第2489号(2017年10月9日)の内容

<1面>
北朝鮮攻撃への参戦に突進する安倍政権を打ち倒せ!
 日共の議会主義的歪曲を許さず闘おう
<4面>
〈軍国日本〉再興のための「国定教科書」づくり
<5面>
大学への業績評価システムの導入 AKPI方式
<2面>
■「停波」の脅し
「安倍政権倒せ!」の声轟く
 9・19 名古屋
<3面>
「改憲阻止」の市街デモ
 9・19 金沢
Jアラートを駆使し戦時動員体制の強化(北海道)
<6面>
「全世代型社会保障」の反人民性
Topics 超低賃金――介護分野に外国人技能実習制度を導入
<7面>
JDIのリストラ・大量首切りを許すな
<8面>
万華鏡
 ◆歴史は繰り返す
 ◆毛沢東に並ぶ?
『新世紀』最新号(第291号)紹介

 「解放」最新号

































  


北朝鮮攻撃への参戦に突進する安倍政権を打ち倒せ!

日共の議会主義的歪曲を許さず闘おう

 首相・安倍は、九月二十八日、臨時国会の開会と同時に衆議院解散を強行した。「大義なき解散」という野党からの非難を尻目に、ほころびはじめた首相専決=NSC専制の支配体制を固め直すことをめざして総選挙にうってでたのだ。
 ときあたかも、アメリカ大統領トランプが「北朝鮮を完全に破壊する軍事的選択肢を必要であれば実行する」とわめきたて、核ICBMの開発・保有に突進している金正恩政権にたいする戦争挑発のオクターブを上げている。このトランプ政権の軍事強硬策への「一貫した支持」を世界中の権力者のなかでもほとんどただひとり表明し、「対話は無駄、最大限の圧力を」などと好戦的言辞を弄しているのが安倍政権だ。安倍は今回の総選挙を「北朝鮮の脅威」=「国難」を突破するためとおしだしている。与党が過半数を得たならばアメリカの軍事的選択肢を支持することへの国民の信を得た≠ニいいくるめ、トランプ政権による北朝鮮攻撃に参戦する腹づもりであることは明らかだ。絶対に許してはならない!
 衆院選への突入を前にして、離党者が続出し存亡の危機にたたされた民進党・前原執行部は、東京都知事・小池がみずから代表となって結成した「希望の党」に民進党議員がこぞって公認申請する解党的「合流」の策をとった。代々木共産党・不破=志位指導部は、この民進党の突然の解体によって「戦争法廃止・安倍改憲反対」を中心的な一致点とした「四野党共闘」の枠組みが崩れ、「野党と市民の共闘を発展させ安倍政権を退場に追いこむ」という彼らの「大方針」の前提が崩壊してしまったことに顔面蒼白となっている。官僚的自己保身に駆られた彼らは、総選挙に向けてなんとか「野党共闘」の体裁をとりつくろうことに奔走するとともに、動揺する下部党員を集票マシーンとして駆りたてることに血眼になっている。彼らは、アメリカの北朝鮮攻撃と日本の参戦を阻止する闘いを大衆的に組織化することをいっさい放棄して、総選挙に没入しているのだ。
 たたかう労働者・学生諸君! 日共の議会主義的闘争歪曲をのりこえ、今こそ朝鮮核戦争を阻止する反戦闘争を総力をあげて推進しようではないか。安倍政権による憲法九条改悪攻撃や共謀罪法、森友・加計疑獄隠し≠竢チ費税大増税や社会保障大削減などにたいする労働者・学生・人民の怒りをあまねく結集し、反安倍政権の闘いの一大奔流をまきおこせ。「国難突破」と称して参戦と改憲に突進する安倍ネオ・ファシスト政権を労働者・学生・人民の実力で打ち倒せ!

以下見出し

「国難突破解散」―参戦企むNSC専制体制固めの策謀

日共翼下の「野党共闘」尻押し運動をのりこえ反安倍政権の奔流を!


祖国防衛主義に転落した代々木官僚を弾劾し朝鮮核戦争阻止の反戦闘争を!

日米核安保粉砕! 参戦と改憲に突進する安倍政権を倒せ!

Top

  


<軍国日本>再興のための「国定教科書」づくり
 安倍政権による教育の国家統制を許すな

 文部科学省は、三月二十四日、小学校「道徳」と高校各教科(主に二年)の教科書検定(二〇一六年度検定)の結果を公表した。これらの検定教科書は、今夏の各自治体や高校などでの採択を経て、来年から使用される。
 今回の高校教科書検定で文科省は、歴史・公民教科書については安倍政権が「集団的自衛権の行使」を容認するうえで閣議決定した「武力行使の新三要件」を、地理教科書については「尖閣・竹島は日本固有の領土」とする政府見解などを、記述することを教科書会社に徹底的に強制した。
 このような高校教科書にたいする国家統制。それは、文科省が「国家・社会の形成者として必要な資質を備えた国民の育成」という国家主義的・能力主義的な理念にもとづいて小・中学校の新学習指導要領を告知したことをふまえて、来年三月に強行しようとしている高校学習指導要領の大改悪と連動した攻撃にほかならない。
 ここでは、<反戦・反安保・反改憲・反安倍政権>の闘いを推進するために、文科省が公表した高校の地理歴史・公民教科書検定の実態をみていく。

以下、見出し

政府見解・政府方針に沿う記述を教科書会社に強制

新学習指導要領にもとづく「愛国心」教育の強化反対!

