよ!

以下、見出し
イラクへの戦争放火に猛突進するヤンキー帝国主義

米帝の「戦争拡大」に呼応する小泉参戦政権

イラクへの軍事攻撃反対! ブッシュ来日を阻止せよ!
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02春闘の爆発へ 決意をうち固めた2・3集会

2・3怒りの労働者集会が戦闘的高揚
「戦時下の救国産報運動を打ち破れ」
〇二春闘の爆発へ 一二〇〇名が大結集


 二月三日に、首都東京において、全国のたたかう労働者は、一二〇〇名を結集して「怒りの労働者総決起集会」を開催した。
 アメリカ帝国主義の悪逆無道なアフガニスタン侵略に、憲法第九条をも公然と踏みにじって参戦し、いまや「安保基本法」「有事法」制定に突進している小泉政権。ITバブルの崩壊と9・11事件によって加速された世界同時不況の大波をまともに受けた一大不況の深刻化のもとで、経済危機をのりきるために労働者の大量首切りと賃下げを強行するのみならず戦争特需≠願望してアフガニスタン侵略への日本の参戦を促進している独占資本家ども。
 このような政府・支配階級による勤労人民への一大攻撃にたいして完全に膝を屈しているのが民主党・社民党・共産党などの既成野党であり、「連合」や「全労連」の既成労働運動指導部なのだ。「連合」労働貴族は、ブッシュの「テロ根絶」の絶叫に唱和しアメリカ帝国主義のアフガニスタン侵略と日本帝国主義の参戦に双手を挙げて賛成している。しかも彼らは、「危機克服に向けた社会的合意の形成」を唱えて、独占資本家による大量首切り・賃下げ攻撃を容認し、いまや賃下げをともなうワークシェアリング≠ノ協力することすら誓っているのだ。また、「全労連」日共系指導部は、このような救国産報運動をくりひろげている「連合」労働貴族に「連合との共同」を掲げてすり寄るだけではなく、「テロには法の裁きを」と称して「テロ根絶」の大合唱に加担しているのだ。
 現下のこのような日本労働運動の危機と真っ向から対決しこれを覆してゆくために、労働者はいかにたたかうべきか! 全国から結集した闘う労働者は、闘志あふれ熱気みなぎる討論をくりひろげ、怒りも新たに〇二春闘を戦闘的にたたかう意志と決意をうち固めたのである。

以下、見出し
「賃上げも雇用も」放棄した「連合」指導部を許すな!
(基調報告@)

戦時体制を支える労働運動≠ノ抗して反戦・春闘の爆発を!
 (基調報告A)

戦乱の二十一世紀を突き破る反戦の炎を! 特別報告
地方・産別から闘う決意表明
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路線的・イデオロギー的破産に喘ぐ残存ブクロ派を追撃せよ!

