新世紀
 The Communist 198

2002年5月
定価(本体1200円+税)
革共同 革マル派 機関誌(隔月刊)
発行所 解放社
発売元 有限会社  KK書房


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 参戦・有事法制定を許すな!
   ―祖国防衛主義に転落した社・共系平和運動をのりこえて闘おう―

 「対テロ戦争」拡大を企む一超軍国主義


      
久住文雄

総特集 リストラ地獄と春闘の危機       
 アフガニスタン戦争下の02春闘
      中央労働者組織委員会

 デフレ・スパイラル下の大リストラ地獄
 
      宇都宮研
 <これがリストラの実態だ!>         
  NTT 前代未聞の11万人削減・50歳定年制導入          月形真生  
  電機 ITバブル破裂のツケを労働者に全面転嫁         葦間考   
  鉄鋼 相次ぐ企業統合と人員削減・賃下げ攻撃
  自動車 「大競争」下で激化する部品メーカーの再編・淘汰
  鉄道 進む駅業務の外部委託化
      堅井博光
      村山武
      坂下登
    
 
      


 「報国」教育に奉仕する教研運動への変質       鶴田望
  ―日教組「教研改革研究委」報告の反労働者性―     
 “戦時下”の反動に抗して<日教組全国教研集会報告>
 
      荒瀬亘
 イスラム復興主義のイデオロギーに関連して
   
      轟進治
 戸坂潤『認識論とは何か』を読んで              安曇平晴彦
        
        
   ◆ 国際・国内の階級情勢と革命的左翼の闘い(2001年12月〜02年1月)

 「春闘」という言葉はすでに死語となりつつあるのではないか。 「連合」中央は今年ついに賃上げの統一要求を放棄した。キャノンの労使は春闘の賃金交渉そのものをやめることに合意した、という。
  これに代わって、独占資本家どもがかまびすしく喧伝しているのが「ワークシェアリングの導入」だ。雇用確保のため、と称して。だが、これが体のいい賃下げ・首切り攻撃であることは、労働者は肌身で感じとっている。 〃雇用機会を創出する〃ための正社員労働者の労働時間短縮と派遣労働者への置き換え、50〜55歳での子会社などへの再就職制度の導入等々。独占資本家どもは、「総額人件費削減」のために手練手管を弄してその方策を編みだしている。
  実際、大手企業で初めてワークシェアリング導入を手がけた日野自動車経営陣は、人件費圧縮の「成果」を誇示しているではないか。いやいや、 リストラの結果、残った労働者の「サービス残業」は、 ますます増加しているのだ. いったい「連合」指導部、「全労連」の日共系幹部は何をやっているのか。労組の組織率は26年連続の低下、昨年6月には前年比0.8%減の20.7%にまで低下した。 「日本経済の再生のために」などと独占資本家どもに唱和している「連合」労働貴族や「全労連」幹部の、リストラ攻撃への協力と屈服の賜と言わずしてなんといえよう。
  大リストラ地獄のもとで、 いたずらに自暴自棄になるのではなく、 あるいは “明るい未来”に希望を託して諦念するのでもなく、今こそ<賃金労働者とは何であり・何であるべきか>を哲学することをも支えにして、厳しい現実と真っ向から対決していくことがすべての労働者に問われているのではないか。本号の総特集が、仲間たちの糧となることを望む。



 
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