第2268号(2013年5月13日)の内容

<1面>
首都に改憲阻止・安保粉砕の炎
4・28
全学連が沖縄の闘いと連帯し「主権回復の日」式典粉砕に決起

<2面>
4・28 1万余の沖縄労働者・人民が決起
 「主権回復記念式典」に怒り爆発
 政府式典に抗議する沖縄大会
 普天間基地に闘う学生がデモ
<3面>
5・15闘争の戦闘的高揚をかちとれ 沖縄県委員会
PAC3配備阻止に起つ 4・18 那覇
<4〜5面>
郵政経営陣がもくろむ「業績手当」導入を許すな
イギリスからの便り
 緊縮策の下で呻吟する労働者階級
<6面>
Topics 解雇規制撤廃の一大攻撃
電機 「雇用延長」を逆手にとった処遇制度の大改悪を許すな
マツダ 長期間働かせて「派遣切り」
<7面>
第84回メーデー 戦闘的労働者が最先頭で奮闘
 改憲阻止・アベノミクス反対の声轟く
 4・27「連合」中央/5・1「全労連」中央/5・1「全労協」日比谷
<8面>
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆『九条の軍事戦略』
◆監視カメラセールス
◆「50年史」の偽造
「秘密保全法」制定を阻止せよ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号



































  


首都に改憲阻止・安保粉砕の炎

4・28

全学連が沖縄の闘いと連帯し「主権回復の日」式典粉砕に決起

「安倍政権のネオ・ファシズム反動攻撃を打ち砕け!」
意気軒高と進む全学連の学生たち
(4月28日、原宿駅前)
 四月二十八日、首都・東京の中枢に「『主権回復の日』式典粉砕!」の火柱が燃えあがった。この日、たたかう全学連の学生たちは、「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」(東京・憲政記念館)を強行した安倍政権にたいする烈々たる怒りに燃えて、「憲法改悪阻止」「日米新軍事同盟強化反対」「日米安保粉砕」の旗高く戦闘的デモンストレーションに決起した。
 今から六十一年前、サンフランシスコ講和条約の発効によって日本が法的に独立した日であり、(旧)日米安保条約が発効した日でもある「4・28」。それは同時に、アメリカ権力者がサンフランシスコ講和条約第三条にもとづいて、アジア支配戦略の要石をなす沖縄を本土から切り離し・引きつづきアメリカの核軍事要塞として米占領下に置いた区切りの日にほかならない。それゆえに沖縄労働者・人民はこの日を、今日の基地あるがゆえの苦しみ≠フ出発点をなした「屈辱の日」として脳裏に刻んできた。この「屈辱の日」を祝賀することは断じて許せない――この沖縄労働者・人民の憤怒の叫びを傲然とふみにじって、安倍政権はこの日午前十一時より式典開催を強行したのだ。
 これにたいして、同日同時刻から、沖縄の宜野湾海浜公園において「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」が開催され、結集した一万人が安倍政権にたいする怒りをつきつけた。この沖縄労働者・人民の最先頭に立って、沖縄県学連のたたかう学生たちは「安保破棄」を高々とかかげて「4・28沖縄大会」を戦闘的に牽引した。まさにこの沖縄の闘いとあいかたく連帯し、首都圏の全学連の学生たちは怒りに燃えて決起した。日共の不破=志位指導部は、「日本の真の主権回復」をなすべきことを政府に対置したにすぎない。「安保条約廃棄」を口にしているとしても、その内実はNATO並みの「主権国家同士の関係」にふさわしい対等な軍事同盟≠理念とするものなのだ。この日共中央翼下の反対運動をのりこえ、式典が開催された首都中枢において全学連は、<軍国日本>再興のためのセレモニー=「主権回復の日」式典に反対する戦闘的デモンストレーションを断固としてうちぬいたのである。

(以下、見出し)
渋谷・原宿を戦闘的デモ

闘志みなぎる総決起集会

「真の主権回復」を対置する代々木官僚を弾劾し奮闘

反ファシズム統一戦線の構築へ前進せよ
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4・28 1万余の沖縄労働者・人民が決起

「主権回復記念式典」に怒り爆発

 政府式典に抗議する「屈辱の日」沖縄大会

闘う労働者・学生が憲法改悪と日米新軍事同盟強化に反対する闘いの高揚めざして奮闘
(4・28、宜野湾市海浜公園)


4・28「沖縄大会」会場から米軍普天間基地まで闘う学生がデモ、
怒りのシュプレヒコールを叩きつけた
(4・28、大山ゲート前)
 東京・憲政会館で開催された政府主催の「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」に反対する沖縄人民の闘いが爆発した。政府式典と同時刻に、宜野湾市海浜公園で開催された「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」(同実行委主催)には一万余の労働者・学生・市民が結集し、「『屈辱の日』を『主権回復の日』とする政府式典はがってぃんならん〔納得がいかない許しがたい〕」と怒りの拳を上げた。
 わが革命的左翼は、既成指導部の「式典中止」請願運動をのりこえるかたちにおいて、この日の闘いを日米新軍事同盟強化と憲法改悪に反対する闘いとして戦闘的に高揚させるために奮闘した。

以下、見出し
「がってぃんならん」の声轟く

「改憲阻止! 安保破棄!」
わが同盟の情宣に熱い呼応

「式典中止」請願運動をのりこえ闘う労学が奮闘
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オスプレイの追加配備阻止! 辺野古新基地建設を許すな! 憲法改悪阻止!

