◆特集1◆

 "賃下げ=逆春闘"を打ち破れ

  新世紀
  The Communist 186


2000年5月 定価(本体1200円+税)
    革共同 革マル派  機関誌(隔月刊)

   発行所 解放社
   発売元 有限会社 KK書房

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 ◆特集1◆
  "賃下げ=逆春闘"を打ち破れ
 ■一切の裏切りを許さず春闘を闘いぬけ!
 ■ 「連合」式"春討"の自己解体               津南 雅志
 ■ 「連合との共同」に狂奔する「全労連」指導部    白嶺 聖
  ▽「自治体改革」の名による現存支配秩序強化の補完    吉川 安代
  ▽「化学リーグ21」の「政策立案・提言型」労働運動への転回   浜名 五郎

 ◆特集2◆
  改憲イデオロギー批判
 ●日本国家の"生き残り戦略"をめぐる論戦       牧原 光良
 ●小沢「改憲試案」の超反動性                沼倉 謙司
 ●偽善と欺瞞の「ニューリベラル改憲論」         杉沢 完司



 国会に設置された憲法調査会の参考人聴取が始まった。「現行憲法は占領軍の押しつけだ」「現状から乖離した化石同然の代物だ」と、〃右〃からの「改憲論」が吹き荒れる……。それというのに、改憲に反対してきたはずの社民党や共産党も、こぞってこの改憲論議に尾羽打ちからして参加している始末。「設置された以上は論議に参加する」?オリンピックではあるまいし。
 小沢一郎が「改憲試案」をプチあげたように、強大なネオ・ファシズム国家・日本を構築することを企んでいるのが小渕<自自公>連立政権ではないのか。「ニューリべラル改憲論」を謳いあげている鳩山由紀夫もまた、改憲に賛成し「戦力保持」を明記するべきだと公言しているではないか。もはや国会は「オール改憲勢力」か?
 でも、なぜ今、改憲なのか。ここを見落としてはいけない。戦後未曽有の経済的危機と政治的混迷とにあえいでいる小渕政権は、この危機を突破するために「アジアの盟主」としての軍事強国化への飛躍を賭けて日米安保同盟強化と今日版大東亜共栄圏の構築に突進している。でも、この彼らが恐れているのは、賃下げ・大量首切りと社会保障制度大改悪・収奪強化の攻撃にさらされている労働者・勤労人民の怒りの反逆への決起なのだ。この反逆が、戦争準備とネオ・ファシズム反動化を打ち砕く怒涛のうねりを呼び起こすことなのだ。だからこそ政府・独占資本家階級は、「連合」労働貴族を先兵にし既成「左翼」をとりこんで、労働者・人民の反逆の芽を摘みとり日本型ネオ・ファシズム支配体制を強化するために躍起になっているではないか。
 本号の二つの<特集>は、この閉塞状況を突破するための理論的・思想的武器を、闇夜を射抜く篝火のように赤々と照らしだすであろう。

 

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