Top
 

   


最新号紹介

新世紀 The Communist 第291号
2017年11月

朝鮮核戦争阻止・改憲阻止の戦列を築け

 安倍政権は森友・加計疑獄の追及から逃れ、参戦・改憲に突進する体制を固め直すために衆院解散・総選挙にふみきった。労働者・人民を愚弄するネオ・ファシスト政権の延命策動を断じて許すな。朝鮮核戦争阻止・改憲阻止の戦列を築こう! この闘いの武器として『新世紀』第二九一号をたたかう仲間におくる。『新世紀』は今号から文字を大きくし、よりいっそう読みやすい体裁に刷新した。
◆われわれは、北朝鮮による水爆実験(九月三日)を、その反人民性を満腔の怒りをもって弾劾する。アメリカのトランプ政権は北朝鮮・金正恩政権への制裁を強化するために中露権力者との妥協をはかりつつ国連安保理の決議採択にこぎつけた。だが、軍人を中枢にすえたこの政権は北朝鮮にたいする先制核攻撃の機を窺っている。トランプ政権に隷従する安倍政権も臨戦態勢をとっている。巻頭の「金正恩政権の水爆実験弾劾! トランプ政権の北朝鮮核攻撃阻止!」は、朝鮮核戦争阻止・日本の参戦阻止・日米核軍事同盟の強化反対の闘いの革命的指針を提起している。
 米領グアムへのミサイル攻撃を構える金正恩にたいして激怒したトランプは、北朝鮮の完全な破壊≠ネどと言い放った。東アジアに核戦争の火を放とうとしているのだ。この熱核戦争の危機を突破するために「日・米・南北朝鮮人民の力で朝鮮核戦争を阻止せよ」と訴えているのが第二論文である。
 本号には第五十五回国際反戦中央集会の基調報告「今こそ反安倍政権の闘いの爆発を! プロレタリア国際主義に立脚し革命的反戦闘争を推進せよ」(赤峰玄)を掲載した。安倍政権・自民党は東京都議選において惨敗した。わが革命的左翼が森友・加計疑獄の暴露や共謀罪制定反対・改憲阻止の闘いをおし広げ安倍政権打倒を訴えてきたからこそ人民の怒りが爆発したのだ。同志・赤峰は、われわれがきりひらいたこの画期的地平を確認し、さらに、東アジア、ウクライナ、中東においてさし迫る大戦・核戦争の危機を突き破るために既成指導部の議会主義的・市民主義的歪曲をのりこえ革命的反戦闘争をおしすすめよう、これを全世界におし広げよう、と力強く呼びかけている。同時に、「朝鮮核戦争阻止・改憲阻止の闘いの前進のために」(マル学同革マル派)を掲載した。朝鮮核戦争の危機が切迫した今春、われわれは、米・日・南北朝鮮人民は自国政府打倒の反戦・反権力の闘いに起ちあがれと呼びかけた。また自民党の都議選惨敗の直後には、「反安倍政権の闘いの爆発をかちとれ」と訴えてたたかった。このような今春・今夏における激闘の革命的意義と教訓を鮮明に提起しているこの論文を合わせて検討していただきたい。
 「辺野古埋め立て強行を労働者・人民の実力で打ち砕け」(沖縄県委員会)は、現段階の「K1護岸」などの建設強行にたいする断固たる反撃の指針だ。

JP労組本部批判・介護保険制度大改悪反対方針を掲載

◆「会社発展=生産性向上を号令するJP労組本部」(野々山大)は、本部の中期的な運動方針「新たな運動の創造」なるものが郵政版「働き方改革」への呼応にほかならず、いっそうの労働強化に棹さす反労働者的なものであることを完膚なきまでに暴いている。五月に成立させられた「介護保険関連改革法」の反動性――介護サービスの削減、利用料・自己負担額・保険料の大幅引き上げ、介護病床全廃などの実態を怒りを込めてつきだしているのが「安倍政権による介護保険制度の大改悪を許すな」(永山吉里子)である。
◆「『リフレ理論』批判の深化のために」と題して、本誌第二八七号掲載の論文「日銀『異次元金融緩和』政策の完全破産」(風不死涼太)によせられた「疑問」とそれへの筆者の回答を掲載した。筆者は、リフレ派の論説への批判を、マルクスの貨幣論・価値形態論を武器にして深めている。
◆「シリーズ わが革命的反戦闘争の歴史」の二論文は、革共同第三次分裂の前夜における、後にブクロ官僚一派となる徒輩との内部思想闘争を生き生きと描いている。この闘いの教訓を学びとろうではないか。

Top


  
9・19 名古屋
「安倍政権倒せ」の声轟く
労働者・学生・市民七百が結集
 九月十九日、名古屋・栄において「共同行動実行委員会」の主催で開催された「安倍内閣の暴走を止めよう! 9・19あいち集会」に、七〇〇名の労働者・学生・市民が結集した。 
「安倍政権打倒!」集会で気勢をあげる労働者・学生
(9・19、名古屋)
「朝鮮核戦争阻止!」市街を元気よくデモ
(9・19、名古屋)
Top
  
 9・19 金沢
「改憲阻止!安倍政権打倒!」
労働者・学生が市街をデモ
 戦争法強行採決からちょうど二年目の九月十九日、石川県憲法守る会をはじめとする八団体が主催して「安倍9条改憲NO! 安倍退陣!」集会が金沢市でおこなわれた。
集会の戦闘的高揚のために奮闘する金沢大の闘う学生
(9月19日、四高記念公園)
Top