第1678号( 2001年7月23日)の内容
英文で「米兵の女性暴行を怒りをこめて弾劾する!」と
掲げて闘う沖縄の学生たち(7月7日、北谷町中央公民館)
<1面>
現行地位協定・安保反対!の奔流を
米兵の婦女暴行事件弾劾! 自衛隊機の福祉施設射撃弾劾!
日米共同の戦争遂行体制の構築反対!
第39回国際反戦集会に結集せよ
<4〜5面>
参院選大敗の恐怖におののく日共
路線的大破産の糊塗に狂奔する不破=志位指導部を弾劾せよ
<2面>
米兵犯罪に怒り爆発(7・6〜7、沖縄)
──県学連が最先頭で連続決起
東海の労学が戦闘的デモ(6・24、名古屋)
福祉施設射撃弾劾! 小牧基地へ抗議(6・28)
矢臼別自衛隊演習阻止に起つ(7・3)
「日米首脳会談粉砕!」アメリカ領事館にむかって怒りのシュプレヒコールを
叩きつける東海の労学(6月24日、名古屋)
<6面>
大リストラ計画への全面協力を決定した全逓第55回大会
全逓組合員にわが同盟が力強い訴え
<7面>
Topics 首切り企業に政府が援助金
「連合」労働貴族が主張する「新しいワークルール」の欺瞞
揺れるウクライナ
<8面>
短冊頭にフレーズを!
『実践と場所』〈まえがき〉に寄せて
<3面>
万華鏡2001――情勢の断層を読む
現代CM考
緑の狐と桃色(ピンク)の狸
自己虫の狂演
他人のふんどし・2
とんだ街頭闘争
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
現行地位協定・安保反対!の奔流を 米兵の婦女暴行事件弾劾! 自衛隊機の福祉施設射撃弾劾! 日米共同の戦争遂行体制の構築反対! 第39回国際反戦集会に結集せよ
アメリカ大統領ブッシュとの首脳会談において「揺るぎない日米同盟」を謳いあげた首相・小泉は、アメリカのミサイル防衛構想への「理解と技術協力」を誓約するのみならず、日米共同の侵略戦争遂行体制構築という日米権力者間の合意にもとづいて、日本側の戦争準備を急ぐことを約束した。時あたかも、小泉訪米前に沖縄と北海道において米兵の婦女暴行事件と自衛隊戦闘機による民間施設への射撃事件がひきおこされた。小泉政権は、これらについても、それぞれ、やれ「アメリカ側と円満な解決をみた」とか、やれ「さまざまな角度から訓練を検討する」とかと称してのりきりつつ、日米共同の戦争遂行体制を構築するための諸策動(日米共同作戦を担う自衛隊の現実的強化および集団的自衛権行使の合憲化・有事法制定・改憲などの法的整備)を一挙になしとげようとしているのだ。 だが、小泉政権が、戦争準備・改憲の策動を着々と強めると同時に、「強い国家・小さな政府」を理念として労働者・勤労人民に多大な犠牲を強いる「聖域なき構造改革」の断行を画策しているにもかかわらず、「連合」労働貴族どもはこの策動に加担し下から呼応しているではないか。 われわれは、「連合」労働貴族どもが日本政府の戦争準備に協力し翼賛していることを弾劾するとともに、小泉人気≠フ前に腰砕けの社・共既成指導部が参議院選挙に完全に埋没するのみならず、米兵の婦女暴行事件を弾劾する反戦・反安保の闘いを反安保ぬきの「地位協定の見直し」要求に解消していること、このような既成反対運動をのりこえて、労学両戦線から反戦・反安保、改憲阻止の闘いを創造するためにいまこそ奮闘するのでなければならない。
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とんだ街頭闘争 逃げるも地獄 入るも地獄 走狗・青解派の片割れ山茂派の活動家が、女性に無理やりキスを迫ったとして強制わいせつ未遂容疑で警察に逮捕された。青解派と聞いただけで、なるほど納得という読者も多かろう。けれどもこの事件、よくよく見るとたんなる破廉恥事件ではなさそう。 山根某(二十六歳)というこの男、六月二十四日の午後九時五〇分ごろ、東京都中央区の路上で、二十歳の女性が歩いているところをいきなり後ろから襲いかかり、無理やりキスを迫ったという。倒れた女性の上にまたがって、なおも再度キスをしようとしたが、付近の住民がかけつけたため慌てて逃走。ところが、事件発生から十分も経ってから管内の交番付近をうろついているところを逮捕された(「東京スポーツ」六月二十七日付)というのだ。 逃走したはずが、「管内の交番付近にいた」(!?)。こりゃ、どう見たって「お願い、捕まえて」と言っているようなもの。繁華街の路上で倒れた女性に馬乗りになれば、浅草の「レッサーパンダ男」の事件もあってすぐに通報されるのは目に見えている。