新世紀
The Communist 200

2002年9月
定価(本体1200円+税)
革共同 革マル派 機関誌(隔月刊)
発行所 解放社
発売元 有限会社  KK書房




     home「新世紀」最新号

                               

 <特集> 許すな! 侵略戦争法
   
反テロ局地戦反対! 日本の全面的参戦を阻止せよ
   ――労働者人民の国際的連帯のもとに革命的反戦闘争を断固として推進せよ――
 
 錯乱の有事法解釈
   
――代々木完了の「自衛の戦争」是認論――      
     村川敏 
 社民流「有事法不要」論の犯罪性
     今賀千安

 「より完全な有事法」を求める「連合」指導部      宇都宮研
 
   
        
 ビン・ラディンの戦闘的反米闘争
  ――その錯誤をいかにのりこえるか (下) 
     長岡重夫  
 ネオ・ファシストの台頭に揺れるEU        越山行蔵   
 「沖縄返還三〇周年」――反安保・沖縄闘争
 の革命的推進のために
      
     伊是名昇 
 ささやかな「公共空間」の夢想
  ――国家主義・新自由主義に屈従する日教組指導部――
  
     猪里野密
 「生死の場所」の哲学について      田代新一

<学習ノート>
認識過程の認識論的解明の試み
――“What is Revolutionary Marxism?”改英訳版を読んで――
   
     石立輪可子
 
   ◆ 国際・国内の階級情勢と革命的左翼の闘い(2002年4月〜02年5月)




 ヨルダン川西岸のジェニンは「殉教者の町」と呼ばれていた。自爆戦士たちの肖像が玄関や塀や柱など、いたる所に掲げられ、子供たちは口々に、「大人になったら僕も殉教するんだ」と目を輝かせていた。 その町は四月八日にイスラエル軍の総攻撃を受けて瓦牒の山と化してしまったが、 生き残った子供たちの笑顛とともに、 町はいまも輝いている。おのれの行為がアラブ諸国人民を決起させるにちがいないと確信して、戦士たちは絶望をのりこえているのであろう。ブッシュやシャロンの「対テロ戦争」 に勝利の日は来ない。
 終りのない 「恐怖」 の悪夢にうなされるブッシュは、 恐怖にうちかとうとしてますます戦争狂いになるほかはない.米・露の戦略核削減条約の調印(5月24日)以後、 「対テロ戦争」のために戦術核の先制使用を位置づけたアメリカの「新戦略ドクトリン」 (作成中)の存在が公表された。同時に、 アル・カーイダによる「放射能テロ計画」がアメリカ権力者の側から大々的にキャンペーンされはじめた。劣化ウラン弾の被害の実態を知るブッシュらは、 おのれの罪業への報復を恐れるあまりに、 放射能テロを妄想せずにはいられないのだ。 それを防ぐと称して核先制攻撃までも正当化しつつ。
 「テロとの戦いで日本は常に米国とともにある」と12月にブッシュに約束した小泉。彼は、ブッシュのアラファト議長退陣要求(6月24日) にたいしても、 世界でただひとり「理解する」と言明した。巷では、 吐きすてるような口調で「静かなるアフガン」が流れる。 「黒いカラス〔B52〕にぶら下がる  ニッポン人」と。恥ずべきプッシュの犬・コイズミ内閣を、 いまこそ打倒せよ!そのための理論的思想的拠点を打ち固めるために、本号を活用されんことを。
 
home「新世紀」最新号