 スパイ通信こと「前進」二〇〇二年新年号(第二〇三六号)の「政治局アピール」において残存ブクロ官僚どもは、ムスリム戦士が決行した9・11ジハード自爆攻撃の分析をめぐって、彼ら自身がわが同盟の批判に完全に参ってしまい収拾不能の大混乱に陥っていることを、そしてブクロ派組織そのものが最後的な空中分解の危機に叩きこまれてしまっていることを、もはや破れカブレの心情で自己暴露するにいたった。
 残存ブクロ官僚の清水丈夫・天田指導部は、ムスリムの9・11自爆攻撃を「支持するか支持しないか」をめぐってすったもんだの大混乱におちいったあげくの果てに、この雑文においては、突如として一三億のイスラム人民にたいして「血債を支払う立場」なるものをガナリたてはじめた。これぞまさしく、9・11事件をめぐるブクロ官僚どもの動転と混乱と反革命的立ち回りを徹底的に暴きだしてきたわが同盟の闘いに追いつめられたシミタケ・ダメダ指導部が、わが同盟にたいして白旗を掲げ降参せざるをえなくなったことを自白したもの以外のなにものでもない。9・11事件の画歴史的意義とプロレタリア階級闘争にとっての意味をこのうえなく鮮明に明らかにしたわが同盟に圧倒され完全に打ちのめされたあげくの果てに、残存ブクロ官僚どもがわが同盟への敗北とそれゆえの組織的大混乱をなんとか乗り切りたいの一心で思いついた窮余の一策、――それが、「新たな7・7自己批判」などという、ヘソでお茶をわかす類いのシロモノなのである。
 そもそも、わが同盟は昨年をとおして謀略粉砕・走狗解体の闘いを徹底的に展開し、スパイ集団=ブクロ派残党を文字通り絶滅寸前の惨状に叩きこんできた。米CIAのエージェントたるスパイ・宮崎学に骨の髄までしゃぶりつくされ上から下まで総スパイ集団となり果てている残存ブクロ派の組織的惨状と反革命的罪業を、わが同盟は満天下に暴きだし、さらに種々の「市民団体」への潜りこみを企むブクロ官僚どもの策動をいたる場面で徹底的に粉砕しつつ、断末魔を迎えた残存ブクロ派を絶滅しつくすための残務整理の闘いを最終局面におしあげてきたのである。この闘いをつうじてわれわれは、いまや、七四年六月以来営々とたたかいぬいてきた謀略粉砕・走狗解体の闘いの完全勝利をかちとる最後の最後の段階に到達しているのである。
 いまや残存ブクロ派組織の内部では、ブクロ派の現在と未来になんの展望も確信も持てないがゆえに会議にも出ず・機関誌紙も読まず・党費も払わないという、三無の脱落分子が続出している。このドンヅマリの危機への危機意識にかられたシミタケ・ダメダ指導部は、錯乱のあまりに、もはや恥も外聞もなくスパイ通信紙上で「財政闘争」と称してナントカ党費を拠出してチョーダイという哀れな金切り声をあげ、「解党主義反対」などという悲鳴をあげている始末なのだ(五面の別掲記事参照)。
 「血債を支払う立場」なるもののがなりたてても、「党活動の三原則」の貫徹などという下部分子への哀訴とともに、ブクロ派のアバラ屋の最後的倒壊をなんとか防ぎとめたいあまりの、突っかい棒にすぎない。
 わが同盟は、もはや清水・天田指導部のいっさいの悪あがきを断じて許さない。死の痙攣にのたうちまわる走狗ブクロ派を解体しつくす闘いの残務整理を一挙に決行するのでなければならない。そのために本稿では、9・11事件の評価をめぐる残存ブクロ官僚どもの大混乱と反革命的罪業に焦点をしぼって暴きだしてやろうではないか。

以下、見出し
T 「血債を支払う立場」の空叫び

U 現代世界の激動から昇天した観念的解釈

V 被抑圧民族迎合主義への回帰
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「解党主義」の噴出に気息奄々のブクロ派

 すべての労働者・学生諸君! わが同盟は、いままさに、謀略粉砕・走狗集団解体闘争の完全勝利の地平を敢然ときりひらいている。革命運動史上に類例のない謀略テロルに斃れし七十八名の同志・仲間たちの魂を抱きつつ、わが同盟は、正真正銘のスパイ集団・ブクロ=中核派を解体する闘いを断固としてくりひろげてきた。俗物どもの「内ゲバ」非難をもうち破りながら。この一九七四年六月以来の「党派闘争ならぬ党派闘争」の大勝利を、いまわが同盟は、胸のすく思いで感得している!

