「子ども参加・父母共同の学校づくり」への歪曲を許さず

教育基本法改悪を打ち砕く拠点を創造しよう!

日本国軍の戦地イラクへの出兵阻止!

教育の国家主義的・能力主義的再編反対!


日本革命的共産主義者同盟・革命的マルクス主義派
教育労働者委員会
 全国教研に参加された全教組合員のみなさん!
 事態は風雲急を告げている。「イラクはけっして安全とはいえない」「危険で困難な仕事」であるから「自衛隊に行ってもらう」、ネオ・ファシスト首相=小泉と平成国軍司令官=石破は、「編成完結式」という名の出陣式で傲然と参戦を宣言した(十二月二十四日、愛知県小牧基地)。事実上の「国葬」を挙行し二人の外交官を「英霊」に祭りあげたのにつづいて、派遣自衛官の息子に「お父さんは偉大」と言わせテレビで全国に放映することによって「軍国少年」として描きだした。国をあげての派兵を最大限演出するなかで、いよいよ空自=日本空軍本隊が、陸自=日本陸軍が相次いで戦地イラクに出兵しようとしている。
 この歴史的瞬間に開催される本教研を、「戦争のできる国」づくりを許さず、「教え子をふたたび戦場に送らない」拠点を築くものとして実現するために、ともに奮闘しよう。

吹き荒れる教育の国家主義的・能力主義的再編の嵐をうち破れ!

 時あたかも先遣隊第一陣出発のその日(十二月二十六日)、文部科学省は学習指導要領の「一部改訂」を告示した。指導要領をこえる内容を教えることができることを明記し、小学校からの習熟度別授業導入を謳うとともに、「総合的学習の時間」の各教科・道徳との関連を明確化し「学校で全体計画を作成する」とうちだしている。まさにここに、「戦争のできる国」の臣民を育成し国家社会を担うスーパーエリートをつくりだすという国家意志が象徴的にしめされているのだ。
 全国の仲間たち! ネオ・ファシスト知事=石原のもと、いま首都・東京ではすさまじいまでの攻撃が吹き荒れている。教職員の一挙手一投足までも監視・統制する「日の丸・君が代」実施指針の策定と、これにもとづく職務命令、都教委じきじきの監視行動。すべては校長の腹ひとつというべき異常な「異動要綱」の改悪。組合活動家や平和教育実践者を狙い撃ちにしたその強権的運用。……石原はうそぶく、「東京ではすでに教基法は改正されている」と。棋士を引退してまで「教育改革」・組合つぶしに執念を燃やす都教育委員の米長邦雄はわめく、「校長は経営者だ、ものすごく偉い」「異動要綱見直しは、将棋で言えば王手だ」と。
 だが、石原が「東京から日本を変える」「オレたちは前衛だ」と豪語しているように、これはけっして東京だけの問題ではない。明日の各県の姿なのだ。いや、すでに全国の小中学校で「こころのノート」が文科省の強力な指導のもとに強制されている。福岡などでの「愛国心通知表」の導入、「平和カレンダー」(広島)や「冬休み帳」(福岡)をはじめとする諸々の平和教材使用の禁止。現職警察官による授業(沖縄)、「学テ」の復活、能力別編成の急増、学区制の撤廃(東京都品川区など)などなど、国家主義と能力主義が容赦なく押し込まれている。そして主幹・教頭補佐の新設(東京、大阪、神奈川など)、「指導力不足教員」の「摘発」と処分、人事考課の導入、自宅研修権の剥奪と官製研修の強化、学校評価制度の創出、等々。これらに抵抗する教職員組合の直接的破壊を狙った組合活動への規制や「産経新聞」などを先兵とする反教組キャンペーンの洪水、そして右翼を使った組合事務所への銃撃(広島、東京)。……
 嵐のような攻撃のなかで、学校五日制のもとでの超多忙化に加えて校長に提出する週案づくりで疲弊し、ヘトヘトになって倒れる仲間が続出している。いや、精神症を患う仲間や、定年を待たずに職場を去ることを余儀なくされる仲間さえもが急増している。そして、一月下旬に召集される通常国会では、いよいよ教基法の改悪案が上程されようとしているのだ。

教基法改悪阻止闘争の「父母共同の学校づくり」への解消を許すな!

