<プーチンの戦争>を粉砕せよ!


ロシアのウクライナ侵略二年に際して


全世界の労働者・人民と連帯して闘おう!



世界で労働組合がウクライナ反戦に決起

 2・25 全学連・反戦が国際連帯行動に決起

首都労学統一行動

 
ロシア大使館に向けて怒りのデモで進撃
(東京都港区・桜田通)
 ロシアによるウクライナ軍事侵略の開始から二年――今ほど労働者人民が<プーチンの戦争反対>の声をあげ全世界で起ちあがるべき時はない。
 現に今この時に、ヨーロッパの各地で、パリやロンドンをはじめとする多くの主要諸都市で、大規模な集会・デモがたたかわれている。労働組合自身が「プトラー(プーチン+ヒトラー)の暴虐をこれ以上許すな」「闘うウクライナを孤立させるな」という声をあげて起ちあがっているのだ。
 この欧州の労働者たちの決起は、「ウクライナ自由労働組合連合」(KVPU)の呼びかけや、「ウクライナ連帯ヨーロッパ・ネットワーク」(ENSU)の働きかけによって実現したものにほかならない。
 「ウクライナ自由労働組合連合」は訴えている。
 「私たちは、ウクライナ自由労働組合連合の仲間が、わが国の自由と平和のために抵抗し闘い続けていることを、改めて表明します。」「皆様のご支援は、国際的姉妹関係の象徴であるだけでなく、この戦争の恐怖に耐えている全てのウクライナ人民にとって、希望と立ち直りの光でもあります」と。
 また、「ウクライナ連帯ヨーロッパ・ネットワーク」は呼びかけている。
 「ウクライナ人民は、この侵略の受動的な犠牲者になることを拒否し、侵略にたいして武装・非武装を問わずこぞって抵抗しています。」「プーチンにたいするウクライナの最終的勝利が象徴するものは、世界支配のための大国間抗争における西側の勝利などではない。それはなによりも、ウクライナ人民の不屈の抵抗とその将来を決定する権利の勝利なのです。/私たちは、二月二十四日前後の一週間を、ロシアの侵略に反対しウクライナと連帯する国際的行動の時期とすることを呼びかけます」と。
 昨年二月の侵略開始一年の際には、このENSUの呼びかけに全世界二十ヵ国四十六団体が応え統一行動が実現された。そしてわが革マル派もこの呼びかけ団体に加わった。今年はさらに大きな闘いを巻きおこし、侵略者プーチンを包囲しなければならないのだ。


プーチンの世紀の大犯罪を許すな!

 <プーチンの戦争>とはいったい何であるのか。それは、ウクライナをロシアの版図に組みこむために、ひとつの独立した国であるウクライナを民族もろとも抹殺することを狙った世紀の蛮行にほかならない。ロシア権力者どものこの蛮行は、「ソ連社会主義」(実はエセ・マルクス主義としてのスターリン主義)が「圧政と貧困」の別名となり崩壊してしまった(一九九一年)にもかかわらず、これを「地政学的大惨事」(プーチン)などとうそぶいてその版図を復活させるという野望にもとづく。
 米欧によるウクライナ支援の打ち切り・縮小に欣喜雀躍しているプーチン。思いあがったこの「ロシア皇帝」は、三月大統領選にむけて多くの人民に支持されて出馬しようとした反プーチンの立候補者を、様ざまの難癖をつけて立候補資格を剥奪し排除した。それだけでなく、「一四〇〇億円のプーチンの私邸」などを暴いてきた野党指導者ナワリヌイをシベリアの刑務所で謀殺した。
 だが今ロシア人民は、マフィアのボスのごときこうした悪行を前にして、「プ ーチンの圧政を許すな」「戦争をやめろ」という声を各地であげはじめている。
 ロシアの労働者人民よ。プーチン政権とはいったい何なのか?「ソ連社会主 義」時代の国有財産を、みずからの地位を利用してあの手この手で簒奪したかつてのスターリン主義官僚ども。この特権官僚どもが君臨し支配しているのが、現在のロシアFSB〔連邦保安庁〕強権型国家なのだ。みずからに刃向かう者はあるいは見せしめ的に抹殺し・あるいは謀殺する。そのやり方は、まさに旧ソ連時代と瓜二つではないか。わずか一%の特権階層が国の「富」の七五%を独占している。このことも、旧ソ連時代と同断ではないか。まさに「スターリンの末裔」プーチンの世紀の大犯罪というゆえんである。
 ロシアの労働者人民よ!
 プーチンが戦争の継続と長期化を号令している今こそ、「ウクライナ侵略反対、プーチン政権反対」の声をあげよ。ウクライナの労働者人民とりわけその先端でたたかう者は、ロシアの労働者人民を決して敵視してはいない。彼らは、敵はプーチンとその一味であることを鮮明にし、ロシア・ウクライナ両国の人民はともに手に手をとって進むことを呼びかけているのだ。
 全世界の労働者は、世界の各地で<プーチンの戦争反対>の運動を巻きおこせ! それこそが、苛酷な弾圧にさらされているロシア人民への檄となりプーチンにトドメを刺すことになるのだ。


