「つくる会」教科書を賛美する藤川教文部長発言を弾劾せよ! ◆「奉仕活動」の義務化反対! 「習熟度別教育」の導入反対! 教員の免職制度導入反対! ◆「つくる会教科書」の検定合格弾劾! 教育内容の国家主義的改悪反対! ◆国家主義・能力主義的教育改革反対! 教育基本法改悪反対! ◆政府・文部科学省の土俵のうえで「教育改革」の代案対置にいそしむ日教 組・全教指導部を弾劾し、教育のネオ・ファシズム的再編に反対しよう! 6・14全国統一行動に結集した労働者の仲間たち! 小泉政権は、いま、「日本の未来のための教育改革」の名のもとに、現行の教育制度(内容)の反動的な再編成の攻撃を一気にすすめようとしている。今国会会期中に、教育改革関連諸法案を、何が何でも成立させるために突進しているのだ。「学校教育法」「社会教育法」「地方教育行政法」などの「教育改革関連諸法案」の衆議院採決を絶対に許してはならない。 この反動攻撃に対して日教組指導部は、国会要請と傍聴以外には何ら大衆的な反撃の闘いを組織してこなかった。そればかりではない。日教組本部教文部長の藤川は扶桑社版のネオ・ファシストによってつくられた「教科書」を「今までにない良い教科書だ」などと賛美さえしているのだ!(「教科書白書2001」発表の会見。6月11日) 国家主義的な教育再編攻撃の大鉈がふりおろされている真最中に、何という裏切り的発言を弄するのか。ファシスト集団・「つくる会」の提灯もちにまで転落したのか。この日教組ダラ幹の裏切り発言を弾劾し、反動的「教育改革」反対にたちあがろう! 国家主義・能力主義教育をめざす小泉「教育改革」に 反対しよう! 昨年末の「教育国民会議」最終報告にもとづいて「21世紀教育新生プラン」をうちだした文部科学省は、この教育6法改悪を「第1ステージ」と位置づけ、ファシズム的「教育改革」の「第2ステージ」=教育基本法の改悪へと突き進もうとしている。 @蔓延する個人主義・利己主義を打破し国家や社会に貢献する「心」を植えつけるためと称した「奉仕体験活動」の義務化。 A能力主義教育を徹底するための「習熟度別教育」や「飛び入学制度」の導入。その他面での“落ちこぼれ=問題児”烙印した子どもの切り捨て(=出席停止)。 B「特色ある学校づくり」の名のもとに「学校間競争」を促進するための高校の通学区制度の廃止や学校選択制の導入。学校の「自己評価・自己診断」の強制、「学校評議員制度」とこれを上から監視する「地域教育評議会」の設置。 Cそしてこれらの教育政策を学校現場にスムースに貫徹するための学校管理・人事管理制度の抜本的改悪。とりわけ教員人事にかんする校長の権限を強化し「教員評価(業績評価)」を導入するとともに、校長の教育方針に反対するような教員や能力・資質が「欠損」しているとみなした教員を教壇から排除するための「不適格教員の免職・転職」を制度化しようとしていること。 小泉内閣と文部科学省は、これらの教育・学校制度の全面的な改悪をいま、教育6法の改定をテコとして一気に推し進めようとしているのだ。 だがこれらの「教育国会」と銘うった本年初頭からの「教育改革関連諸法」制定の攻撃に対して、明確な「反対」の立場を示すこともなく、「充分な審議」と「適正な運用」を文部科学省に要請し、国会請願と傍聴でお茶をにごしてきたのが、日教組本部なのだ。 「つくる会」教科書の「検定合格」をテコとした国家 主義イデオロギーの教育内容への貫徹に反対しよう! それだけではない。皇国史観と天皇制国家の侵略戦争を礼賛し、憲法9条の改悪を公然と唱える「つくる会」が編集した扶桑社版の中学校用歴史教科書・公民教科書を文部科学省は「検定合格」にした。しかも、その過程において文部科学省は、教科書検定制度にもとづいて教科書内容の書きかえを各出版社に強制しただけでなく、それをさらにエスカレートするために検定・採択制度の改悪を策しているのだ。そして、いまや政府・文部科学省の“お墨付き”を得た「つくる会」などの真正ファシスト・グループは、みずからの教科書を各地方自治体に採択させるための「国民運動」を大だい的に展開しているのだ。