金がない! 機関紙代を払え!≠ニ「前進」で悲鳴

 聞け。絶滅寸前のブクロ派残党どもの阿鼻叫喚を! 「前進」という名のスパイ通信第二〇四〇号において、労学両戦線におけるわが同盟の確固たる前進にうちのめされ、かつまたブクロ派解体闘争に敗退し精根尽きはてた清水丈夫=天田一派、彼らは、ブクロ屋敷そのものの空中分解に悶え苦しみ、とうとう「解党主義反対」「財政闘争推進」などという悲鳴をあげはじめたのだ。曰く――
 「解党主義を粉砕し、権力に屈服した白井朗などを絶対に許さない」(スパイ通信第二〇四〇号「革命軍の戦闘宣言」なるもの)。「党建設の闘いは、解党主義的傾向との非妥協的な闘争を必要とする」(同第一面論文)。「機関紙財政危機、党財政危機に真っ向から取り組み、格闘している」(同右)
 白井=山村をもちだしたとしても、それはカムフラージュにもなりはしない。いやいや、わが同盟の闘いにおびえきった残存ブクロ派官僚は、恥も外聞もなく「解党主義」の蔓延を自白せざるをえないのだ。そもそも、なけなしのバイト代をカンパ≠ニ称して奪われ、売れない機関紙・誌代を身銭を切って支払ってきた下部メンバーは、とうの昔に、「財政闘争」にそっぽを向いているのだ。だからこそ、官僚どもは、「コミンテルン・テーゼ」などをもちだしては箔(はく)をつけ、財政危機だ、カンパを払え、機関紙代を出せ≠ニ下部を恫喝、いやむしろ下部に哀訴しているのだ。
 彼らは今さらのように「党生活の三原則」をわめきたてている。それほどまでに、会議に出ない、機関紙を読まない、金を払わない≠ニいう原則違反≠ェブクロ派屋敷に蔓延しているのだ。しかも、ハミダシ労働運動によすがを求めてきた労交センター官僚どもにいたっては、党中央は信用できねえ、「革共同」という名前をもうやめにしろ≠ネどと叫んでいるにちがいないのだ。
 それだけではない。ニセ『共産主義者』第一三一号では、昨年十二月の「長期獄中同志奪還集会」を中心に扱い、何をやってもダメダ=天田がパンティ泥棒≠フ星野にたいして、訴えを聞かずに申し訳なかったなどという自己批判≠開陳しているほどなのだ。もはや保釈金に充てる軍資金≠烽ネく、救対活動は総パンク状態にある。もちろんハミダシ「労交センター」の官僚どもや、部落などの諸戦線の活動家たちも、ひきまわしと金の請求しかしないブクロ官僚にたいする不満をためこみ、かつテンデバラバラに行動しているのである。
 そもそも、「財政闘争」もクソもあるか。CIAのエージェント宮崎学の臭い金(CIAの資金)をあてこみ、アジト≠ワで提供してもらっていたのがシミタケ以下のブクロ官僚どもではないか。新CIAのエージェント白井朗らによる「公安調査庁スパイ工作」の暴露。それは、わが同盟が一九七〇年代半ばから暴きだしてきた<現代の謀略>のすべてが正しいことを全面的に実証するものにほかならない。まさに、わが同盟は、スパイ宮崎に骨の髄までしゃぶりつくされ上から下まで総スパイ集団と化していることを満天下に暴きだし、ブクロ派を絶滅寸前に叩きこんだのである。
 このわが同盟の闘いに怯えきったブクロ派残党は、上を下への大混乱に陥り、官僚どもは無理論・無思想・無能力・無気力をさらけだし、腰を抜かしてしまった。事実、格好つけのために引き回しているビラまき部隊も、北海道から沖縄まで同じ数人の部隊がころげ回っているにすぎない。この連中はといえば、わが革命的学生にビラ束を叩き落とされても、体をふるわせ拾うことができないほどにすくみあがっている。まさに、死臭ふんぷんたる惨状をさらけだしているではないか。
 だいたい、ルンペン化し介護手当をくすねるほどに「財政危機」にあえぐブクロ派の官僚や「兵士」たちは、以前は食っていた「おから」も食えなくなり、いまやカンナくずでもしゃぶっているのではないか。皆、青ざめた顔をしている。こんな具合だから、内部からカクマルに対抗できるわけがない、もう解党しよう≠ニいう声が、汚泥から出るメタンガスのように噴きだしているのである。

ブクロ派解体闘争の完全勝利をかちとれ!