闘うウクライナ人民との連帯を!

 
  阻止線の奥のロシア大使館に弾劾の拳
(東京都港区・飯倉交差点)
 わが革マル派はこの二年間、ウクライナ反戦の闘いを反スターリン主義革命的左翼の矜持にかけて断固としておしすすめてきた。そして同時に、ウクライナのたたかう左翼の人々との交流をもおこなってきた。われわれの声明や論文を翻訳して送ったり、メッセージなどをやりとりしたり、さらにはわれわれが彼らを訪問して論議したりしてきたのである。そして同時にわれわれは、ウクライナのレジスタンスに敵対しプーチン擁護論をばらまく一部の欧州左翼どもの恥知らずな主張を粉砕するために闘ってきた。
 「プーチンよりもウクライナをけしかけているNATOの方が悪い」「自分たちの政府がウクライナでの殺戮のために武器を送るのを阻止せよ」――こうした主張は、ロシアという一方的な侵略者とこれに抵抗するウクライナ人民との実体的対立さえ無視抹殺し後者を敵視する、あまりにも反労働者的・反マルクス主義的で非人間的な戯言ではないか。
 われわれはくりかえし訴える。核大国ロシアの暴虐にたいしてたたかうウクライナ人民を孤立させてはならない。ウクライナ人民の最先端で闘う部分は、ロシアの侵略に抗しレジスタンスを闘うと同時に、戦争の長期化のなかでウクライナ政府の新自由主義的政策に反対し労働組合の強化をかちとりつつある。彼らがめざしているのは労働者が資本の鉄鎖に縛られる道では決してなく、「真に平和で真に民主主義的な社会主義」なのだ。この彼らプロレタリアの兄弟を、世界の労働者階級は孤立させてはならないのだ。


既成指導部の腐敗をのりこえ反戦闘争を推進しよう!

 われわれは、ウクライナの闘う人々と固く連帯して、既成指導部の腐敗した対応を弾劾し断固として闘わなければならない。
 日共の志位=田村指導部は、「『国連憲章守れ』の一点での世界の団結」なるものを各国権力者に弱々しくお願いしているにすぎない。わが革マル派の主張に共鳴する良心的部分が広汎に生みだされ、組織的大混乱に叩きこまれているがゆえに、彼らはいまやウクライナ反戦の運動から逃亡してしまっているのだ。
 すべての労働者・学生・市民諸君! こうした日共の腐敗をも弾劾しのりこえ、今こそウクライナ反戦闘争の大きな高揚を切り拓こうではないか。
 また今日、欧州の一部の左翼などは、「ネタニヤフのガザ人民虐殺反対」を唱えながら、同時に「ウクライナへの軍事援助は停止せよ」などと叫んでいる。だがプーチンとネタニヤフは共に人民の虐殺者であって、まさにこのゆえにウクライナの闘う人々は、ガザ人民とウクライナ人民との連帯を表明しているのだ。
 われわれは、ウクライナ反戦とともに、イスラエルのシオニスト権力によるガザ人民皆殺し攻撃に反対する闘いをおしすすめるのでなければならない。一五〇万人もの人民が避難している南部ラファにたいする総攻撃=人民大殺戮を絶対に阻止せよ!
 すべての労働者・学生諸君! 残虐無比な戦争をうち砕くために、そして「暗黒の世紀」を覆し「戦争も搾取も抑圧もない世界」を切り拓くために、革マル派と共にたたかおう!
(二月二十四日)