新世紀
The Communist 204

2003年5月
定価(本体1200円+税)
革共同 革マル派 機関誌(隔月刊)
発行所 解放社
発売元 有限会社  KK書房

home「新世紀」最新号

戦争狂ブッシュに「反戦」の拳を!
   Freeze warmonger  Bush’s blood!

   
《特集》 イラク反戦・春闘の高揚を
米英のイラク侵略阻止・日本の参戦を許すな!             中央学生組織委員会
 ―「国連」幻想を突き破り国際反戦闘争のうねりを―
03春闘の戦闘的高揚をきりひらけ  中央労働者組織委員会
 ―侵略戦争翼賛・救国産報運動を推進する「連合」指導部を弾劾せよ―
  <資料> @吹きすさぶ賃下げの嵐   A労働者にのしかかる生活苦
        B去るも地獄、残るも地獄  C労働諸法制の改悪     
民族排外主義に唱和する代々木官僚     彦根三郎
軍国主義日本の大罪――朝鮮人強制連行           西口俊 


|特集| デフレ経済と国家独占資本主義の破綻

ニッポネンシス(日本病)の恐怖―破綻した国家独占資本主義の今日的形    松代秀樹
竹中式「金融再生プラン」の悪辣な企み    川谷健    
 ―増殖する不良債権と金融システム破綻―


青い夢 赤い嘘 白い祈り

 
  斜里勝
ハマスの「パレスチナ革命」戦略   黒伏洋道

   ◆ 国際・国内の階級情勢と革命的左翼の闘い(2002年12月〜2003年1月)


 イラクでは今現在も、湾岸戦争時の劣化ウラン弾被害と経済制裁による食糧品・医薬品の不足とで5分間に1人の割合で子供たちが死んでいる。30万の大軍を率いる今日版ヒトラー=ブッシュが狂気の軍事攻撃を開始するならば、 イラク人民は湾岸戦争をも数層倍する地獄に突き落とされるであろう。 この蛮行を絶対に許すな!
 イラク攻撃をめぐって米・英と仏・独およびロシアとの亀裂が現出している。 「民主政治の先進国」と胸を張る仏大統領イラクの「武力的解決反対」の論陣にたいして、カウボーイ・スタイルのブッシュ大統領とラムズフェルド国防長官は憎々しげに「古い欧州!」と毒づいている。おりしも、 「NATO同盟の亀裂」に危機感を募らせ「『スエズ危機』の教訓を生かせ」と哀訴しているのが、キッシンジャーである。
  1956年、 エジプト政府が「スエズ運河の国有化」を打ちだしたときに、運河の利権を独占していた英・仏は激怒し武力行使にうってでた。これにたいしてアメリカはソ連とともに反対した。キッシンジャーは言う。――今日の仏・独の態度はスエズ危機の際にアメリカがとった態度と同じであり、その基準は植民地支配と侵略に反対するNAT○憲章にあった。だが、当時と今日とではまったく条件が異なる。冷戦が崩壊しテロの脅威が高まっている。仏・独はアメリカに代わりうる大国ではない。だから、法解釈と原則への固執は深刻な結果をもたらすだけであり、仏・独は「道義的、 心情的な献身」を果たせ、 と。孤立するヤンキー帝国の焦りが見てとれるではないか。
  アメリカ原理主義を盲信するブッシュとゴーリズムに立脚するシラクとの対立は、所詮は権力政治の枠内のもの。世界的に高揚している反戦運動も、 「国連のもとでの平和的解決」に望みを託すようなものであれば、展望喪失に陥るのは必至である。われわれは、 イラク反戦闘争をいかにおしすすめるべきか。
 
 
home「新世紀」最新号