 5・15闘争の戦闘的高揚をかちとれ

  沖縄県委員会

 わが沖縄県学連の学生と革命的・戦闘的労働者は、「4・28主権回復と国際社会復帰を祝う」政府式典の開催に怒る万余の労働者・人民の最先頭において、4・28沖縄大会の戦闘的高揚をかちとるべく奮闘した。
 沖縄人民にとって「屈辱の日」として脳裏に刻みこまれている「4・28」に、安倍政権は、「日本を取り戻す」=「自主憲法」の制定と軍事強国≠ヨの飛躍をかけての日米新軍事同盟の強化を誓い・うたいあげる国家的セレモニーとして、政府式典を強行したのだ。この暴挙にたいする怒りにもえて、わが革命的左翼は、「真の主権回復」を対置し・「多数派の形成」の名のもとに「反安保」を引きおろした日共官僚の闘争歪曲に抗して、「改憲阻止・日米新軍事同盟の強化反対・安保粉砕」の旗幟鮮明にたたかいぬいたのである(二面に報告記事)。
 沖縄の闘いそして首都・東京での全学連の決起をはじめとして、ごうごうたる怒りの声が全国において巻き起っているにもかかわらず、安倍政権はオバマ政権とともに、既成反対運動指導部の無力にも助けられて、ますます居丈高に反動諸攻撃を人民の頭上にうちおろしている。「尖閣有事」を想定しての対中国の日米共同作戦計画の策定(新ガイドラインの見直し)、米海兵隊辺野古新基地の建設着工・「負担軽減」の看板をかかげた米軍基地の再編・強化、オスプレイの普天間・嘉手納への追加配備(その受け入れ)、さらには南西諸島への日本国軍=自衛隊の増配備。これらを一気呵成になしとげようとしている。施政権返還から四十一年を経た今日、沖縄の労働者・人民に、米日両権力者はますます犠牲を強制しようとしているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 闘いの炎をさらに強く高くあげよう。総力をあげて辺野古新基地建設を阻止せよ! 米軍基地の再編・強化反対! オスプレイ追加配備を阻止せよ! 日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての強化を打ち砕け! 既成指導部による「反安保」抜きの「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ、「5・15平和行進・県民大会」の反戦・反安保闘争としての戦闘的高揚をかちとれ!

以下、見出し
日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての強化

憲法改悪に突進するネオ・ファシスト政権

東アジアをめぐって激化する米・日―中・露の角逐

<基地撤去・安保破棄>をめざして闘おう
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改憲阻止・アベノミクス反対の声轟く

第84回メーデー

戦闘的労働者が最先頭で奮闘

 今春闘において徹底した賃金抑制を貫徹した独占資本家どもは、かさにかかってさらなる賃下げと大量首切りの攻撃をしかけてきている。マスコミを総動員して「アベノミクス効果」なるものを宣伝しているネオ・ファシスト安倍政権は、「世界で一番企業が活躍しやすい国をつくる」とうそぶき「解雇の自由化」をはじめとする労働諸法制の大改悪に突進している。労働者を貧窮のどん底に叩きこむこれら悪らつな大攻撃がふりおろされているただなかで、今年のメーデーは開催された。「連合」「全労連」などのナショナルセンター傘下の労働組合の内部において奮闘する革命的・戦闘的労働者たちは、既成指導部の腐敗に抗して、各メーデー集会を戦闘的に塗りかえるために、「アベノミクス」の欺瞞性を暴きだすオルグを創意工夫をこらして重ねるなど粘り強く闘いをくりひろげた。そして、わが同盟の情宣隊も、各集会に革命的息吹を吹きこむべく熱烈な大情宣をくりひろげたのだ。
 おりしも、尖閣諸島の領有問題をめぐって日本と中国が強硬策を応酬し軍事的衝突が引きおこされかねない危機が高まっている。東アジアにおける米・日と中国との軍事的・政治的角逐がいやましに激化しているただなかで、ネオ・ファシスト安倍政権は日本国家をアメリカとともに中国にたいして戦争をやれる一流の軍事強国≠ヨと飛躍させる野望をたぎらせ、日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての現実的強化と憲法改悪に猪突猛進しているのだ。
 「連合」指導部は、安倍政権による「労働分野の規制改革」については「容認できない」と――組合員の反発を恐れて――おしだしてはいる。だが、原発再稼働、TPP交渉への参加決定、そしてオスプレイの沖縄配備や辺野古新基地建設などをことごとく支持し尻押ししているのが「連合」労働貴族どもである。他方、日本共産党の不破=志位指導部とこれに盲従する「全労連」指導部もまた、きたる参議院選挙に向けて「アベノミクス」にかわる「デフレ不況打開策」の代案を宣伝することにのみ夢中になっている。たたかう労働者たちは、これら既成労組指導部による闘いの歪曲を批判しつつ、メーデーの戦闘的高揚のために奮闘した。わが同盟が「アベノミクス」諸政策の反人民性を満天下に暴きだし、憲法改悪を頂点とする安倍政権の極反動諸策動をうち砕くために反ファシズム統一戦線の構築をめざして労組共同行動の創造をよびかけたこと、このことは、独占資本家どもと反動安倍政権にたいする怒りに燃える多くの労働者たちを力強く鼓舞したのである。
 すべてのたたかう労働者は今年のメーデーを戦闘的に牽引した地平にふまえ、憲法改悪をはじめとする安倍政権のいっさいの反動諸攻撃をうち砕くためにさらに奮闘しよう!
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PAC3配備阻止に起つ 4・18 那覇
労学が自衛隊車両に肉迫 4・18 那覇
「PAC3配備反対!」労・学・市民がシュプレヒコール

自衛隊車両に怒りの拳
(上・下ともに4月18日、那覇新港)
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