 一九七四年六月以降、わが同盟が強力に推進してきた謀略粉砕・走狗一掃の闘いに打ちのめされノックダウンしたブクロ官僚ども。彼らは、本多延嘉にたいしてわが同盟が革命的鉄槌を加えて以降、次々と戦線逃亡≠きめこみ、CIAの公然スパイに転身≠オた輩(小野田猛史、襄二につづいた白井朗)もいるほどなのである。そもそもポンタの後を継いだ野島三郎はシミタケとの路線闘争≠ノ敗北し女問題≠ひきおこして離脱、陶山健一もボロ雑巾になって悶死した。残っている連中といっても、六十歳代末を迎えるシミタケは眼底出血、北小路敏は骨折・アル中のすえに痴呆化、ともに棺桶入りが近い。高木徹も八三、四年に一度逃亡、能なし肉体派のマオこと小野正春や藤原慶久などは三里塚にへばりつき、新官僚の吉羽忠・水谷保孝・天田三紀夫も労交センター官僚らへの自己批判≠フ毎日でしかない。
 だからして、最近の「前進」は、ブクロ派の過去・歴史≠知らないザル頭・五無人間的チビ官どもがヨタヨタと雑文をつぎはぎしているにすぎない。事実、新年号にイスラム人民への「血債の支払い」などという珍奇な主張が平然と掲載されているほどであり、文章も味気なく文体もソーメンのように腰がない!
 それでも、細々と「前進」をだしていられるのは、わが同盟と戦闘的労学の闘いを破壊することを最大の治安対策としている国家権力(およびアメリカCIA)に支援され、権力の広報班という役目を与えられているからなのだ。だが、もはや、それさえもままならない金欠≠ニ「解党」の危機に気息奄々の様を呈しているのがブクロ屋敷なのだ。まさしく、わが同盟の決定的一撃によって、「前進」やニセ『共産主義者』も一瞬にして廃刊になるにちがいない。
 すべての諸君! いよいよブクロ派最期のときを迎えた。わが同盟は、「党派闘争ならぬ党派闘争」の完全勝利のために、断末魔にあえぐブクロ派残党にトドメを刺すのでなければならない。まさに今がその時だ。スパイに転落した輩にはスパイとしての運命があることを、彼らに知らしめなければならない。同志たちの尊い生命を奪い血をすすった国家権力内謀略グループの蛮行をみずからの「戦果」として追認してきた輩は万死に値する。唯一、残された道は、全面降伏以外にはありえないのである。今こそ、ブクロ派解体闘争の完全勝利をかちとるのでなければならない。
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国家に奉仕する公務労働運動への変質を画した
自治労臨大


13県本部向坂派系ダラ幹の裏切りを弾劾し自治労の戦闘的再生を!

 一月三十一日・二月一日の二日間にわたって、自治労臨時大会が東京において開催された。かの「裏金問題」の真相究明と「自治労の再生」を課題としたこの大会において、だが許しがたいことに「左派」を自称する協会向坂派系十三県本部ダラ幹どもは、差し出された三役ポストにとびつき、本部による真相の隠蔽に加担した。まさにこのことによって、彼らは自治労運動のあらたな変質をみずからの手で画したのである。
「米軍の砲撃演習阻止!」全学連の学生が
日出生台現地闘争に決起(2月1日)
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泥沼的危機の深まりに喘ぐ日本帝国主義経済<上>
国際競争力の衰退・産業空洞化と金融破綻の切迫

