プロレタリア解放に向けて強大な革命的前衛党建設を
日本革命的共産主義者同盟 全国委員会議長 植田琢磨
反スターリン主義運動の底力を発揮し
プロレタリア革命の第二世紀を切り開け
労働運動の産報化を突き破る強固な労働者組織を建設せよ
−−1990年代の教訓を打ち固め新たな組織的前進を−−
中央労働者組織委員会
続 特集 21世紀資本主義のゆくえ
二十世紀末世界経済の転形(下)
−−アメリカン・グローバリゼーション下の危機の激成
柳津弘
資本主義化中国に未来はあるか?
−−「資本の全球化」に侵蝕される残存スターリン主義大国
杉沢完司
プーチン・ロシアはどこへ行く?
−−「強い国家に統制された市場経済」の虚妄−−
堀場大介
<激闘10年>−−堂々16頁の巻頭カラー写真
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“明るく希望に満ちた新世紀の開幕”という人々の期待は、見事に裏切られてしまった。
アメリカ主導の「中東和平」策動が最後的に破産し、今や、第五次中東戦争の勃発と世界大的戦争への発展転化の危機が日増しに深まっている。しかも、アメリカのブッシュ新政権は、中国・ロシアヘの敵意を隠そうともせず、NATOや日米安保同盟の強化を、そしてNMD・TMD配備を謳いあげている。だが、この戦争的危機は、−−二十世紀の二つの世界大戦がそうであったように−−社会民主主義やスターリン主義の裏切りによって促進されているのだ。実際みよ! 日米共同の侵略戦争体制づくりにたいする「連合」労働貴族の翼賛ぶりを! 「有事における自衛隊の活用」を公然とうちだした日本共産党の祖国防衛主義への転落を! 既成反対運動指導部の戦争翼賛を打ち破って反戦闘争を創造することなしには、この現代危機を突破することはできないことが、ますます明らかになっているではないか。
また、米・欧・日の金融独占諸資本によるグローバリゼーションの限界も露呈し、〈ドル体制〉の崩壊と国際金融恐慌の危機がいよいよ切迫しつつある。いや、今日では、資本のグローバリゼーションに編みこまれた「社会主義」中国や破産大国ロシアが、この危機の要因にビルトインされてもいる。“経済の成功”が喧伝されているけれども、その実、資本主義的害毒に侵蝕された“巨龍”中国。「強い国家に統制された市場経済」を掲げて、破局から脱出するためにあがいているプーチンのロシア。この中・露の現実は、「社会主義」=スターリニスト政治経済体制の解体とその資本主義化の幻想性と犯罪性を、このうえもなく実証しているではないか。
本号の巻頭三論文と前号に引き続く〈特集・二十一世紀資本主義のゆくえ〉は、新世紀現代世界の諸問題を実践的に解決していく方向性を鮮やかにさし示してくれるであろう。
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