（１）
　５月３日、「憲法記念日」のこの日、有楽町マリオン前において、憲法改悪に反対する街頭情宣にとりくんでいたわが全学連と革共同革マル派の情宣隊にたいして、乱闘服で身を固めた反共右翼約２０団体５０～６０名が襲撃してきた。この襲撃事件は、警視庁公安部公安第二課、丸の内警察署、第一機動隊、反共右翼の四者が綿密に仕組んだ作戦にもとづいてひき起こした謀略的な破壊攻撃にほかならない。国家権力は、改憲の大濁流に抗して唯一改憲阻止の闘いを革命的に推進しているわが全学連と革共同革マル派にたいする憎悪をむきだしにし、右翼をファシスト突撃隊として、白昼公然と衆人環視のもとで改憲反対運動を破壊するという画歴史的な攻撃をうちおろしてきたのだ。

（２）
　①５月３日午後２時４５分、大日本朱光会なる右翼団体が有楽町マリオン前に車両を止め、そこから降りた５名が、改憲阻止を訴えるビラを配っていたわが情宣隊にたいして、「アカ！」「共産主義撲滅！」などと叫びながら突撃してきた。
　②これを合図とするかのように、警察権力は、有楽町マリオン前の晴海通りの東西に第一機動隊のバスを配置し、一般車両の通行をすべて止めた。そうすることにより、それまで大渋滞していた晴海通りが突然約２００メートルにわたって車両のいない空白地帯となった。同時に、２０数台の右翼車両が機動隊バスの後ろに結集した。
　③こうして警察権力によって人為的につくられた空間の中で、日本青年社などの右翼団体数十名が車から飛び出して有楽町マリオン前に殺到し、わが情宣隊に襲いかかってきた。これを機動隊はなんら制止しなかった。これに続いて、それまでＪＲ高架下で晴海通りを通行止めにしていた機動隊バスが通行止めを解除した。これによって、右翼団体の車両約２０台が一斉に有楽町マリオン前に殺到した。
　④乱闘服で身を固めた５０～６０名の右翼ゴロツキどもは、わが情宣隊にたいして殴る蹴るの暴行を働いた（一名は「顔面打撲傷、十日間の安静加療」、さらに一名は「背部打撲傷、十日間の安静加療」）。これにたいして、わが情宣隊は隊伍を組み、毅然として対決した。右翼ゴロツキどもは、わが街宣車を右翼車両で挟みうちにした上、数十人で取り囲み、手に手に持った黒い棒状の凶器でフロントガラスを叩き割ろうとした。車体上部に設置してあったスピーカーをもぎ取り、それを叩きつけて後部窓ガラスを粉々に割った。サイドミラーやワイパー、アンテナをもぎ取った。さらに「火を付けろ！」と口々に叫びながら、ハチマキに火を付け、車内に放りこもうとした。また、ガソリンタンクの給油口をこじあけ、火を放とうとしたのだ。
　⑤この間、機動隊はまったく動かなかった。また、大日本朱光会が突撃した時からこれに寄り添い、終始一貫、右翼と行動を共にしていたデカはニヤニヤしていた。それだけではない。私服姿の右翼が公安デカと談笑していた。
　⑥右翼団体が撤収した後、午後３時２０分頃になって有楽町マリオン前に姿を現した警視庁公安部公安第二課の公安デカおよび丸の内警察署の副署長らは、右翼の暴力行為についてはまったく不問に付し、「右翼がひかれた」「街宣車に乗っていた者は事情聴取する」などとわれわれへの弾圧の姿勢をむきだしにした。右翼どもがわが街宣車の前後を車両で塞ぎ、数十人で取り囲んでいた中で「右翼がひかれた」などというのは、１００％でっちあげである。（ちなみに、一時間もたってから、一人の右翼がニヤニヤ笑いながらケンケン飛びで救急車に向かったのが目撃されている。明らかに、これは警察に入れ知恵された猿芝居なのだ。）
このように、警視庁公安部、丸の内署、第一機動隊、反共右翼の四者は、統一司令部の指揮の下に、まさに予定計画的に、わが全学連と革共同革マル派にたいして破壊攻撃をしかけてきたのだ。

（３）
　国家権力は、今年５月３日の「憲法記念日」に、ついに改憲阻止の闘いを推進している組織にたいして、大衆運動場面で反共右翼をぶつけるという攻撃を開始した。ヒトラーがナチス突撃隊を組織した手口に倣い、右翼ゴロツキどもをファシスト突撃隊として活用しはじめたのだ。
　いまブッシュ政権の強圧にこたえ、「戦争をやれる国家」への飛躍をなしとげるために、憲法改悪に突進している小泉ネオ・ファシスト政権。彼らは、このドス黒い野望を達成するために、改憲に反対する一切の部分を根絶する意志を示したのだ。これは、「集団的自衛権の行使」の合憲化と「結社の自由」の制限を核心とした来るべき憲法改悪を先取りする攻撃にほかならない。

（４）
　わが全学連と革共同革マル派は、今回国家権力と右翼とが一体となってしかけてきた謀略的な破壊攻撃にたいして断固として反撃するものである。われわれは、第一機動隊、丸の内警察署、警視庁公安部公安第二課、警視総監、ならびに右翼諸団体にたいし、刑事上・民事上の法的手段をも駆使して反撃するであろう。そして同時に、東京都知事・石原慎太郎の責任をも断固として追及するであろう。
　われわれは、労働者・学生・人民にネオ・ファシズムの暴虐への警鐘を乱打し、改憲阻止の闘いの炎を燃えあがらせる決意である。

　　　２００５年５月４日

　全日本学生自治会総連合（奥野成喜委員長）
　日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派