闘う鹿児島大生は米軍による榴弾砲陸揚げ
阻止に起つ(1月23日、大分港大在埠頭)
 二月一日以降、日本の金融市場は、外国人投資家(主として米・欧の金融諸機関)の日本売り≠浴びせられて株安・円安・債券安のトリプル安にたたきこまれている。株価は、九一年初めのバブル経済崩壊後の最安値を連日のように更新している(日経平均は二月六日に九四二〇円に低落)。円相場は一時一ドル=一三五円と三年四ヵ月ぶりの円安になり、また債券も売りとばされ十年物国債利回りが一・五%台に上昇したのであった。このトリプル安の進行は、外相・田中真紀子の解任劇に象徴される小泉政権のドタバタぶりとその先行きへの不安を引き金として惹き起こされたとはいえ、なによりも、「小泉改革」なるものが日本経済の大不況を打開するどころか、むしろ深刻な経済危機を招いているというこの事態を根拠としているものにほかならない。
 実際、小泉政権による「聖域なき構造改革」の号令のもとで不良債権の「最終処理」を促されてきた金融諸機関諸独占体は、だがしかし、不況の深まりのゆえの企業倒産と経営危機の増大に規定されて、不良債権を必死で処理しても、新たな不良債権の発生・膨れあがりには追いつかないという苦境にたたきこまれている。こうして「要注意先」債権まで含めれば一五〇兆円に達するともいわれるほどの厖大な不良債権を今なお抱えこんでしまっている金融諸機関諸独占体は、そのうえさらにトリプル安に直撃されて保有金融資産の大幅な目減り・大損失に見舞われている。まさにこのゆえに、今や新たな金融破綻の危機が切迫しつつあるのだ。
 そしてまた、製造業の諸独占体は、第二次リストラを苛烈にすすめてきたにもかかわらず、国際競争力の回復をなしとげるどころか、アメリカ経済の不況への突入に規定されて輸出の一挙的落ちこみに見舞われている。しかも、この一大リストラによって大量の人員削減を強行し、おびただしい失業者をうみだしていることのゆえに、まさに不況圧力をいっそう加重しているほどなのだ。こうして日本帝国主義経済は<大量解雇をもたらす企業リストラ→賃金・所得激減―→個人消費低迷―→企業収益悪化―→リストラ……>というべき悪循環的なデフレ・スパイラルにおちいり、大不況のいっそうの泥沼化を招来しているのである。
 それだけではない。金融諸機関諸独占体を含む諸独占体の一大リストラの展開は、六大企業集団をはじめとした金融独占資本グループの解体・再編をもたらす方向に転回し日本型経済システムを根底から掘り崩しているのであって、諸独占体の資本蓄積基盤・技術的基盤そのものの劣化と国際競争力の衰退をもたらしている。さらに、安価な労働力≠求めての諸独占体の東アジア・中国への進出・海外生産への一層の傾動によって、日本国内の産業の空洞化・生産基盤の劣化が進行しており、いまや日本の貿易黒字の大幅な激減に如実に示されているように輸出主導型産業構造も根底から揺らぎはじめているのだ。繊維や家電などのみならずIT機器の分野でも韓国や台湾、そして中国の諸企業からの猛烈なキャッチアップをうけ国際競争でのシェアを奪われていることのゆえに、日本独占ブルジョアジーは経済レベルでも「中国の脅威」を声高に叫ばざるをえなくなっているほどなのである。
 明らかに二十一世紀初頭の日本経済は、九〇年代初頭のバブル経済の壮絶な崩壊を区切りにしてもたらされた「失われた十年」、これを上回る未曽有の経済危機に襲われている。かの9・11ジハード自爆事件を契機とした「テロ不況」によって加速された世界同時不況のもとにあって、もっとも弱い環となった日本経済は、まさに八方塞がりにおちいっている。こうして今年三月の各企業の決算期をひかえて、いまや日本発の国際金融恐慌さえ惹き起こしかねない危機が、いや増しに高まっているのである。

以下、章見出し
T 「失われた十年」を超える危機の切迫

U 不況の独占資本家的突破策が招く諸矛盾
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