<緊急声明
米英帝国主義のイラク人民皆殺し戦争を弾劾する!
日本革命的共産主義者同盟・革マル派
2003年3月20日

 〔1〕

 血迷ったブッシュ政権は、ついに3月20日未明(日本時間20日午前11時すぎ)に、イラクにたいする軍事的総攻撃を開始した。米軍の艦船・攻撃機から発射された巡航ミサイルや精密誘導爆弾は、今このときに、イラク労働者民衆を襲い、何千何万の民衆が爆殺されている。
 何が「イラクの自由」作戦だ! これは紛れもなくイラク人民・兵士にたいする皆殺し戦争ではないか。 これは、世界史上かつてない凄惨なジェノサイドだ!  
 わが革共同革マル派は、このような米英帝国主義のジェノサイド戦争を満腔の怒りをこめて弾劾する! そして開戦直後に「武力行使」支持を表明した小泉政権を弾劾し、その打倒をすべての労働者人民に呼びかける! 

 〔2〕

 米英の戦争には、これっぽっちの「大義」もない。ブッシュ政権は、「イラクの大量破壊兵器開発」をもってイラクへの「先制攻撃」を正当化した。だが、「大量破壊兵器開発の証拠」が国連査察団によって発見されないとみるや、「国連は役割を果たしていない」と傲然と宣言し、こんどは「フセイン政権の抑圧からイラク国民を解放する」ことが目的だ、などと叫びはじめた。
 これほど、デタラメで身勝手な妄言はないではないか。そもそも、世界最大の核兵器を開発し保有し、生物・化学兵器を開発し、「すべての爆弾の母」と言われている皆殺し爆弾「MOAB」を開発して、それを嬉々として実戦使用しようとしているのは、いったい誰なのだ! まさにアメリカこそが、世界最大の“ならずもの帝国”ではないか! そのアメリカが「イラク国民を解放する」だ、と? ふざけるな。イラク民衆を血の海に沈め、イラクの子供たちを劣化ウラン弾で放射能づけにし、人民のライフラインを破壊して、なにが「解放」だ!
  これこそは、みずからの信奉する「自由・民主主義・市場」を世界に力づくで拡張することを「神の召命」「無限の正義」などと妄信している傲岸無比なヤンキー権力者の人非人性の極みではないか!
 まさにこのような戦争正当化の強弁こそは、ネオ・ヒットラーと呼ぶべきなのだ。21世紀のネオ・ヒットラー=ブッシュによる悪逆無道の戦争を許すな! 

 〔3〕

 ブッシュの「先制攻撃戦略」にもとづくイラク攻撃にたいしては、全世界から轟々たる「反対」の声が沸き立っている。全世界民衆の歴史的な反戦闘争の高揚に“活”を入れられたフランスとドイツの権力者は、――第二次世界大戦の悪夢にさいなまれ、ナチスのホロコーストという歴史を背負う「古い欧州」の権力者としての“自負”にかけて――「対イラク武力行使」に公然と反対し、ロシア・中国がこれにのっかることによって、武力行使を国連に容認させようとする米英の目論見は破産した。9・11ジハード自爆事件以降に「反テロ」の名においてつくりだされた国連安保理およびNATO諸国の“結束”は完全に崩壊した。この事態は、冷戦崩壊以後に、とりわけ1999年のユーゴ空爆において頂点に達したアメリカのユニラテラリズムにもとづく一超「帝国」支配が、国際政治の舞台においても完全に風穴をあけられたという画歴史的な意味を持っている。
 ブッシュとブレアの暴挙は、全世界における津波のような「反戦」の闘いに包囲され追いつめられた彼ら戦争屋どもの断末魔の悪あがきなのだ。戦争屋どもをさらに追いつめよ!

 〔4〕

 われわれは全世界労働者人民に訴える! 
 イラク民衆のジェノサイドを絶対に阻止せよ! 「イラク国民の解放」「中東の民主化」を叫びたて、イラク・中東をアメリカのネオ植民地と化すために強行された一超軍国主義帝国の侵略戦争をうち砕け! 没落帝国主義国アメリカの軍事的新植民地主義への突進を、エシュロン型ネオ・ナチズムの暴走を粉砕せよ! ブッシュとブレアを、労働者人民の轟々たる反戦の声で包囲しうち倒せ! ブッシュの蛮行を支持した自国政府を打倒せよ! 反戦統一ストライキ・抗議行動を呼びかけているヨーロッパ労働者の呼びかけにこたえて、全世界で決起せよ! 

 〔5〕

 われわれは日本の労働者・学生・市民に訴える!
 ブッシュは「この攻撃を世界の35カ国が支持している」と平然とうそぶいた。「35カ国」の先頭には、わが日本の小泉政権が立っている。「世論に従っていれば間違う」とほざいた小泉は、いま「武力攻撃を支持する」と開き直った。そして、この日のためにペルシャ湾・インド洋に派遣したイージス艦をスクランブル状態においている。このような公然たる戦争加担を許していることは、わが日本労働者人民のこのうえない恥辱ではないか。
 すべての労働者・学生・市民はただちに「イラク侵略戦争阻止」の闘争に決起せよ! 日本の参戦を阻止せよ! 戦争屋ブッシュの“忠犬”としてご主人様にシッポをふる小泉政権を打倒せよ! 

 〔6〕

 われわれは、このような決定的局面において、日本反戦平和運動の弱さを根底からのりこえていくべきことを、声を大にしてすべての労働者・学生・市民に訴える。
 民主党や「連合」指導部は、「国連決議なし〔国際世論の支持なし〕の武力攻撃」に「反対」してきたにすぎない。彼らはミサイルの標的にされているイラク民衆の側に立って「反対」したのではない。「国際関係」と「日本の国益」を案じて「反対」しているだけなのだ。「国際世論の多数」が賛成したアフガン侵略にもユーゴ空爆にもこぞって賛成したのが、この連中ではないか。
 日本共産党指導部の果たしている役割は、とりわけ犯罪的である。この期に及んで「イラクを武装解除する」ために「国連査察の継続を」などという“代案”をブッシュや小泉に対置してきたのが、日共の不破=志位指導部なのだ。「イラクの大量破壊兵器開発」をやり玉にあげる大量破壊兵器保有の大親分=ブッシュの欺瞞と卑劣を暴きだすことなく、その尻馬にのって「イラクは大量破壊兵器開発を即刻やめて武装解除せよ」などと復唱してきたことの犯罪性ははかりしれない。
 こうした自称「革新」政党や既成労働運動指導部の腐敗と対決し、これをのりこえてたたかおうではないか!

 〔7〕

 すべての労働者人民は、いまこそプロレタリア・インターナショナリズムを存分に発揮し、「イラク侵略戦争阻止!」を掲げて、ただちに一斉に決起せよ! イスラミック・インター−ナショナリズムにもとづいて「反米・反シオニズムの闘争を果敢にたたかうムスリム人民と連帯してたたかおう! 
 全世界反戦闘争の爆発で、ブッシュとブレアを地獄にたたき込め! イラク民衆を見殺しにするな!
                                                  

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