つまり、この男、はじめから逮捕されるのが狙いだったんじゃないか。 昨今の連中が陥っている心境からして、そうなっても不思議ではない。権力内謀略グループは、青解派に追認させてきた過去の謀略をなきものにするために、千木良、山茂両派の「相互絶滅戦」を演出しつつ、長田らの「知りすぎたスパイ」を次々と抹殺してきた。青解両派を解体処分するという飼い主の意思を突きつけられて、走狗どもは完全にパニック。いつ殺られるかと恐怖に震えているのは狭間や山茂らの「頭目」連中だけではない。それぞれ数えるほどになった「下部」も同じこと。脱走する機会をうかがって虚ろな眼で巷を徘徊しているのが青解両派の残存分子ども。山根某の逮捕劇は、ようするに、千木良派との「やりあい」に疲れ果てた山茂派の下部「兵士」が、権力に保護を乞うた、というのが事の真相ではないか。 ところで、「職探しをしていて現場付近を通りかかったら、かわいい娘がいたのでどうしてもキスしてみたくなった」というのがこの男の弁解≠轤オい。通行人の目をはばからずみさかいもなく女性を襲うというところなど、そこにはいかにも青解的な党派性≠ェでている。そういう自分の欲求を否定するどころかむしろ肯定するのが彼らの「論理」。これが、最近ではあまり聞かない「感性の無限の解放」というやつだ。彼らの地金が剥き出しになればなるほど、動物的な@~求がいよいよ前面化し、そういう破廉恥行為を働いても露ほども恥と思わないのが青解分子の青解分子たるゆえんなのだから。 まあ、そんなことはどうでもいい。とにかく、走狗が逃げこむ最後のよりどころは飼い主の懐だけだったというお粗末な話。もっとも逃げこんできた残存走狗どもをどう処するかは、飼い主の肚一つだろうがね。 |
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参院選大敗の恐怖におののく日共 路線的大破産の糊塗に狂奔する不破=志位指導部を弾劾せよ! 六月二十九日、日本共産党の不破=志位指導部は「全国都道府県委員長会議」を開催し、議長・不破が都議選の結果と教訓について、委員長・志位が参院選の方針にかんしてそれぞれ報告した。五月二十九日の二中総をはじめとしてこのかんの党の主要会議では基本的な報告のほとんどを志位にやらせてきた不破、その不破がじきじきに演壇にたって報告をおこなったところに、都議選の惨敗に代々木中央官僚どもがいかに衝撃をうけ危機感を高めているかが象徴的にしめされている。 六月二十四日に投票(=開票)がおこなわれた東京都議会議員選挙において、日共は改選前の二十六議席から一挙に十五議席に後退し、昨年六月の衆院選(二十六議席から二十議席に後退)につづいて、いやそれをもこえる大敗北を喫した。七月二十九日(投票)に迫った参院選の「前哨戦」と位置づけ大量の「オルグ団」の派遣をはじめとして「全国の同志、党組織、後援会」の「最大の支援」を党中央じしんが呼びかけてとりくんだにもかかわらず、この都議選で大敗北を喫したことからして、当然にも東京だけでなく全国の日共下部組織では敗北感・虚脱感が蔓延している。このままでは来たる参院選の惨敗も必至であり、そうなれば、このかん志位をおしたてた不破の専制体制のもとで――党内の反発をおさえこみつつ「自衛隊活用」政策をうちだしてまで――おしすすめてきた「よりまし政権」樹立とそのための「保守との共同」なるものの自己目的的追求にたいする党内からの不満・反発が一挙に噴出することは避けられない。ことここにいたって官僚的自己保身にとりつかれ危機意識を極限にまで高めた不破と志位は、下部をなだめすかしつつ参院選にむけて駆りたてていくことに躍起とならざるをえなくなったのだ。 だが、それにもかかわらず、いやこの官僚的自己保身を動機としているがゆえに、彼らのうちだした「都議選総括」や「参院選方針」なるものは、徹頭徹尾居直りと官僚的組織操作術につらぬかれたものにすぎず、下部党員の消耗感を癒すことも・参院選にむけて彼らを奮起させることもおよそできるはずのないものでしかない。われわれは、まさに日共下部党員を代々木官僚の呪縛から解放するために、今こそこの不破=志位の報告の欺瞞性・その官僚主義的詐術とイデオロギー的本質を断固として暴きだすのでなければならない。 (1)都議選惨敗を居直る詐術 (2)路線的破産の姑息な弥縫 (3)党中央への反発の噴出と組織の分散化・活力の低下 |
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