教育改革関連諸法案の成立を許すな!

 
◆「奉仕活動」の義務化反対! 「習熟度別教育」の導入反対!
 
「教員の免職制度」導入反対!

 ◆民主党「修正案」を口実とした日教組指導部の裏切りを弾劾し、
  
教育改革関連諸法・教育基本法改悪に反対しよう!
 「つくる会」教科書を賛美する日教組本部を弾劾し
  
侵略戦争賛美・皇国史観を流布する教科書の不採択の闘いをおし進めよう!

 教育改革関連諸法の成立を阻止するために立ち上がったすべての教育労働者のみなさん!
 6月14日の衆議院本会議において、「指導が不適切な教員」の免職・転職や高校の通学区域の規制廃止(「地教行法改正案」)、「社会奉仕体験活動」や「飛び入学」、「問題行動」を起こす児童生徒の出席停止(「学校教育法・社会教育法改正案」)が民主党の修正案を受け入れて可決された。そして国会会期末を控えた現在、政府・文部科学省は、参議院通過・今国会での成立に向けて突進しているのだ。ほんのわずかの「修正」とひきかえに衆議院本会議で賛成にまわった民主党に「先をこされた」とばかりにおおあわてでその後を追いかけている社民党・共産党の裏切りにささえられながら。
 だが、許しがたいことに、この民主党「修正案」を政府・文部科学省が受け入れたことを「成果」としておしだし、「修正案が通ったからもう反対はしない」などと公然とほざいているのが、日教組本部なのだ。なんという恥知らずか!
 すべての組合員のみなさん! 日教組本部の裏切りを弾劾し、アリバイ的な「国会行動」を戦闘的に塗りかえて、教育改革関連諸法の成立を阻止するために全力でたたかおう!

 日教組本部の裏切りを許さず、ネオ・ファシズム的教育改革に反対しよう!

 「教育改革関連諸法」制定、そして教育基本法改悪と、いまやネオ・ファシズム的教育改革の濁流が一気におしよせようとしている。その瀬戸際に教育労働者はたたされている。実際、日教組本部が、「無キズでは通さなかった」などと自画自賛している民主党の「修正案」なるものは、政府の「教育改革関連諸法」の「修正」どころか、さらにそれを“補強”するものでしかない。それはつぎのようなものでしかないのだからだ。
 @「社会奉仕体験活動」にボランティア活 動を加える。
 A(飛び入学させることができる大学を) 大学院がおかれている大学にする。
 まさにこれは「奉仕体験活動」義務化の攻撃を「ボランティア」という名前をかぶせてごまかすものでしかないではないか。いやいや、こどもたちを「自主的」に奉仕活動に誘導せよと、教職員に強制し、せきたてるものにほかならないのではないか。
 あるいは、能力主義教育を徹底するためにうちだされた「大学への飛び入学制度」をエリートを育成するものへと、より徹底させるものではないか。
 ところが、これをさして、「毒は薄まった」などとほざいて裏切りを公然と居直っているのが、日教組本部ではないか。実際、樋口日教組副委員長はいう。「『社会奉仕体験活動』では滅私奉公のイメージが強すぎる。自発的に『ボランティア』をやって、それが奉仕活動につながるならよい」「大学にどんどん飛び入学したら現場は混乱する」と。こういうのを、ファシズム的教育改革の水先案内人というのだ。

 「不採択運動はやらない」と文科省に恭順の意を
   
示した藤川日教組教文部長発言を許すな!

 日教組の藤川教育文化部長は、中学校歴史・公民教科書八社の記述を比較検討した「教科書白書2001」の発表の記者会見で、文部科学省の「検定合格」した扶桑社発行の中学校歴史・公民教科書を、「ユニークで独自性に富んでいる」「読み物的におもしろい、今までにない教科書だ」などと公然ともちあげたのであった。
 そればかりではない。「教科書が学習指導要領に準拠するのは当然」であり、「日教組としては特定の教科書の不採択を求める運動は行なっていない」「(採択については)教育委員会が責任をもって採択すべきだ」と宣言したのである。
 だが、これは、真性ファシストである「つくる会」の中学歴史・公民教科書採択に反対して職場からたたかっている組合員にたいして、背後から鉄砲を撃つような行為ではないか。組合員からの怒りに満ちた抗議にたいして日教組本部は、「(藤川発言を報道した)産経新聞に抗議する」などと弁明している。だが、そもそも「教科書白書2001」それ自体が、扶桑社版の教科書の侵略戦争賛美・皇国史観イデオロギーに対する反論もなければ、これをテコとした教育内容への国家主義イデオロギーの貫徹に対する危機意識の一片もない。ただもっぱら、学習指導要領を基準として出版社八社の教科書を比較しているにすぎないのが「白書」なのだ。
 文部科学省にたいして「不採択運動はやらない」などと忠誠を誓う日教組本部を弾劾して、侵略戦争賛美と皇国史観にもとづいた「つくる会」教科書を葬り去るために戦闘的組合員は断固としてたたかうのでなければならない。

 反戦・反安保闘争、憲法改悪反対の闘い結びつけて闘おう!

 すべてのたたかう組合員のみなさん!
「憲法をかえる」「靖国神社に参拝する」「改革を断行する」などと叫ぶ小泉首相のもとで、いま日本は新たな戦争への道を突き進んでしまっている。ところが、“小泉グッズ”とワイドショーによってつくられた“ジュンイチロウ人気”に腰が砕けてしまっているのが、選挙亡者の社民党・共産党の官僚どもなのだ。
 6月30日に予定されている日米首脳会談において、アメリカ・ブッシュ政権の「パワー・シェアリング(力の分担)」の要求にこたえて、日米共同侵略戦争遂行の体制を一気呵成に構築しようとしているのが小泉ではないか。憲法で禁じた集団的自衛権の行使に抵触することを承知で、ブッシュ政権がおし進める新たなミサイル防衛構想に協力を誓おうとしているのが小泉ではないか。そして今秋にも有事法制定の「基本的考え方」を国会で示すなどと公然とほざいているのが小泉なのだ。日本帝国主義の生き残りをかけて今日版大東亜共栄圏を構築するとともに、そのために憲法改悪と日本の軍事強国化をなしとげることを二十一世紀国家戦略の中心環として再び暗黒の戦争への道をひた走っているのが小泉政権なのだ。
 われわれは、反戦・反安保闘争と結びつけて、軍事強国化のために政府・権力者が遂行しようとしている教育改革関連諸法制定や、「つくる会」教科書の採択に反対する闘いをおし進めなければならない。文部科学省の下僕に転落した日教組本部の裏切りを弾劾し、教育改革関連諸法の成立を阻止するために断固としてたたかいぬこう!

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