 すべてのみなさん! イラクへの出兵を阻止し、熾烈をきわめる攻撃に抗する拠点を打ち鍛えることが、本全国教研に問われている。だが、「守ろう平和! 生かそう憲法、教育基本法! すすめよう!子ども参加・父母と教職員が力をあわせた学校づくり」をメインテーマに掲げている中央本部の指針は、この任務に応えるものたりえるであろうか? 
 「課題提起」で中央本部は語っている。「父母と教職員が教育行政の介入の余地がないほどしっかりと結びつ」くことこそが、「攻撃をうちやぶる最もたしかなとりくみです」と。だが、「父母と結びつくこと」あるいは「子ども参加・父母共同の学校づくり」が教基法改悪を阻止する「最もたしかなとりくみ」だというのは、あまりにも珍奇ではないだろうか。
 この数年をとってみても、全教は「教育政策提言づくり」や「学習指導要領の見直し」を掲げて、政府の反動的な教育政策の転換を迫るとりくみをおこなってきた。「子ども参加・父母共同の学校づくり」という指針は、これらに比しても政府の教育政策・反動的諸攻撃と対決する立場を蒸発させてしまっていると断じなければならない。
 この「課題提起」をリードしている山口教文局長(大阪)は言う。「行政権力がどのような攻撃を行ってきても、父母・国民との直接の関係で行われる教育の営みの根本を変えることはできません」と(『労働運動』〇三年七月号)。「教育の営み」はあくまでも子ども、父母、教職員のものであり、権力は外側から「干渉」することしかできない、というわけだ。だが、文科省・教育委員会が、学習指導要領をテコに、そして人事権を振りかざし処分をチラつかせながら、教職員の仲間をがんじがらめに締めあげ、政府の意にそった教育をおこなうことを強要しているのは、われわれにとって常識に属することではないだろうか。平和教育を実践している仲間は、それこそ日々死に物狂いの格闘をくりひろげているのだ。
 山口教文局長をはじめとする中央本部のいう「子ども参加・父母共同の学校づくり」――それこそは、政府・文科省の矢継ぎ早の攻撃に手も足もでず、敗退に敗退を重ねてきたこと、このみずからの指導の破産を隠蔽し居直る以外のなにものでもない。攻撃が貫徹していることばかり見るから暗くなるのだ、そのなかでも父母・子どもとの「教育の営み」は営々と発展しているではないかと。まさにこれこそは、見方を変えればそれほどひどくないと悲惨な現状を解釈し、おのれを慰撫し組合員をだまくらかすものであり、全教組合員の現状への危機感と変革の意志を眠りこませる犯罪的役割をはたすものにほかならない。
 いや、この中央本部の指針は、「学校づくり」それ自体にかんしてさえも、およそ変革的なものではない。「教職員が日常とりくんでいる営みを総結集すること」が謳われているにすぎないのだからである。直面する困難をいかに変革的にのりこえていくかではなく、これまでやってきたことに意義があることをただただ確認することが言われているにすぎないのだ。

教育労働者、労働者・学生・市民の巨大な共同闘争を創造しよう!

 全国の仲間たち!
 イラク参戦と企まれている教基法の改悪。いままさに嵐のように吹き荒れるネオ・ファシズムの大逆流に抗してたちあがろうではないか。まさに本教研集会をそのための拠点を創造するものとして、現場の苦闘のなかでそれぞれの仲間がつみあげてきた経験とその教訓を交流し論議し学びあう場としてかちとろう。
12・23教基法改悪反対集会(日比谷公会堂)で奮闘する教育労働者

 十二月二十三日には、四名の良心的学者のよびかけによる「教育基本法改悪反対」を掲げた集会が、東京・日比谷公会堂において会場をあふれる四千名あまりの労働者・学生・市民の結集のもとに開催された。教育労働者も、全教と日教組の区別なく多数が参加した。だが、同時に両組合の共同行動ではなく、市民集会というかたちをとってしかそれが実現できなかったことも、われわれにとってのりこえるべき問題にほかならない。この集会でかちとったことを、そして本教研集会の論議を決定的なバネとして、教基法改悪を阻止しネオ・ファシズム的教育再編を打ち砕くために奮闘しよう。
 わが革共同革マル派教育労働者委員会はその最先頭に立つ。共にたたかわん!
(二〇〇四年一月十日)
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