2004年4月13日 日本革命的共産主義者同盟・革マル派
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(1)日本人3人を「解放」することを明らかにした「サラヤ・アル・ムジャヒディン」を名乗るグループの4月10日付け声明(いわゆる第二声明)にかんして、産経新聞は、「警視庁捜査員」の言と称して「革マル派の文章に似ている」「背後に日本人の影?」などという荒唐無稽の解説記事を掲載した(4月13日付)。
この産経新聞の記事と時をあわせて、「日本人が書いたような違和感」とか「日本国内の人間と繋がっている可能性」とかという「政府高官」「官邸筋」の談話なるものが、マスコミ各紙で報じられた。
「人質事件」への対応不能をさらけ出し窮地に追い詰められた小泉内閣が、マスコミを使って一斉に開始したこの悪辣なフレームアップ攻撃をわれわれは断固として弾劾する。
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(2)「イラクの一般の人は広島・長崎のことなど知らない」「日本政府と(自衛隊派兵に反対している)日本国民を分けて政府の責任を追及する論法」は、「日本のマルクス主義活動家のものだ」などという言いぐさは、イラク民衆に対する無知と蔑視を剥きだしにしたデマゴギーにほかならない。澎湃とまき起こった「自衛隊即時撤退」の声と家族の悲痛な叫びを踏みにじり、「テロリストには屈しない」という傲慢な対応を―ブッシュ政権の叱咤激励を受けながら―続けている小泉内閣。とらわれた3名の命など意にも介さず、こともあろうにイラク民衆を虐殺し続けている米軍に「救出」を要請した小泉政権を弾劾する声は、全国津々浦々にまき起こっている。
まさにそれゆえに小泉政権は、「反米・反占領」闘争を闘うムスリム人民と連帯し、3・2シーア派信徒爆殺事件、3・11スペイン列車爆破事件などのブッシュ政権の謀略を果敢に暴きだしてたたかってきたわが同盟への憎悪と恐怖にかられて、このようなフレームアップを開始したのだ。
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(3)いやそもそも、チェイニー来日の直前に引き起こされたこの日本人人質事件そのものが、疑惑に満ちみちている。西暦だけを用いた第一声明、女性を人質にするというイスラムの教義に反するやり方などなどからして、この事件は、明らかにスンナ派武装勢力がひきおこした他の外国人誘拐・人質事件とも異質であり、米諜報機関やその出先としてのPMC(民間軍事会社)、イスラエル・モサドなどの関与さえをも推測しうるのだ。
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(4)同時にわが同盟は、全ての人々に警戒を呼びかける。このフレームアップの背後で、「反戦」を唱える日本人の命などは無視した米軍による「人質解放」という名の「犯行グループ」への急襲も企まれている。
米軍のジェノサイドに抗して、ファルージャの民衆は闘い続けている。「ファルージャを救え!」はイラク全民衆の合い言葉となった。サドル派を中軸とするシーア派の闘いは全土に拡大し、反占領・反米の民衆蜂起が開始された。
決起したイラク民衆と連帯して闘おう! ファルージャ人民の大殺戮を阻止せよ!
イラク占領の破産をのりきるためのブッシュの国際的大謀略を許すな!
わが同盟は、小泉政権による一切のフレームアップを許さず、アメリカのイラク占領に反対し、占領軍と一体となった日本国軍を弾劾する闘いを、さらに断固として推進するであろう。
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