自民党地方組織や「生長の家」などの極右宗教団体やファシスト教員集団を中心にして組織された「全国48支部1万人余」と豪語する会員をフル動員して、「教科書改善連絡協議会」や各地方議会に「教育を良くする議員連盟」などを結成しながら、各地方教育委員会の教科書採択に圧力をかけている。 このような下からのファシスト運動の組織化とこれまでの歴史教育にたいする「自虐史観」キャンペーンを背景にして、文部科学省は、教科書採択における「学校票」(教育委員会の採択決定にあたって個々の学校の教師集団が採択希望を表明する方式)を廃止したり、「開かれた採択」の名のもとに地方の保守系議員や地域の右翼ボスなどを採択過程に介入させようとしている。 「つくる会」教科書を美化 する藤川=日教組本部を 弾劾しよう! 集会に参加したすべての労働者・市民のみなさん! 「首相公選制」を突破口とした「憲法改正」への本格的始動。「集団的自衛権の行使」の「合憲」化と有事法制定への突進。強権的・軍事的支配体制をささえる行政制度への「改革」とその総仕上げをねらう「公務員制度改革」。「聖域なき構造改革」をかかげての大リストラの号令。みずから演出しマスコミによって醸成された「小泉人気」なるものを追い風にしてかけられているこれらの反動攻撃とともに、教育関連諸法の改悪や「つくる会」教科書の検定合格をテコとした教育内容の反動的改悪攻撃に反対しなければならない。「なんてったって小泉〜」などと大人が浮かれているあいだに、こどもたちの頭脳には戦前と同じような戦争賛美と皇国史観が注ぎこまれ、扶桑社版「歴史教科書」が「近代日本人の人格の背骨」と宣揚する教育勅語にもとづいた「忠君愛国」「滅私奉公」の教育さえもが下からのファシズム運動にささえられながら強行されようとしているのだ。 ところが日教組指導部は、扶桑社版「つくる会教科書」を文部科学省が検定合格にしたことを弾劾しなかったばかりでなく、教文部長・藤川発言が示すように、このネオ・ファシストによってつくられた「歴史・公民教科書」を美化し、国家主義的な教育の露払いをしているのだ。 藤川は次のように言っている。扶桑社版「教科書」を「ユニークで独自性にとんでいる」「なかなかいい教科書だ」「大人として読んだときに、読み物的に面白い、今までにない教科書だ」と。日教組ダラ幹はついにネオ・ファシストどもの軍門に下ったといわなければならない。さらに藤川は「教科書が学習指導要領に準拠するのは当然」であり、採択は「教育委員会が責任をもって」行うべきだ、と文部官僚の発言と見紛うばかりのことを言っている。否、文部官僚さえも口にしない扶桑社版「教科書」への賛辞を公然といいはなったのだ。文部科学省の下僕と化し、その「教育改革」攻撃を下から支える「教育改革全国キャンペーン運動」をかかげてきた日教組指導部は、「教育改革関連諸法」が国会で採決されるこの時に、ネオ・ファシストどもの「教科書」に賛辞を送るほどに堕落した姿をさらけだした。このようなダラ幹を弾劾して職場深部からたたかおうではないか。 「昭和維新」断行を叫んだ「革新将校」さながらに「改革の抵抗勢力はたたきつぶす」とヒステリックに叫びたて、「ひとりでも靖国神社に参拝」するなどと大見得を切っている小泉政権の一切の反動攻撃にたいして、〈日本の軍事強国化反対! ネオ・ファシズム的反動化阻止!〉のスローガンを高くかかげて、労働者・学生・市民の広範な反撃の闘いをこそ創造しなければならない。侵略戦争賛美と皇国史観の流布に対しては「真理と真実にもとづく教育」を文部科学省にお願いし、ネオ・ファシズム的「教育改革」に対しては「私たちの教育改革」という代案を対置して選挙活動に埋没するのは、裏切りに裏切りを重ねるものでしかないのだ。すべての労働者・学生・市民は、日米共同の侵略戦争遂行体制構築と憲法改悪・「集団的自衛権の行使」の合憲化に反対する反戦・反安保闘争と結合して、ネオ・ファシズム的教育再編反対の闘いを推進しよう! |
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